見出し画像

2022年9月9日の米国株相場: 失業率5%を超えるまで積極的にインフレ対処

FRB高官がジャクソンホールでの方針を改めて説明し続けたおかげで、市場も75bpsの利上げを織り込み終え、上昇して今週の相場を終えました。

しかし、クリス・ウォーラーFRB理事は「失業率が5%超えるまで積極的にインフレ対処できると予想している」と発言し、年末ごろ、市場参加者の5人に1人は政策金利予想が4%を超えると考え始めました。

来週はCPIの発表が控えていますが、そろそろ底堅いように考える株式市場とまだ利上げを進めるFRBを気にする債券市場の着眼点の差は今後も続きそうです。

今月のFOMCの着眼点については、改めて購読者向けに解説記事を直前に投函したいと思いますのでお楽しみに。

本日のマーケットは以下のとおりです。

株式

  • S&P500は1.5%上昇

  • ナスダック100は2.2%の上昇

  • ダウ平均株価は1.2%の上昇

  • Russell2000は+1.9%の上昇

通貨

  • ユーロは0.5%上昇の1.0044ドル

  • 英ポンドは0.7%上昇の1.1589ドル

  • 日本円は1%上昇し、1ドル=142.71円

債券

  • 10年物国債利回りは3.32%と小幅な変動に留まった

  • ドイツの10年債利回りは2ベーシスポイント低下し1.70%へ

  • 英国の10年債利回りは5ベーシスポイント低下し3.10%へ

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は3.3%上昇の1バレル86.30ドル

  • 金先物は0.4%上昇し、1オンス=1727ドル

今日の重要指標

7月 卸売在庫[前月比] 前回: 0.8% 予想: 0.8% 結果: 0.6%
7月 卸売売上高[前月比] 前回: 1.8% 予想: 0.7% 結果: -1.4%

売上高は予想よりも低下していますが、在庫も低下しているため、引き続き商品(モノ)が売れ続けていることを示しており、足元の景気の強さは継続していることが伝わります。

来週月曜日の重要指標

特に注目度の高い重要指標の発表は予定されていません。


▼ 昨日の記事はこちら

ここから先は

0字
月に複数本有料記事を購入するよりも、購読の方がお得になるようにしています。

マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?