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2022年8月10日の米国株相場

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インフレ懸念が後退し、相場はリスクオンへ

市場予想を下回るCPIの発表結果に伴い、株は買われました。

今日のマーケットは以下の通りです。

株式

  • S&P500は2.1%上昇しました

  • ナスダック100は2.8%上昇しました

  • ダウ平均株価は1.6%上昇しました

通貨

  • ユーロは0.9%上昇し、1.0302ドル

  • 英ポンドは1.2%上昇し、1.2220ドル

  • 日本円は1.6%上昇し、1ドル132.93円

債券

  • 10年物国債利回りは1ベーシスポイント上昇し、2.79%へ

  • ドイツの10年債利回りは3ベーシスポイント低下し、0.89%へ

  • 英国の10年債利回りは2ベーシスポイント低下し、1.95%へ

インフレ懸念が低下することで、利上げの必要性も低下することから為替についてもドル安方向で動きました。毎日読まれている方はこうした動き方も手に取るように理解できるようになってきているのではないでしょうか。

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は1.1%上昇し、1バレル91.49ドル

  • 金先物は0.4%下落の1オンス=1805.90ドル

後述するガソリン在庫が予想を上回り低下しているため、原油価格は再び90ドルを超えました。

今日の発表指数

7/30-8/5 MBA住宅ローン申請指数【前週比】前回 1.2%, 予想1.2%, 結果0.2%
7月 消費者物価指数(CPI)【前年比】前回1.3%, 予想0.2%, 結果5.9%
7月 消費者物価指数(CPI)【前月比】前回0.7%, 予想0.5%, 結果0.0%
7月 消費者物価指数(コアCPI)【前年比】前回9.1%, 予想8.7%, 結果8.5%
7月 消費者物価指数(コアCPI)【前月比】前回5.9%, 予想6.1%, 結果0.3%
6月 アメリカ・卸売在庫【前月比】前回1.9%, 予想1.9%, 結果1.8%
6月卸売売上高【前月比】前回0.5%, 予想 0.5%, 結果1.8%
7/30-8/5 原油在庫【前週比】前回446.7万バレル, 予想 -99.9万バレル, 結果545.7万バレル
7/30-8/5 ガソリン在庫【前週比】前回16.3万バレル, 予想 109.5万バレル, 結果-497.9万バレル
7/30-8/5 留出油在庫【前週比】前回 -240.0万バレル, 予想 -99.7万バレル, 結果216.6万バレル
7月月次財政支出 前回 -880.0億ドル, 予想 -1782.0億ドル, 結果-2111.0億ドル

明日の重要イベント

7月消費者物価指数(PPI)【前月比】前回1.1%, 予想0.3%
7月消費者物価指数(コアPPI)【前月比】前回0.4%, 予想0.4%
7月消費者物価指数(PPI)【前年比】前回11.3%, 予想10.4%
7月消費者物価指数(コアPPI)【前年比】前回8.2%, 予想7.7%
7/31-8/6 新規失業保険申請件数【前週比】前回26.0万件, 予想 26.3万件
7/24-7/30 失業保険継続受給者数 前回 141.6万件, 予想140.5万件

CPIの発表結果を受けて

今回のCPI発表結果を受けて一旦下落の兆候が見られていますが、次回9月のFOMCに向けて雇用統計と同様にもう1度このCPI発表を控えている訳なので、本当にこのまま下落し続けることになるのかマーケットの関心はさらに高まることになるでしょう。

総合指数は低下。コアは横ばいの様子。

今回のCPI発表を受けて、9月FOMCでの利上げ見通しは50bpsに大きく傾きました。

以前まで80%が75bpsの利上げを予想していました。
75bpsの利上げ予想は約半数に減ったことになります。

長期債から短期債を引いた値が0を割る逆イールド現象は景気後退のシグナルとして有名ですが、今回のインフレ率低下により景気後退の懸念から、10年債から2年債の差はますます大きくなっています。

逆イールドになってから過去最低を更新しました

直近の決算シーズンの最中で、テクニカル的にもセンチメンタル的にも追い風となり、美しい右肩上がりの上昇銘柄がいくつも出てきているのは上半期ではあまり見られなかった兆候です。特に今期はエネルギー、メディカル分野については良い銘柄が出てきています。
今回の上昇がブルトラップだったとしても、そろそろ夜明けは近いかもしれません。

先日決算発表された $SWAV は売上・EPS・ガイダンスをクリアし
良い決算を出した銘柄の1つです

VIXの水準が今年最低クラスに近づいているため、注意は必要でしょう。今年の相場の中で、ここまで低下した際には必ず下げ相場が待っていました。

VIXは今年4月以来初となる20を割り切った

CPIの結果発表後、エバンス・シカゴ連銀総裁は「利上げは来年も継続する見通し」と発言し、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も「勝利宣言をするにはあまりにも"あまりにも"早すぎる」と発言しました。

楽観的な相場と、FRBの攻防はこれからもしばらく続きそうです。

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