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【無料】2022年11月21日の米国株相場: $DIS ディズニー社のCEOにボブ・アイガー氏が復帰

開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、翌日の予定についてお届けします。

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どこまで引締めて良いものだろうか…

今日、メアリー・デイリーSF連銀総裁はインフレに関する講演の中で「インフレを抑制するために、金利をさらに引き上げる際には、金融政策が経済への波及するにかかるタイムラグを留意する必要がある」と述べました。

政策金利の上昇に対して、経済がどのような反応を見せるのか。その状況を「注意深く、FRBは観察する必要がある」と述べ、「調整幅が小さすぎればインフレ率が高くなりすぎる。調整しすぎると不必要に痛みを伴う景気後退につながる可能性がある」と語りました。

つまるところ、FRB自身にも今の引締め効果がどのぐらい経済に影響を与えるものか、まだ状況を把握しきれていないと言えます。

だからこそ、今後重要になる指標はCPI以上に、雇用統計に焦点が当たることになるでしょう。11月に発表されたCPIの数値が、リスクオンへのスタート合として鳴り響いた市場にとって、どこまでリスクオンになるべきなのか。互いに顔を見合っている状況が続いています。

米国金利は以下の通り、短期金利ほど上昇しました。結果として、逆イールドを深める状況は続いています。

今日の株価主要指数は、以下のとおり、どれもマイナスで終えました。

S&P500 

-0.39%📉 50日移動平均: -22%, 前日出来高比: -6%

今日1日を通じてS&P500はほぼ横ばいの動きを見せ、前日よりも若干マイナスで終了しました。

S&P500 5分足チャート

日足では200日移動平均線を上値抵抗としながら、出来高は減少し、薄商いが続いています。CPIでリスクオンに動いたものの、継続した強気相場は次の材料に備えて様子見の状態が続いています。

今週FOMCの議事録公開が待ってますが、それを受けたマーケットの反応がどのように動くのか。もし大きく動かない場合は、12月2日に発表を予定する雇用統計まで待つ見通しです。

上昇トレンド継続のジャッジが下される

今日の経済指標結果

特に注目度の高い経済指標の結果はありませんでした。

明日の重要イベント

  • 11月 リッチモンド連銀製造業指数 前回: -10 予想: -7

  • クリーブランド連銀のロレッタ・メスター総裁が発言予定

  • カンザスシティ連銀のエスター・ジョージ総裁が発言予定

  • セントルイス連銀のジェームス・ブラード総裁が発言予定

ディズニーCEOにボブ・アイガー氏が復帰

ディズニーの社長を15年務めてきたボブ・アイガー氏が、再び社長に復帰することが決まりました。このニュースを受けて、終値比でディズニー社の株価($DIS)は+6.3%上昇しました📈

ボブ・アイガー氏の在任期間中、ピクサー(2006年)、マーベル(2009年)、ルーカスフィルム(2012年)、21世紀フォックス(2019年)の買収を成功させたほか、上海ディズニーランドの建設で本格的なパークビジネスの中国進出を果たし、Disney+のサービスインを成功させたことは言うまでもありません。

自伝書『The Ride of a Lifetime(ディズニーCEOが実践する10の原則)』では、本人ももう少し早くディズニーのCEOをやめるつもりだったが、そう言ってはいれなかったと記していましたが、改めて彼は同じ言葉を繰り返すことになりそうです。

ミッキーマウスの著作権が2023年末に終了することが決まっていますが、伝説的な存在となった彼が今後のディズニー社のビジョン、そしてる後継者選びをどのように行っていくのか注目です。

お知らせ

今週の木・金曜日のnoteの更新はお休みします。

今週木曜日はThanksgiving Dayのため、米国株式市場は休場日となります。
金曜日も同じくThanksgiving Dayの翌日にあたり、半休場日にあたり、通常よりも早く終えることから、あまり大きな動きはないものと考えられます。

何かあれば後日改めてnoteで記載します。毎日読んでくださっている皆様、どうかご認識のほどよろしくお願い致します。

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