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【無料】2022年11月12日の米国株相場

開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、翌日の予定についてお届けします。

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CPI発表後、極めて強い上昇を行った翌日、米国株主要指数は続伸し、楽観的なムードで今週は終えました。

主要株価指数の中でも最も検討したのは、NASDAQで +1.9%上昇し、週足では+8%超となりました。

NASDAQ

+1.88%📈 50日移動平均出来高: +21%, 前日比出来高: -9%

これまで上値抵抗として存在し続けていた、50日移動平均線を明確に超えました。このままサポートラインになり得るのかが、注目ポイントになります。

今日の上げでもNASDAQ自体は年初来から考えると-27.6%のパフォーマンスに留まっています。

NASDAQ、年初来日足チャート

S&P500

+0.92%📈 50日移動平均出来高: +14%, 前日比出来高: -9%

前日から引き続き右肩あがりの上昇を見せて、今日の相場を終えました。

S&P500は今週+5.9%上昇しました。50日移動平均線からさらに距離を取り、200日移動平均線に到達しそうな勢いを見せています。

今日の経済指標結果

  • ミシガン大学 11月消費者信頼感指数  前回 59.9, 予想 59.5, 結果 54.7

  • ミシガン大学 1年先インフレ期待 前回 5.0%, 予想 5.0%, 結果 5.1%

  • ミシガン大学 5年先インフレ期待 前回 2.9%, 予想 2.9%, 結果 3%

ミシガン大学が速報値として流す、期待インフレ率についてはいずれも市場予想を上回る結果となりました。

現在、株式市場はFRBの利上げ幅が縮小していくことに期待をして上昇を続けていますが、インフレ自体が収まることが確約されたわけではありません。

市場はこれまでFRBの顔色のみを伺い続けてきましたが、これから来年にかけて本当にインフレは収まるのかという問いかけに直面し続けることになります。これは言ってみれば、FRBの金融政策だけでインフレを克服できるのか、とも言えます。

FRBがインフレに対抗してきた中で、ロクな目に合ってきたことの方が多い歴史の中、パウエル議長が率いる現FRBの手腕はこれからも問われてきます。

メアリー・デイリーSF総裁「まだ勝利にはほど遠い」

サンフランシスコ連銀のメアリー・デイリー総裁は、直近のCPI下落に対して良いニュースであったことは認めた上で、「インフレ期待という点では、勝利にはほど遠い」と述べました。

上記、ミシガンサーベイが示しているように、中長期的なインフレ期待にはあまり影響を及ぼしていません。(一時的な下落は事前に予想出来たわけなので、指標結果内容としてはあまりサプライズではありませんでした)

改めて、FRBのインフレ目標は2%であることを述べた上で、「断固とした態度で臨まなければならない」「仕事が完全に終わるまで、我々は政策を調整し続ける」「今後、さらに利上げが行われる可能性は高い」と話しました。

本件については、後日改めて解説記事を書くことにします。

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