ご無沙汰しております

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こんにちは、夕灘ゆうなだです。

マメに自戦記や観戦記を書いていた私ですが、最近すっかり投稿がストップしておりました。ようはこの記事は言い訳タイムです

連日のゆうなだリーグ(自戦・観戦)に執筆が追い付かなくなったというのもありますが、モチベーションの低下は否めません。結局お蔵入りになった記事ですが、奏リーグがキツすぎて心が折れたのが大きいです。ゴールデンウィークにあった登板(第4節)のことでした。

まだ前半だった奏リーグで既に我々雀麺'sは非常に苦しいポイント状況でした。この時点でほぼほぼ敗退だろうな、と感じさせるほどです。そんなチームの中でも負け頭だった私。中でも第1節は流石にツイてなさすぎて、自戦記を読む度に笑っちゃいます。

単に力不足なのかよくある下振れなのか、その真相はさておき、チーム全体でキツい展開が続く中、そろそろ報われたい思いで臨んだ第4節。麻雀の非常さはよく知っているけれど、1回戦のミスをする機会すら与えられないようなどうしようもないラス、その虚無感は今でも覚えています。

以前noteに書いたことがあるかも知れませんが、私は非常にオカルティックな子供でした。占いとか神頼みとか好きなタイプ。麻雀もビギナー時代は超超オカルト派。でも麻雀で強くなるために勉強するようになってから、すっかりオカルト全否定派になり、その影響は日常生活にも表れるほどでした。初詣とかも行かなくなったかな。神事・仏事へ割くコストが無駄にしか思えなくなって、親とたまにギクシャクするレベル。

そんな私が「流石にこれ以上(の不運)は無いだろう」「頼むから神様勝たせてほしい」と思うくらい精神的に追い詰められていた2回戦、非常にも開局から3連続、勝負手の捲り合いに負け箱下へ沈んだ時、ついに対局中に吐きそうになったんですよね。よくある慣用表現じゃなくて、本当に、胃が雑巾を絞るみたいにギュッとなって、喉の上まで込み上げ、よくまあ口から出てこなかったなと思うくらい。動悸と眩暈はすさまじいし、酸欠なのか頭もボーっとする。

この瞬間、自分の中で何かが切れたというか、失恋したというか、見限ったというか、そういった失望感と理不尽への怒りの感情でいっぱいになりました。

広義の意味で楽しい想いをしたくてしている趣味で、こんな不快で傷つく思いをする必要は無いよな、と。そして競技麻雀って、こうなることが往々にして起こり得るゲームだというのを再認識しました。
その良し悪しじゃなく、恋愛と一緒で、私のタイプじゃなかったんです。好きだと思ってこっちから告白したけど付き合ってみたら違うなーってなってこっちからフるみたいな感じ。
勝手に期待して勝手に失望したとも言えます

自分は強いから勝てる筈だという驕りがどこかにあったのかも知れません。弱ければ、もっとどうにかなったかもって思えますからね。或いは負ける覚悟が足りなかったのかも。

ともあれこの日を契機に、めっきり麻雀を打つ回数を減らすようになりました。

麻雀で勝つことじゃなく、麻雀を媒介にみんなと交流するのが好きなのだと認識しました。

麻雀は非常に汎用性に優れる機構で、楽しみ方も利用の仕方も多岐に渡ります。運要素がほどよくて、ワンデイリーグなんかは程よく幅広い人たちで楽しめます。打ってよし見てよし。正着を議論するのも楽しい。

ただ、交流を目的にするなら打チャン数は週1程度でいいかなーという気分になりました。
結果、みるみる雀力が下がって困っています笑
やはりある程度時間を投資して訓練しないといけないですね。

さて話を戻すと、noteを書くモチベーションが下がったという話でした。これだけ長く話しておいてなんですが、これは投稿する機会が減った理由のほんの数%です笑

単純に記事にしたい自戦記観戦記が多すぎて追い付かなくなっただけです。そして趣味の時間が麻雀からゲームに推移したっていうのもあります。書く時間があったらゲームしたい、と。

ネガティブな話が続きましたが、ご存知の通り(?)麻雀のイベントにはよく参加しています。最近やっと向き合い方が落ち着いてきたかも知れません。やっぱり麻雀を介して皆さんと交流するのはめちゃ楽しいですね。出会いと縁に恵まれています。

ゆうなだリーグも楽しいですね。24戦のレギュレーションですが、実力から乖離した結果が出る確率はかなり低いと見積もっています。巷のアマチュアリーグ戦は色んな要素が相まって、分散が大きくなりやすいですが、近い実力の人たちで行うリーグ戦はそうはなりません。

麻雀の楽しみ方は十人十色。最近の興味は、プロリーグのレギュレーションにおける正着打と天鳳における正着打は違うのではないか、というもの。少しお話ししましょう。

フリーの生涯収支や天鳳のような数千半荘のオーダーでより優れた結果を追い求めるのであれば、期待値を追求し続けるのがベターです。

一方でプロリーグは下位10%くらいが降級し、上位10%くらいが昇級・決定戦進出するレギュレーションが殆どでしょうか。
例えば10年くらいのオーダーで、A1リーグの人が決定戦進出をなるべくしたい場合の最適バランスっていうのは、期待値MAXの打ち方が正着とは限らないんですよ。

降級するのがめちゃめちゃ痛手だからです。降級したら、下位リーグで上位に入って戻ってこないといけない。戻ってくるだけで平均数年かかります。

なら降級しづらい分散の小さい打ち方をして、なるべく残留、ツイてる年度に決定戦進出を狙う。
こういった方針の方が生涯優勝回数の期待値が高いんじゃないかなーと。

じゃあその降級しづらい打ち方ってなんだろう、となるとこれはデジタル的には未開拓領域なんですね。NAGA度は低いけど全然降級しなかったり自団体タイトルを複数回取っているプロが居たとしたら、注目の対象です。

この仮説が真実だったとしても、現行のAI技術では解析できないのが楽しいところです。

n人で下位m%が降級するリーグでは以下のような事象A:期待値aに対してb点以上の失点確率がc%以上の選択は避けて期待値d(d<a)の選択を取った方がよい、みたいなイメージです。nとmの条件や暫定ポイント状況でもa,b,c,dが変わりそう。まずもって人力じゃ計算不可です。Aが発生する確率によっても変わるし。

ただそんなことを考えるのは基本の期待値追求がカンペキにできてからの話ですね。

ただAIは専門でもなんでもないけど、体感とか経験則ってのは結構AIが計算したものに類似することが多いという見解です。
それに例外パターンだと気づかず、齧った知識の期待値を追って実はミスをしている…なんてこと、ニンゲンには多々あります。

強い人はセンスがいいです。解明されている知識を使うか解明されていない部分を経験で判断するか、その使い分けが上手い人は強い。

こういう思考で短期のリーグ戦に結果を求めて戦うっていうのは面白そうですね。

こういった仮説の話はいくらでもできるんですが、やはり雀力が下がれば下がるほど麻雀の内容を論ずるのは難しいなーと思います。しばらく自戦記・観戦記を書くのは難しそう。使わない知識は抜けていくね。
久々にNAGA先生に稽古をつけてもらおうかなー。

(了)

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