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【詩】学び

常に忘れぬ向上心。
常に絶やさぬ好奇心。
学ぶことに事欠かない世界で、何度でも気付きを得る。
捨てられたゴミの数と散らばる花びらの数を数えながら、この二つの違いについて考えた。
僕はどちら?
君はどちら?
君の答えは、正しく僕を抉っていった。

日が暮れていく。
街の灯りが消えていく。
青暗い部屋の中、昼間の答えを探そうとして、床にゴミ達が散らかっていく。
ノートの命が無駄に削られていく。
それは人間によく似ていた。

不意に光りだす液晶画面。なんてことはない。よくあることだ。このパソコンは古いから、この現象は既に何度も見ている。
ただ、今日はそれがいやに眩しかった。
朝日のように明るい光が、オレンジ色が、僕や机やノートらを焦がしていく。
怖くなり慌てて外を見ると、街灯りがぽつぽつと点きだして、夜景を形成し始めていた。
焦げていく心でまた気付く。
僕は床に捨てたノートの切れ端達を拾い始めた。

作家修行中。第二十九回文学フリマ東京で「宇宙ラジオ」を出していた人。