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がんばれ!体操にっぽん その2

体操 世界選手権の団体総合決勝が行われた。


日本チーム男子は2位。
当初の予想通りではあるし、あれだけミスをして2位なら良かったんじゃないかとも思う。ただし、この上にロシアも入ってくるかと思うと、2024年に向けて、ちょっと穏やかではない。(ロシアの復帰の見込みは薄いのだが…)
予選1位通過ということは、総合力では非常に高いものがあることは証明されたと思う。あとはミスを無くすか、多少ミスしても大丈夫な演技構成を作るか、最善を考えて練習していくことになるだろう。
国内には北園選手や川上選手などもいて、こらから代表争いも熾烈になると思われる。そういった環境の中で、全体としてレベルアップしていけたら、中国や、姿の見えないロシアにも負けないチームになるに違いない。

中国はやはり強かった。爆発的に点数の取れる種目があって、そこを中心に戦略を考えることができるのが、最大のストロングポイントだろう。

3位以下のイギリス、イタリア、アメリカ、スペイン、ブラジルは、試合をやるたびに順位が変わるだろうというくらい力が拮抗している。個人や種目別とは違って選手層の厚さが勝敗を決める団体総合では、国内の競技力の底上げが必要で、そういった戦略的な強化ができるかどうかによって、今後、抜け出すのか、脱落するのかが決まってくるだろう。

女子は4位で決勝に残る事ができて、期待以上の出来に驚いた。
選手全体の平均的な実力は高いと言うことだと思うので、そこは自身を持っていいのだと思う。強化の方向性も間違っていないだろう。
そこから自分のストロングポイントをもう一段高められる選手が、2024にも代表として残っているのだと思う。みんな、がんばれ!
うちはCSが見られないので試合の様子を観ることはできなかったが、写真などを見る限り、とてもいい笑顔が出ていたし、雰囲気は良かったようなので、次へつながるいい試合だったのではないだろうか。

アメリカは圧倒的な強さを見せた。今は、ロシアがいなければこんなものだろう。
10年くらい前までは、アメリカ、ロシア、ルーマニア、中国の4強がAグループ、それ以下がBグループでそれぞれ争っていたものだが、今は色々な国が強くなってきて、2024の出場チームも予想がつかない状況だ。
男子同様、それぞれの国内での選手層の底上げが、2024の結果につながってくると思われる。

私が今回いいなぁと思うのはテレビ朝日の中継だ。
最近はほとんど日本人選手しか映さない中継が多く、演技の終わった選手を、点数が出るまでダラダラ映しているばかりで面白くなかった。
体操の試合の流れがわかっていれば、点数が出るまでの間に外国選手を映すことができるはずだし、録画を駆使すれば、有力選手の演技をすべて紹介できるはずなのにと、ずっと思っていたし、ここでも何度か書いていた。
それが、今回、だいぶ改善されていたので、大変嬉しかった。解説も、誰かさんと違ってちゃんと喋れる白井氏だったし、良かったんじゃないだろうか。
次代を担う子どもたちが、世界のトップの生の演技を見る機会というのは非常に重要だと思うので、これからもぜひ中継の仕方と解説者選びは上手にやって欲しいと願う。


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