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スポーツと競馬「プロの技をコピー? と高松宮記念」

素人の筋肉にプロと同じ信号を送れば、プロと同じパフォーマンスが再現できる、と言いたいらしい。

同じ規格で作られた機械に、同じプログラムの信号を送れば、ほぼ同じ結果が得られるだろうことは予測できる。
しかし、人間の体となると、その構造は個々に全く違うので、そうはいかないだろう。

例えば、物理の法則で出てくる力点、支点、作用点の位置が少しでも違えば、結果に大きな違いが出ることは中学生くらいまでに習ったと思う。骨や筋肉の長さ、骨と筋肉の接続位置など、力点、支点、作用点にあたる条件が、素人の誰かとプロの誰かとが全く同じなんていうことはあり得ないのである。
それ以外にも、筋肉の出力能力、筋肉につながる運動神経の数、エネルギーとなる物質やホルモンやミネラルバランスなどの化学的状況、などなど、運動に関わる人体の項目を上げればキリがない。
いくらプロの運動神経の信号を素人に送ったとしても、その再現は不可能なのだ。

同じ信号を送ってダメなら、送る信号を受ける体に合わせて調整すればいいわけだ。
AさんとBさんの体の条件のデータをすべて、細かく、正確に取ったうえで比較し、Aさんのパフォーマンスのデータをすべて、細かく、正確に取って、Bさんの体の条件でAのパフォーマンスを再現するにはどういう信号を送ればよいかを計算し、信号を作り出せば可能かもしれない。
そのためには、まず、どんなデータが必要かを考えなくてはならない。
とはいえ、まだ未知のことも多い人体のこと。何のデータをどのように数値化すれば人間の身体運動のすべてが分かると言える人は、現時点で世界のどこにもいないのである。
ドコモさんが夢見ていることは、まだまだ、かなり遠い遠い道のりのようだ。

だいたい、そんな感じでパフォーマンスをコピーしたいっていうニーズがあるのだろうか? 一時的に「おおっすげえ」とは思うだろうけど、怪我しそうだし、他人に体を支配されるのって気持ち悪いし…

明日は高松宮記念

素人には大まかにしか分からないが、馬にもそれぞれ体型の違いがあって、関節の柔軟性や、筋肉の質なんかもかなりの違いがあるらしい。
速く走るには、良いフォームでなければならないが、それぞれの特性が違うのだから、ディープインパクトのフォームをキタサンブラックにやらせようとしても、百害あって一利なしだ。
それぞれの特性に合ったフォームがあって、それがうまく身についた馬は速く走れるのであって、速い馬の神経信号をコピーしても何の意味もないのである。

土曜日の中京競馬場の馬場は重。日曜日に晴れたとしてもパンパンの軽い馬場になるとは思えない。
となると、重馬場に向いたフォームで力強く走れる馬が有利ということか。素人にはどんなフォームいいのか分からんけど…

昨年のこのレース2着
3番 ナムラクレア
昨年のスプリンターズSでも3着。そして1200mの重賞を4勝していて実績ではピカイチだ。4着以下に負けているのはマイルのG1と、初めてのスプリンターズS。今なら大負けすることは考えづらい。不良馬場でも勝っているので、そりゃあ人気になるのもうなずける。

今年ナムラクレアに勝っている
8番 ソーダズリング
3歳のローズSまでは中距離路線だったが、秋からは距離を短縮してマイル。そして今年1400mの京都牝馬Sで1着。今回はさらに200m短縮。この路線では珍しい父ハーツクライで、なおかつ母父シンボリクリスエス。さて、吉と出るか強と出るか。

前走シルクロードSの勝ち馬
6番 ルガル
かなりの大型馬で、デビューはダートだった。芝の短距離路線に変わってからは大負けすることなく安定した成績で、前走でついに重賞制覇。不良馬場でも勝っている。ピッチ走法でグイグイ前に出るので、重い馬場は良さそうだ。もう一皮むけたい西村騎手はチャンスをものにしたいだろう。

短距離王国・香港からの刺客
10番 ビクターザウイナー
香港で1200mのG1を勝っているということは、かなり強いということだ。香港はレース前の馬場に水を撒いたりするそうで、雨には強いのかもしれない。レースで左回りをやったことがないのが不安視されているが、調教では左回りが得意そうだったから日本に来たそうだ。侮れない。

昨年のスプリンターズSの勝ち馬
14番 ママコチャ
昨年の今頃はただのオープン馬だったが、間隔を開けながら重賞を使いスプリンターズS制覇にたどり着いた。どの競馬場でも力を発揮する強さがある。調教はフラフラしているように見えたが、最後はしっかり伸びていた。

私がピックアップしたのは
18番 シュバルツカイザー
実績はメンバーの中ではカスみたいなものだ。中山と北海道でしか良績がない。しかし、調教の動きが良かった。北海道の洋芝で強いということはパワーがあるんだろうから、重馬場も味方するかも。最低人気だけど、セン馬特有の不安定さを思えば、今回は爆発するんじゃね?

近年、絶対王者がいなくて荒れる傾向にあるこのレース。
穴があったら突っ込みたい私としては、人気筋は外したい。
かといって、最低人気はなぁ・・・
これが一点勝負の辛いところ。

そこで、思ったより人気薄のところで
10 ワイド
前日オッズは約28~30倍

2024春のG1シリーズ一点勝負の予想結果
シーズンごとにG1レースのみ、すべて一点勝負で収支トントンを目指しています。
先週までの予想結果
ー100円 (1点100円の馬券を買ったとしての計算です)

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