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がんばれ! 体操にっぽん その3

体操 世界選手権 個人総合が行われた。

女子は宮田笙子選手が8位と大健闘。ロシアがいないことを考えればこんなものなのかもしれないが、上位にいる選手の顔ぶれを見れば自信を持っていい結果だと思う。
床、跳馬は十分戦える力はあるので、段違い平行棒と平均台で、せめて13点台をコンスタントに出せるようになると、個人総合としてももちろん、日本チームにとっても頼もしい存在になることだろう。

山田千遥選手は14位。これも大健闘と言っていい。
一見、線が細くて頼りない感じもするが、ここまで来たのは努力あってのことだろう。どれだけDスコアを上げられるかが勝負になるだろう。

本来出場するはずだった笠原有彩選手や、代打出場の渡部葉月選手をはじめ、日本国内に次を狙う若い選手がうじゃうじゃいるので、そこから抜け出して次の日本代表になるのは、誰にとっても容易なことではない。
でも、その競争によって一人ひとりが強くなると思うので、み~んなに頑張ってほしい。

女子優勝はブラジルのアンドラージ選手。
Tokyo2020の時は、有名な選手たちの中に入って「借りてきた猫」状態だったのを間近で見ていたので、今回の堂々とした演技や貫禄さえ感じる立ち居振る舞いは感慨深いものがある。
世界中の体操女子が目指す選手になったわけだから、これからもエレガントで可愛いレディーであって欲しい。

男子は橋本大輝選手が優勝! & 谷川航選手が3位!
橋本選手の優勝は5割くらいの期待をしていたが、谷川わっくんの3位は想像していなかったので、驚きとともにものすごく嬉しかった。
弟の翔選手とともに、日本チームというか日本の体操会にオープンで楽しい雰囲気を作っていると思う。こういう選手が結果を残せたのは本当に良かった。

橋本選手は最後の鉄棒で、団体総合で落ちたリューキンを抜いて優勝。勝ったのは嬉しいけれども…というのが本心かもしれない。
ぜひ、種目別でビシッと決めて、世界に”橋本恐るべし”と印象付けよう。

中国のチャン・ボーヘン選手はさすがの安定感。
これで2年連続で橋本選手との一騎打ちとなったわけで、勝敗は1勝1敗。この戦いはおそらく2024パリまで続くだろう。今からゾクゾクする。
ぜひ無事で、熱い戦いを見せてもらいたいものだ。

さて、これも毎回書いていることなのだが、テレビ中継などで中国選手の名前を無理やり漢字の日本語読みで表記したり呼んだりするのはいかがなものか?
台湾や韓国や北朝鮮の選手は現地の発音に近い表記や呼び方をしているのに、なんで中国の人だけ張博恒をチョー・ハクコウ? 大会への登録はZhang Bohengとなっているのだし、現地の人はチャン・ボーヘンに近い発音をしているのだろうから、日本でもそのようにすればいいのに。
おそらく、日本政府が中国の人たちの呼び方をそのようにしているから、それに習っているのだろうけれども、このグローバル社会にあってアホらしい慣習だと思う。

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