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ヘラクレスオオカブトの羽化の観察

一昨年に思いつきでヘラクレスオオカブトの飼育を始めて、最近になって卵から育てている個体が続々と成虫になっている。カブトムシは成虫になってしばらくはエサを食べず、しばらく置いてからゼリーを食べ始めるのだが(これを後食という)、ヘラクレスオオカブトのような大型の甲虫は非常に食欲が旺盛で、意味分からんくらいゼリーを消費する。ちなみに我が家にはいまヘラクレスオオカブトのメスが6頭、オスが3頭、オオクワガタのペアが1組、ヘラクレスオオカブトのサナギが1頭、幼虫があと数十匹くらいいる。最近は主に成虫の世話に追われる毎日である。

さて、自分でも正直「なぜ今?」とは思うのだけど、ヘラクレスオオカブトの羽化を観察してみてキヅキがあったので記念に残しておこうと考えた。調べればどうせどこかに書いてあるので、敢えて資料には当たらなかった。純粋なキヅキとして残しておくことに意義があるのではないかと考えたためである。
後から調べるので、致命的な間違いを発見したら朱書きを入れておこうと思う。

まああとは、自分で描いたイラストをインターネッツの海に流すという試みを、ハードルの低いところからやってみようという気になったのもある。イラスト教本を集めるのが好きなものの、フォロー枠を圧迫するほどTwitterで神絵師をフォローしまくっているので、眼高手低が極まってなかなか自分の手を動かして練習しようという気になれていなかったのもある。今回は下手ながら自分でiPad Air3で描いたイラストを添えた記事になる。あとiPad新しいの欲しいので買う正当な理由のために自分をクリエイターにでっち上げたいという腹心もある。

前置きが長くなった。さっそく1枚目の画像を掲載する。

ヘラクレスオオカブトの蛹

うろ覚えで描いたヘラクレスオオカブトの蛹である。「デジ絵初心者スプレー塗りしがち」みたいなの、俺は全部やるからな。まあ適当に描いたにしてはデフォルメのバランス的にトントンになってんじゃないかとは思う。ハードルを下げた甲斐があった。

ここで観てほしいポイントは前翅になる部分と腹の部分の大きさの比である。蛹の状態ではすごーく小さく折りたたまれている。羽化の時に前翅と透明な後ろ翅をぬるりと伸ばし、乾かし、みんながよく知る完成形になる。昆虫の変態の話は小学3年生で習うのでまあ分かるかもしれないが、今回まじまじと羽化〜翅の形が完成するまでを見届けてみて、面白いことに気づいたという話をしたい。

ヘラクレスオオカブトの蛹の腹は、成虫のサイズ感に対して少し長い。そして表面が蛇腹のような模様になっている。今月頭に羽化したオスをよくよく観察していると、尻が余っていることに気づいた。
⚠️このあと普通に羽化したてのヘラクレスオオカブトの写真がきます







「尻が余る」とは

嘘だろ?というくらい腹が余っている。このままだったら格好悪すぎる。最初は羽化不全(昆虫が羽化に失敗すること、翅に皺が出来たり、翅が仕舞いきれなかったりといった不具合を生じる、羽化不全のブリード個体はB品として扱われとても安く入手できる)したのかと思った。しかしそれは杞憂で、今はしっかりケツが収まっている。それはなぜか。

「ケツが余る」とは


羽化後にケツから水を出しながら、アコーディオンの蛇腹の部分のように腹を内側に折り畳みながら(伝われ)腹を縮めていたのだ。これに気づいてすげ〜〜〜〜〜と思ったのがこれを書いたきっかけなので、もう目的は果たしたし筆を置いて良いことになる。本件とは全然関係ないけど、これからは手を動かして多少はイラストを練習して、ゆくゆくはえっちな絵を描いて暮らしていきたい。

Twitterのフォロワーで埼玉近郊にお住まいで、ヘラクレスオオカブトの飼育に興味がある人、いましたら適当な三齢幼虫を安くお譲りしますよ。

「埼玉近郊」の「タマキン」の部分。

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