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FP3級解説 Chapter1 ライフプランニング|03 ライフプランニングで使用する係数


概要

キャッシュフロー表などで資産運用の計算をする際、便利な係数が存在します。

係数の使い方は以下の通りです。

  1. 目的に応じ正しい係数を選択

  2. 運用年数と利率から、数値を選択

  3. 数値を用いて目的の値を算出

手順の1と3が重要であり、2の数値を覚える必要はありません。

資産の運用方法

ここで、資産の運用方法を説明します。
単利とは、元本が一定の運用方法です。元本が一定のため、利息も一定となります。
複利とは、利息を元本に組み込む運用方法です。元本が増加するため、それに伴い利息も増加します。
ライフプランニングでは、複利で運用すると仮定します。

資産の運用方法は、以下の3つがあります。

  1. 複利

  2. 複利+積み立て

  3. 複利−取り崩し

運用方法により異なる係数を使用します。
ちなみに、運用の最初の元手を”現価”、最終的な元利合計を”終価”と呼びます。

係数の種類

運用方法と求めたい値に応じ、6種の係数を使用します。

終価係数・現価係数

まずは終価係数と現価係数について解説します。

求めたい値が名称に使われています。

現価に終価係数をかけることで、終価を求められます。
終価に現価係数をかけることで、現価を求められます。

年金終価係数・年金現価係数

次に、年金終価係数と年金現価係数について解説します。

これらの係数は積み立てと取り崩しの計算の際に使われます。
積み立てと取り崩しの代表例が年金です。

名称は「”年金”+求めたい値」となっています。

積み立てに年金終価係数をかけることで、終価を求められます。
取り崩しに年金現価係数をかけることで、現価を求められます。

減債基金係数

次に、減債基金係数について解説します。

国や企業が返済により負債を減らすための積み立てを、”減債基金”と呼びます。

減債基金などの積み立てを求めるため、”減債基金係数”という名称が付けられています。
終価に減債基金係数をかけることで、積み立て金額を求められます。

資本回収係数

最後に、資本回収係数について解説します。

取り崩しは、積み立てた資本の回収とも言えます。

取り崩し、つまり資本の回収金額を求めるため、”資本回収係数”という名称が付けられています。
現価に資本回収係数をかけることで、取り崩し金額を求められます。

まとめ

  • ライフプランニングにおいて、資産運用の計算に係数を使用します。

  • 係数の名称と使い方が重要です。数値自体を覚える必要はありません。

  • 資産の運用方法と求めたい値により、6種の係数が存在します。

問題

最後に、問題と答えを掲載します。

この記事の内容は以上です。

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