共同通信杯┃2021.02.14(日)

1. 展開

逃げ候補①:ディオスバリエンテ

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新馬戦を中山で勝ち上り。この時は後半5Fの持久力が求められる展開で、この馬自身は4番手追走から長く脚を使い、直線を向いて11.4まで加速。この2着馬が次走圧勝を収めたボーデンで、決してレースレベル自体も低くなかった。ただし、東京で瞬発展開になった時にどこまでキレる脚があるのかは未知数で、前走の内容を考えるとスローには持ち込みたくない。それならばいっそ、枠順を考えた時に、自ら逃げてタフな流れを作り出すことも視野に入ってくる。ただし、石橋脩が強気な競馬をするところがあまり想像できない。


逃げ候補②:タイソウ

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キャリア2戦はいずれも番手からの競馬であり、これまで取ってきたポジションから考えると、この馬がハナを狙うと考えるのが一番自然。ただし、2走いずれもスローで流れており、新馬戦はスローから3F勝負に持ち込んで0.5秒差をつけて勝利しているので、意識としてはスローに向く。


逃げ候補③:カイザーノヴァ

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前走朝日杯FSでは出遅れで後方追走になったものの、逃げ馬が大逃げを打っただけで追走スピードとしては問題ない。事実、2走前のデイリー杯2歳Sでは2番手追走している。しかし、前走は後方から上り最速の脚を見せたのに対して、2走前は先行して最後に脚が止まっているため、鞍上としては積極的に行くよりはためることを選択しそう。また、新馬戦をT1200mで勝っているようにどちらかというと短距離適性の馬で、東京T1800となればなおのこと控える形を選択してきそう。


ということで、恐らく逃げは⑥タイソウ。しかし、スローから直線だけの瞬発力勝負になるかというと、番手を取るであろう①ディオスバリエンテと⑦エフフォーリアがそうはさせたくないのでプレッシャーをかけてくると思われる。

①ディオスバリエンテにとっては流れた方が好ましいのは既に触れたので、⑦エフフォーリアの個別ラップを見てみる。

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前走の百日草特別では1F10秒台のキレる脚ではなく、長く脚を使うことで勝利を収めていることが分かる。この馬も考え方としては①ディオスバリエンテと同じで、スローからの決め手勝負ではなく、ある程度流れてくれた方が武器の持続力を活かせる。

このことから、序盤こそは多少緩くなるも、コーナー部分からはしっかりと加速を要求される展開になり、少なくとも後半4Fの持続力が求められる展開になる。


2. 予想

◎④ステラヴェローチェ
○⑧レフトゥバーズ
▲⑦エフフォーリア
☆④プラチナトレジャー
△①ディオスバリエンテ
△②キングストンボーイ


◎④ステラヴェローチェ

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サウジアラビアRCではスローの展開から、不良馬場であることを考慮するとしっかりと瞬発力を発揮して差しきり。対して朝日杯FSでは流れた展開を持続力のある脚に加え、ギアチェンジ性能までも見せつける内容。

瞬発、消耗のいずれもこなせる適性の広さと、想定通り消耗展開になったとしても持続力+ギアチェンジ性能を持ち合わせていることを考えると、斤量1キロ増のハンデを背負ったとしても、ここはあっさり勝ち切るほどの地力の高さを持ち備えている。


○⑧レフトゥバーズ

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クイーンCを除外され、共同通信杯に出走。クイーンCに出ていれば恐らく勝ち負けしていただろうと思われるが、新馬戦のパフォーマンスが頭1つ抜けている。

直線向かい風の中、個別ラップ11.7-10.5-11.2という上りを出しており、さらに後半5F 57.7、4F 45.7としっかりとコーナーでも加速できる巡行能力を持っている。今回も序盤はそれほど流れない想定なので、前回と同じパフォーマンスを出せれば、牡馬相手であっても十二分に通用する能力を備えている。


☆④プラチナトレジャー

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オッズを考えるとやや舐められている印象を受けるのがこの馬。2走前、ダノンザキッドが勝利した東スポ杯2歳Sでは、脚としては後半3Fのみだが、それでも個別ラップ11.3-10.9-11.4と良い脚を使えている。このレースは序盤が流れていたので、今回の展開想定通り序盤が緩むようであれば、後半4F持続する脚を使えても不思議ではない。


△②キングストンボーイ

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サウジアラビアRCでは不良馬場でキレ負けしたものの、前走ベゴニア賞では後半3F 11.8-10.8-11.0と瞬発力を見せた。ポジションも取れる馬なので、しれっと馬券圏内にくいこんでも不思議ではない。











<短評>

⑨ヴィクティファルス

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面白いと思ったものの、印を回す余裕がなかったため無印になったのがこの馬。後半4Fの持続力という観点では適性はバッチリ。


⑪シャフリヤール

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新馬戦は京都外回りであったが、勝ち方は強かったものの、使える脚が実績の観点ではそれほど長くなく、今回の舞台適性は疑問。

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