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フェブラリーS┃2021.02.21(日)


1. 展開

揉まれるとダメなカフェファラオが2枠3番を引いてしまったので、ルメールとしては逃げたいところ。ヒヤシンスSのような最後方ポツンもあるが、基本的には逃げようという意識で乗ってくると考えるが、砂をかぶりたくないエアアルマスが1枠1番、昨年のハイペースを演出したワイドファラオが4枠8番、さらに一昨年のフェブラリーS覇者インティが1枠2番と先行馬が比較的内に集まっている。

インティに関してはそもそもスピードを考えると逃げられないはずで、鞍上も何が何でも逃げの姿勢にこだわらないはずだが、松山J(エアアルマス)と福永J(ワイドファラオ)視点で考えると、カフェファラオを楽に逃がしてしまうとそのまま押し切られるだけの能力を秘めていることは理解しているはずなので、(エアアルマスの場合は後方からの競馬をチョイスする可能性も十二分にあり得るが)競りかけに行くことは作戦に織り込み、場合によってはハナを叩くことも狙うはず。そうなると、序盤から速いペースで流れることが予想される。

また、土曜日のダートは非常にタフな馬場で、決め脚の無い下級条件では結果的に前残りに見えたものの、上級条件になると決め脚のある馬が台頭しており、ハイペース+馬場から、差し馬を中心に狙いたい。


2. 有力馬分析

②インティ

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インティの好走条件は、ざっくり言うとそれほど序盤から速く流れないこと。テン3Fは36秒前後、出来れば中盤で12.2まで緩んでほしいが、今回の枠順を考えるとインティにとっては厳しい流れになりそう。


③カフェファラオ

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ポテンシャルはかなり高いが、気性面でなかなか難しい馬。中京でバイアスに逆らい勝ち切ったシリウスSの内容を見ても能力が相当高いことは分かるものの、展開の助けが必要。この馬の性質から考えると中京で開催されるチャンピオンズCはそもそも適性面で向いておらず、ノーカウント。ユニコーンSでは長く持続する脚を使えており、スムーズな競馬さえ出来ればこの条件は合っている。すべては隊列次第。


⑥アルクトス

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過去走のラップを見ていると、東京D1600で求められる持続力ではなく、どちらかというとスピード質の馬。オアシスSを見て一瞬足りるかと思ったものの、中盤の緩みを考えると、最後1Fで12.8まで落ちているのは評価できない。ハイペース想定と相俟って、今回は積極的に買いたいとは思わない1頭。


⑦ワンダーリーデル

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着順だけを見ると絶妙に1枚足りない善戦キャラに見えるものの、武蔵野Sの内容を見ると持続力は問題ない。そもそもほとんど最後方からの競馬になるため、どうしても長く脚を使う展開になるが、それでいて掲示板圏内をキープしている点は評価できる。今回のフェブラリーSは近年に比べてメンバーが1枚落ちる印象なので、今回は3席のうちの1席に食い込んでも不思議ではない。


⑨サンライズノヴァ

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中央G1にはあと一歩届かない当馬だが、そもそもチャンピオンズCは適性面で合っておらず、狙うならフェブラリーS。今年で4回目の挑戦になるが、これまでに比べてメンバーが手薄な今回、やっと戴冠のチャンスが回ってきた印象。

2走前の武蔵野Sでは最後の1Fを除いて12秒以下の脚を一貫して持続しており、直線では11.3まで加速するギアチェンジ性能を発揮。4走前のプロキオンSではD1400でトップハンデ59キロを背負いながらも、稍重ではあったが常に11.5秒前後の脚を持続させて差し切り勝ち。カフェファラオがどのような競馬をするか次第だが、いつも通りのパフォーマンスを発揮できれば悲願達成のチャンス。


⑩エアスピネル

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武蔵野Sの持続力を見ると意外とやれそうだが、プロキオンSで最後止まっているところを見ると、早いペースになってしまった時の対応に限界がありそうな印象。特別にキレる馬というわけではないので、ある程度の流れを前受けできれば。


⑬ソリストダンサー

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武蔵野Sのパフォーマンスを考えると、今回のメンバーに混ざっても通用する。しかし、前走のように前受けしてしまうと厳しそう。ただし、今回の鞍上は2走前に武蔵野Sで騎乗した北村宏司Jなので、しっかりと溜める競馬をチョイスするだろう。じっくり脚をためてコーナーから押し上げていく競馬が出来れば。


⑭オーヴェルニュ

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目下3連勝中で、満を持してG1に挑戦。ベテルギウスSの勝ち方を見ると持続力はありそうだが、1~2コーナーで息を入れられるD1700~1800とは違い、芝発走で序盤から流れやすい東京D1600に移って同じようなパフォーマンスが出来るかと言われれば、現状強い自信は持てない。


⑯レッドルゼル

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前走根岸Sでは後半4Fを全て推定11.7で走破しており、この持続力を考えるとD1600に延長しても距離は持ちそうなイメージ。ただし、前受けしたプロキオンSでは崩れているように、ある程度ためて運ぶ必要がある。


3. 予想

◎⑨サンライズノヴァ
○⑦ワンダーリーデル
▲⑬ソリストサンダー
☆⑯レッドルゼル
△③カフェファラオ
△⑩エアスピネル

本命は⑨サンライズノヴァ。
東京D1600の平均点の高さを考えると、今回の手薄なメンバーならばついに順番。継続して松若Jが騎乗しておりこの馬の特性は手の内に入れている。これまで通りの騎乗をすればいい。唯一崩れるとすれば、全体的にスローになった時だけという印象。

相手は迷ったものの、オッズと鞍上への信頼を加味して2番手に⑦ワンダーリーデル、3番手が⑬ソリストサンダー。サンライズノヴァが来る展開ならば脚質的にも同居する馬なので買いやすい。

レッドルゼルは未知数の部分があるものの、ためる競馬をチョイスすれば。カフェファラオは地力を考えると切りきれない。

どういう馬券を買うかは最終的なオッズ次第だが、現状はサンライズノヴァの単勝を中心に買う予定。


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