【無料】有馬記念/1週前追い切り評価

早いもので、今週末は有馬記念が行われます。12/19(木)には展開を大きく左右することになる枠順抽選会もあり、競馬民にとっては年の瀬が近づいていることをいよいよ実感しているのではないでしょうか。

……それにしても、1年はあっという間でしたね。

さて、私事ですが、いよいよ修士論文が佳境を迎えているため、今週末は予想をお休みするつもりです。ですが、競馬民として有馬記念だけは外せない!何らかの形で有馬記念の予想だけは無料で公開しようと思っています。

そして、今回は有馬記念を控えて、出走馬の1週前追い切り(12/11, 12)の映像を確認してその評価を記していきます

なお、専門家の意見ではないのであくまでも参考程度にご覧ください。




*時計が自動計測される坂路調教以外は、基本的にはJRA-VANの追い切り動画に表示されている時計を記したが、参考までに( )を用いて別媒体での調教タイムを掲載。


アーモンドアイ(牝4・国枝厩舎)
12/11 南W稍 65.6-50.8-37.0-11.8
     (65.2-50.3-36.8-12.2 ③馬なり)
 外ノチェブランカ強めを5F0.6秒追走1F併せ0.4秒先着

ルメールJが跨り調教。アーモンドアイは並びかけてから抜け出すまでの脚からして速いが、今回の追い切りでもコーナーを曲がってから騎手が促したのを合図に一瞬で抜け出し、そこから手前を変えて加速して併せた馬を突き放した。今までの飛ぶような走りに力強さが加わった印象で、過去の調教と比べてもベストとも思える内容。ただし、ディープインパクトでも負けた有馬記念、中山芝2500m。アーモンドアイの取捨が悩ましい。




アエロリット(牝5・菊沢厩舎)
12/12 南W稍 64.8-50.7-37.6-12.0
     (65.3-51.3-37.6-12.0 ⑨馬なり)

右回りでの成績が(1.3.0.3)で左回り(3.4.1.3)に比べると苦手な馬。これまでも右回りで追い切った時は手前を替えるのがスムーズにいかなかったり、物見をして集中していなかったのが、今回は単走で右回りでの追い切りで驚くほどスムーズにコーナリングと同時に手前を変えられていた。ただし、時計自体は出ているが大きなトビでふんわりとした走りをしていたので、最終追い切りで手前替えも含めてどうなるのか要注目。




アルアイン(牡7・池江厩舎)
12/12 栗坂良 52.3-37.5-23.8-11.9
 外ジャンダルム一杯と併せ

前走マイルCS後にムーア騎手が「スタートがもう少しで、道中の行き脚もつきませんでした」と言っていた通り、追うジョッキーに対してズブい面を見せたが、今回の追い切りでは併走しているところを促すと素直に加速して力強い脚捌きを見せた。調教後に池江師が「ムチを入れると耳を絞るところがあるので、今日はムチを入れてもらった」とコメントしていたが、最後に見せ鞭を入れても問題なく走れていた。




エタリオウ(牡4・友道厩舎)
12/12 CW良 96.8-80.8-65.6-50.9-37.2-12.0
      (         80.1-66.1-51.6-37.8-12.9 ⑤馬なり)
 内シュヴァルグラン馬なりに6F0.6秒先行1F併せ0.1秒先着

先行して僚馬シュヴァルグランと併せる調教。最後は失速してシュヴァルグランに並びかけられるも、そこから手前を替えて再度加速し、先着する内容。前走時の調教に比べると今回はスピード感があり、しっかりと負荷の高い調教を積めている。




キセキ(牡5・角居厩舎)
12/11 CW良 82.6-64.9-50.5-38.0-12.2
      (        64.7-50.2-37.6-11.7 ⑧一杯)

単走での走りだが、前半に飛ばし過ぎたのもあって最後はあまりスピードを感じさせない走り。終始一貫して頭が高く、まともに首を使って走れていない。宝塚記念の時の調教と比べると今回は迫力を全く感じない走りだし、11/22以降既に坂路11本、CW2本と間隔を詰めて使っているのにもかかわらず状態が上向いてこないのは心配。




クレッシェンドラヴ(牡5・林厩舎)
12/11 南W稍 66.2-51.8-38.4-12.3
     (66.1-51.9-38.7-12.3 ⑧馬なり)
 外スズノアリュール一杯を5F0.6秒追走1F併せ0.2秒先着

コーナーを回って併せの状態になると手前を替えて加速し、そのまま差して先着。ズバ抜けて良いということはないが、しっかりと踏み込めており決して悪くはない内容。




クロコスミア(牝6・西浦厩舎)
12/11 栗坂良 53.5-38.9-25.5-13.0

しっかりと踏み込めており、力強く推進できてはいるものの、多少左右にふらふらしながら走っていたのが気になった。力感という面においても、前走時の坂路調教に比べると下回っている。




サートゥルナーリア(牡3・角居厩舎)
12/11 CW良 86.1-69.7-54.1-39.0-11.3
      (   69.6-54.3-39.2-11.6 ⑦馬なり)
 中サトノパシュート強めを5F2.1秒追走1F併せ0.1秒先着
 外シーリア馬なりを5F2.8秒追走1F併せ0.1秒先着

スミヨンJがまたがって調教。毎回、調教は力強く推進する走りを披露していたが、今回の追い切りに関しては比較的楽に走っていた。それにもかかわらず、最後に併せの状態になった時に楽々抜け出して時計を出せているのは好評価。左回りが苦手なような気がするので、右回りの今回は期待の1頭。




シュヴァルグラン(牡7・友道厩舎)
12/12 CW良 95.4-79.3-64.6-50.5-36.9-11.9
      (        79.6-65.3-51.2-37.4-13.0 ④馬なり)
 外エタリオウ馬なり6F0.6秒追走1F併せ0.1秒遅れ

僚馬エタリオウと併せて迫るも、エタリオウが最後にもうひと伸びしたことで先着を許した。しかし、この馬も最後のエタリオウの加速についていき、大きく引き離されることがなかった点は評価。前走時の状態キープというイメージ。




スティッフェリオ(牡5・音無厩舎)
12/11 栗坂良 51.7-37.9-24.7-12.5
 内ミッキーマインド一杯と併せで0.2秒先着

時計自体は早いものが出ているが、フォームを見ると踏み込めてはいるものの、取り立てて良かったというほどでもない。決して悪くはない、という評価。




スワーヴリチャード(牡5・庄野厩舎)
12/12 栗坂良 50.1-36.9-24.2-12;2
 外アルテヴェルト一杯と併せで1.1秒先着

全体時計50.1とかなり早いタイム。一応併せ馬だが、並ぶ間もなく一瞬でかわして大きく突き放しており、実質単走のような形。重心が低く安定感のある走りをしており、前走時の1週前追い切りと比べても仕上がりは良さそう。ただし、この馬自身が右回り(2.1.1.3)に対して左回り(4.2.3.2)、さらに中山(0.0.0.3)と決して得意なコースとは言えないのが気がかり。




フィエールマン(牡4・手塚厩舎)
12/11 南W稍 83.1-67.1-52.2-38.7-11.8
     (82.6-66.7-51.0-38.3-12.5 ⑧仕掛)
 外セダブリランテス馬なりを6F1秒追走1F併せ

時計もしっかりと出せているし、凱旋門賞出走による疲労等の影響は無さそう。とは言っても、天皇賞(春)の時の最終追い切りと比べると少し見劣りするスピード感。最終追い切りでどこまで状態を上向けられるかが鍵。




リスグラシュー(牝5・矢作厩舎)
12/11 栗坂良 51.6-37.4-24.0-12.3
 外カフジジュピター強めと併せで0.1秒先着

調教駆けする馬を大きく追走して、ジリジリと脚を伸ばして先着。相手も調教駆けする分、2頭並んで見ると抜けて良くは映らないが、全体時計51.6秒でまとめており、優秀。宝塚記念の時の坂路調教の追い切り映像を見比べると、その時の出来には十分達している。




ワールドプレミア(牡3・友道厩舎)
12/11 CW良 96.6-80.6-65.0-51.4-37.4-11.9
      (        80.9-65.8-51.7-38.0-12.3 ⑦強め)
 中アドマイヤベネラG強を6F0.6秒追走1F併せ
 外ラインベック一杯を6F1.1秒追走1F併せ0.1秒先着

7F追い+追走での調教で、先行していた2頭に並びかけるまでは軽やかな走りだったが、併走になり手前を替えて伸び始めてからは力強く推進していた。今回の調教では負荷をかけたので、最終追い切りでどこまでピリっとしてくるか。不安要素としては、初の輸送競馬と中山の適性があるかどうか。




ヴァイスブリッツ(牡4・大竹厩舎)
12/12 南W稍 81.2-64.7-50.7-37.9-12.7
     (        64.5-50.9-37.8-12.6 ⑧馬なり)
 内ハルサカエ強めに5F0.7秒先行1F併せ0.2秒先着
 中ペルソナデザイン仕掛に5F0.3秒先行1F併せ

走りだけを評価するならば、ゴール前からの伸びは良かった。ただし、併せた馬が伸びを欠いた分、相対的に良く見えた可能性が高い。




ヴェロックス(牡3・中内田厩舎)
12/11 CW良 80.6-64.1-50.4-37.0-11.8
      (81.5-64.9-50.9-38.0-11.5 ⑦強め)
 中エングレーバー一杯を6F0.4秒追走3F併せ0.7秒先着
 外フローリン一杯を6F1.8秒追走3F併せ0.9秒先着

先行した馬を追走する形で川田Jが跨り調教。この馬はいつも調教駆けする馬だが、今回も並びかけて仕掛けてから手前を替えて加速し、一気に突き放して前を走っていた組の馬たちをもぶっちぎった。しっかりと踏み込めているし、首も使って走れており、個人的に今までで一番評価していた皐月賞時の追い切り以上の出来。




★調教評価馬 BEST5★
①アーモンドアイ
②ヴェロックス
③エタリオウ
④スワーヴリチャード
⑤サートゥルナーリア

☠調教不安馬☠
キセキ、クロコスミア

◇最終追い切り要確認馬◇
アエロリット、フィエールマン、リスグラシュー、ワールドプレミア




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?