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2019年秋華賞/予想

本日は牝馬クラシックの三冠目、秋華賞。
昨年はアーモンドアイの”トリプルクラウン”が懸かっていたこともあり、現地は大盛況。私も現地で観戦していましたが、さすがにこの位置からでは届かないか……と思ったのも束の間、あっという間の末脚で先頭で入線。歴史的瞬間を目撃出来ただけでなく、3連単もキッチリ的中。

一方、今年は桜花賞馬グランアレグリアとオークス馬ラヴズオンリーユーが不在。”トリプルクラウン”どころか、どの馬が勝ってもクラシック初勝利という状況に。実績面では阪神JFを制しているダノンファンタジーがやや優勢に映りますが、オッズを見ても混戦模様で本命馬不在の模様。

さらに、台風19号の影響で金曜日から断続的な降雨。土曜日は不良馬場で競馬が行われましたが、秋華賞本番も恐らく重馬場での実施。となると、さらに難しさに拍車がかかる事態に。

既にダービーが終わると3歳世代が古馬と混ざって条件戦を戦っていますが、最後の世代戦となるのがこの秋華賞。2歳の頃から追い続けている馬が出走していると、馬券は一旦置いておいて、とにかく応援したくなるのもこの秋華賞。

個人的には、この世代ではやはりオークスで特大馬券を当てさせてくれたカレンブーケドールには思い入れがあります。そして、逆の意味で思い入れがあるのがビーチサンバ。最後の最後まで、この馬が果たしてどこまで強いのか測りあぐねることになりました。そして、馬券の相性も悪かった……。

さて、前置きが長くなりましたが、以下に秋華賞の予想を書き連ねていきたいと思います。なお、文中にも触れましたが馬場は「重馬場」で想定しています。

なお、印は以下の通り。

◎⑰エスポワール
○⑤クロノジェネシス
▲③ブランノワール
△①ダノンファンタジー
△⑬サトノダムゼル
△⑮パッシングスルー

【展開】
枠順を考慮すると、逃げそうなのがレッドアネモスとコントラチェック。コントラチェックはキャリアで挙げた3勝がいずれも逃げた時のもので、サフラン賞ではレッドアネモスが逃げて1着、コントラチェックは2着に敗れています。以上のことを考えると、ここは逃げ想定はコントラチェック

さて、土曜日のレース結果ですが、逃げ馬は10着(2R)、10着(3R)、12着(5R)、9着(9R)、2着(10R)で、2着になったレースも6頭立てであったことを考えると逃げ馬には負担のかかる馬場であったと判断できます。

つまり、逃げるコントラチェックにとっては厳しい馬場。ルメール騎手は勝つための最善をチョイスしてくる騎手ですので、ある程度スタミナを要する展開に持ち込むと思われますが、それが却って仇になりそう。マークしながら進められる馬か、中団から重馬場でも末脚を伸ばせる馬を買いたい。


【予想】
◎⑰エスポワール
元々、ラヴズオンリーユーが出走する予定だったため陣営はシュタルケ騎手に騎乗依頼。ある程度逃げ馬をマークする形でポジションを取る競馬を得意とするタイプの騎手で、さらに内側が伸びづらい馬場になっていることを考えるとこの枠も大きな不利ではない。

前走、重馬場の中京芝2000mで行われたシンガポールTC賞では逃げ馬をマークする形でレースを進め、直線を向いて一気に仕掛けて後続を突き放し、2勝クラスを楽々突破。このクラスで善戦している5歳馬コーカスに0.7秒差を付けて勝ったのは素直に評価できるし、重馬場でも末脚を伸ばせていたのは心強い。

斤量が前回の52キロから55キロに増えるのが不安要素だが、54キロを背負って勝利しているし、馬格のある馬なので大きな不利にはならないと思われる。休養明けでもしっかりと走る馬。


○⑤クロノジェネシス
バゴ産駒×母父クロフネという血統は、重馬場を考えると魅力的。桜花賞3着、オークス3着と距離の自在性もある馬で、後方から末脚を活かせるし、オークスのようにある程度前付けしてもしぶとさを発揮できる馬。理想としては、前付けではなく中団で脚をためる展開。初の京都ではあるが、実績面を考えても、血統背景を考えてもスタミナはある馬なので、3コーナーを過ぎてからスピードを上げてそのまま持続させられることを考えるとむしろ京都は合っていそう。


▲③ブランノワール
前走、阪神芝1800mでは高速馬場ではあったが12.7-11.3-11.7-12.1-11.9-11.7-11.1-10.9-10.9という時計で後続に0.5秒差を開けて勝利。後半4Fが11.7-11.1-10.9-10.9というラップで、京都に必要とされるスピードの持続力はある。重馬場での出走経験はないが、Kingmanboの血を引くロードカナロア産駒、父系にSadler's Wellsの血が入っており、渋った馬場でもこなせそうな血統背景。2000mが初めての距離で延長となる点が不安だが、一発ありそうなのはこの馬。


△①ダノンファンタジー
ステップレースのローズSでは2歳女王の貫録を見せつける勝ち方で、今回の最終追い切りでも力強く、かつきれいなフォームで走れており、1人気に支持されるのも納得の馬。ただし、重馬場でどこまでパフォーマンスを発揮できるのかという点と、降雨の影響で内が伸びなくなっているので最内枠はマイナスと考える。


△⑬サトノダムゼル
キャリア3戦の馬だが、内2戦が重馬場での勝利。特に前走は中山芝1800mを重馬場で2番手先行から脚を伸ばして古馬相手に勝利。番手からそのままキレる脚を繰り出して勝った様子を見ると、そのまま秋華賞の舞台である京都芝2000mで通用しても不思議ではない。


△⑯パッシングスルー
東のステップレースである紫苑Sを勝利して秋華賞に挑む。紫苑Sではカレンブーケドールが早めに仕掛けた動きに連動し、外を回して一番長く脚を使えており最後はインを突いたフェアリーポルカをハナ差で抑えた。前付けするのではなく、ある程度中団で脚をためる展開になれば一発はありそう。ルーラーシップ産駒×母父クロフネという血統からも、重馬場でもこなせると思われる。



<気になる馬>

3R   ⑦ソニックベガ 2人気2着 0/210
5R   ⑦ベリーオクルス 7人気2着 0/730
8R   ⑨クオンタムシフト 8人気9着
9R   ⑤シャンドフルール 4人気6着
10R ⑫シュヴァルツボンバー 4人気6着

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