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東京5R┃2021.02.21(日)


1. 展開

少頭数9頭立て、3歳1勝クラスの東京T1600。逃げそうなのはアビッグチア(武豊)だが、前走は東京T1800で13.4-12.2-12.8-12.9-12.8-12.5-11.6-11.3-11.3というラップを刻んでの逃げ。前半1000m64.1秒とかなりのスローから後半3Fだけの瞬発戦に持ち込んでおり、今回突如として流して消耗戦に持ち込むとは考えにくい。となると、1400m戦を経験しているワールドバローズ(松山)が逃げの手を打ちそう。この馬のペースを考えると、ハイペースで流れる消耗戦とまではいかないにしろ、ドスローからの瞬発戦になるとは考えにくく、少なくとも序盤は流れる展開。


2. 有力馬分析

①ヴィクトゥーラ

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瞬発力に優れた馬。新馬戦は重馬場で行われた中、後半4Fの推定ラップ13.4-11.3-11.1-11.5というもので、一気に2秒加速するギアチェンジ性能に加え、重馬場で11秒台前半の脚を3F続けて発揮。

前走は後半4F推定12.1-11.4-11.0-11.2で、長く速い脚が使える持続力を発揮。良馬場で上り3F 33.6、重馬場でも上り3F 33.9と馬場条件を問わずに上りを出せている点は評価できる。重馬場の新馬戦を考えると、今の多少荒れたタフな馬場でも時計を出せる。ただし、はっきりとした消耗戦の経験がないので、今回流れた場合に同様の上りを出せるかは未知数。


⑥セラフィナイト

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2走前の未勝利勝ちが優秀。推定ラップ 13.1-11.5-12.1-12.1-12.0-11.3-11.2-11.2というもので、かなりの持続性能。後半3Fは0.7秒加速したペースをそのまま維持している。前走は消耗戦のシンザン記念で中京ではタブーの大外ぶん回しを敢行して最後まで脚を伸ばすパフォーマンス。


⑦スパークル

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この馬のベストパフォーマンスは2走前。阪神T1600で、エイシンヒテンが作った流れを追走し、直線を向いて推定ラップ10.9-10.8まで加速。最後は推定12.2とやや脚が止まってしまってはいるものの、直線を向いてここまで加速できる脚は魅力的。東京は初だが、大箱の東京でよりパフォーマンスを向上させてくる可能性も十二分にある。未勝利勝ちのレースである程度消耗戦を差しきっている点も評価。


⑧ワールドバローズ

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早いペースで流すと最後が甘くなる。中京での勝ち方を見る限りは東京マイル適性はそれほど高いとは思えない。鞍上の松山Jは騎乗馬の特性をしっかりと掴んでくるタイプなので、序盤流してコーナーで一度緩めそう。


⑨モメントグスタール

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新馬戦は後半4F推定12.6-11.1-11.0-12.1というラップ。加速力のギアは持っており、2走前の走りを見ても持続力もある。


3. 予想

◎⑥セラフィナイト
○①ヴィクトゥーラ
▲⑦スパークル


ここまで人気すると思っていなかったが、未勝利勝ちのパフォーマンスが優秀な⑥セラフィナイトを素直に本命視。後方からの競馬にはなっているものの、前走重賞で消耗戦を経験したことは活きてくるはずだし、そもそも個別ラップベースでテン3Fを見ると、この馬より早い馬は⑦スパークルと⑧ワールドバローズ。ワールドバローズが逃げて、スパークルを2番手に行かせてその外にポジションを取る展開が理想。コーナーで12.2ぐらいまで減速が入った場合、未勝利戦のパフォーマンスを考えれば、そのポジションを取れていれば突き抜ける可能性は高い。

コーナーで12.2まで緩むならば、①ヴィクトゥーラの瞬発力は活きるし、それは⑦スパークルも同様。なお、あくまで現時点でのパフォーマンスではヴィクトゥーラの方が打点が高い。

基本的にこの3頭からオッズを考えてどのように買うのかを決めるレースになるが、少頭数であまりオッズも見込めないため、馬単6-1.7か3連単6-1.7-1.7に決め打ちし、当たれば跳ねるような買い方が賢明か。

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