ヒンメルならそうした

SNS人生、約5年
これまで色んなことがあったな
20の時現実のしがらみから逃げてSNSの世界に迷いこんだ
それまでの人生とは一変して、顔も名前も知らないし、SNSが無ければ現実世界では決して交わることが無い人間と色んな話をした
現実の自分を知らない人間同士が交わる、言わば異世界みたいな感覚がとても新鮮で楽しかった
色んな事があったし、思い出も沢山ある
SNSで俺に関わってくれた人はとても良い人達ばかりだった
今まで出会った人には感謝しかないしSNSを始めた事に後悔は全くない
多分周りも俺と同じで、現実世界から逃げてきた人達の拠り所になってて、そこが唯一の居場所だって感じてる人間が多かったから、まるで親友みたく毎日話をした人間も沢山いた
俺は色んな世界を器用に両立することが出来なくて、ずっとSNS中心の生活を送ってきていたら、いつ間にか5年も経っていた
でももう25歳、そろそろ本気で自分の人生を考えなきゃいけないなってずっと前から思ってる
結局SNSはどこまでいってもSNSでしかない
この関わりは偶像の中でしか無くて、実際は本当の日常なんて共有していないから、画面を閉じたら一瞬で消え去る
SNS中心の生活を送れば送るほど、現実の生活から遠ざかっていき下界から絶たれたような感覚が増していく。SNSをずっと逃げ道にしていた自分がこれ以上ここにいたら、もうここから戻れなくなりそうだ
例えるならこのSNSは、千と千尋に出てくるトンネルを渡り迷い込んだ世界なんじゃないかと、最近千と千尋の神隠しを見直して思った
千尋は現実世界とは別の世界に迷い込み、そこに自分の居場所を感じていたから、ハクは最後に「振り向いてはいけないよ」と言ったんじゃないかって思ってる
俺もSNSという現実世界とは別の世界に迷い込み、そこに居場所を感じ、何度もトンネルを通ろうとしたけど、結局振り向いてまた戻っていたんだろうな
でも結局、現実世界で居場所を見つけない限り俺はずっと前に進めないし幸せにはなれない気がする
ずっと逃避し続けた現実をしっかり見つめて、そこに居場所を作って、本当に自分が大切にしたい現実を生きたいから、もう振り向いたりせず地に足付けて前に進んでいこうと思う
今のこのSNS時代の中で、本当に何が大事か、
現実を一歩ずつ確かめながら生きていきたい
俺はヒンメルだからさよならは言わないけど、
もしまたどこかで見かけても見て見ぬフリしてね。
こんなん書いたのに普通にTwitterか人狼で会ったらめちゃくちゃ恥ずかしいからね。

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