【SeaWorld AbuDhabi】Manta@乗車レポート
【累計乗車回数】
7回
【初乗車】
2023年12月31日
【オススメの座席】
先頭
【前書き】
2023年12月31日
今日で年替わりというタイミングで我々コースターマニア御一行はアブダビにある"SeaWorld AbuDhabi"へと足を運んだ。
「SeaWorld」「Manta」
この2つのキーワードを聞くとコースターマニアでパッと思いつくのは「SeaWorld Orlando」にある「Manta」もしくは「SeaWorld San Diego」にある「Manta」だろう。
「Manta/SeaWorld Orlando」は俗に言う「Flying Coaster/Bolliger & Mabillard」
つまり「アクロバット/ナガシマスパーランド」と同機種のものだ。
続いて「Manta/SeaWorld San Diego」はLSMという加速システムを持った「Launch Coaster/Mack Rides」と呼ばれるものになっている。
そして、今回紹介する「Manta」は筆者が敬愛するメーカーでもある「Intamin」というメーカーの「LSM Launch Coaster」と呼ばれるリニアによる加速システムを使ったコースターなっている。
また面白い視点として先程述べた「SeaWorld San Diego」と今回紹介する「SeaWorld AbuDhabi」は同じリニアタイプのコースターなのだが、前者は「Mack Rides」というメーカーのもの。
今回紹介するものは「Intamin」のもの。
しかし、ライドの車両フロント部にデザインされているものはメーカーは違えど同じデザインがされているのは「世界各国に存在するSeaWorld系列のパークのコースターの証」という様なものを感じた。
さて、この2社のコースターだがレイアウトもシートの感じも全く異なるので気になる方は是非調べて頂きたい。
【レポート】
そんなこんなで大晦日にやって来ました。
"SeaWorld AbuDhabi"
中に入るとメイン広場の様な場所があり、そこから各テーマにゲートがあり、行きたい場所へアクセスするという様な「スーパーマリオ64」を彷彿とさせる広場へと到着。
園内の造形もかなり作り込まれており、先程のメイン広場では映像によるショーが度々行われていて非常にクオリティも高く感動したのを覚えている。
筆者は「SeaWorld」の営業形態がどの様なものかは分かっていなかったが、もはやこのレベルのクオリティは一つのテーマパークと言えるだろう。
(偏見だが「水族館/遊園地」の様な「八景島シーパラダイス」の様な認識だったのでぶったまげた。)
しかし、ココからが大変でした。
「Manta」のエントランスがパークの奥の奥の更に奥。
勿論「SeaWorld」なので、水族館や造形など楽しみながら向かったのですが一向にMantaの入口の気配ゼロ…しかも園内クッソデカい。
仕方ないので近くをウロウロしてたスタッフに聞いたら階段下るとのこと。
曲がりなりにも世界各国のパークを巡った猛者を集めたメンバーなのに出鼻をくじかれるとは思いませんでした。
※パークのマップはしっかり見ましょう。
そして歩くこと30分、ようやく「Manta」の入りへ。マジで疲れた〈開園30分〉
早速入口を入るとビックリするほどガラガラ。
パークの最奥地なのとUAEの人は朝はゆっくり過ごすみたいなので、あっという間に乗り場へ。
(午後はそこそこに賑わってました)
ちなみに荷物置きは「貴重品や小物類」は小さなロッカーへ…「リュック」など大きいものはそのままアバウトに置くような感じだった。
貴重品入れは個人的に有難い。
ハーネスはこれと言って悪い部分は無くシートも比較的にゆったりとしたスペースが確保されていた。
全てのチェックが完了すると我々を乗せ走り始めた。
スタートすると右手にも水槽、左手にも水槽。
ジェットコースターに乗りながら水族館も楽しめる謎の高揚感があり、かつお金の掛け具合にまたまたビックリ!
スタートポジションに着くと「ドバイ/アブダビ」ではもう見慣れた目の前のゲートが開く演出。
ゲートが開切りつかの間、LSM(リニア)による力で一気に78kmまで加速。
前日に世界一速いコースター"Formula Rossa"に乗っていたが、「お!良いじゃん良いじゃん!」と思わせてくれる位の加速感はあった。
加速から一気に左バンクを付け駆け上がる。
この時にフワッと気持ち良いエアタイムを味わいストレートにドロップ。
その後、バンクを付けながら左右にキャメルバック。
エアタイムも感じつつ振り落とされそうなスリルも感じられ「カワセミ/東武動物公園」の浮きとはまた違う印象だった。
続いて「コークスクリュー」
エレメント名は「コークスクリュー」だが非常にスムーズで皆さんが想像する"Arrow Dynamics"の「コークスクリュー」とは別物だ。
現代の「コークスクリュー」と言っておこう。
「コークスクリュー」を終えると左右にバンクを付けながら駆け抜けて行く。
後にも記述するがこの「Manta」、バンクの使い方が上手く疾走感を殺さずにコースめいいっぱいをスピーディーに走り抜けていくのが非常に良いポイントだ。
続けざまに2度目のリニアによるブースト加速~キャメルバック。
このキャメルバックが全体の中で一番大きいキャメルバックであり、一気に空へと打ち上げらあれ気持ち良いエアタイムを味わうことができ爽快感抜群だ。
続いてこのコースターの目玉のエレメントのひとつ。
「カットバック」が襲いかかる。
一瞬逆さになったかと思うとスッとGが抜けマイナスGに変換されたかと思うと一気に重量が戻る独特なエレメントだ。
マイナスGが掛かる瞬間は左へ振られており、そこから横Gが収まったかと思うとマイナスGが一瞬掛かる瞬間は癖になる、非常に良い。
最近、インバージョン(逆さ状態)でGを抜くコースターが多く上手く流行りを取り入れたなと感じた。
ハーネスの形状も相まって気持ち良いエレメントへ仕上がっていた。
ココは思い切りハンズアップして横GとマイナスGを感じよう。
目玉エレメントを抜けてもまだまだ気を抜けない。
立て続けに「ハートラインロール」が襲う。
"ウルトラツイスター"の「ハートラインロール」とは違い、でも"高飛車"の「ハートラインロール」ほど遅くもなく調度良いスピードで抜けていく。
その後の捻りキャメルバックを抜けると3度目のリニアによるブースト加速~捻りキャメルバック。
(加速手間の小さなダブルドロップでテンポが悪く速度が落ちてしまうのが惜しい)
捻りキャメルバックを終えると「白鯨/ナガシマスパーランド」の「ゼロGロール」を彷彿とさせるスクリューへ。
インバージョンの部分が多めに取られており、またもや「カットバック」のスクリューバージョンの如くまたもやインバージョンでのマイナスGを感じることができ非常にアグレッシブだ。
「スクリュー」を終え、キャメルバックを越すと最後の〆と言わんばかりの「サーフィンコース」へ。
コレが良い、ホントに良い!!
最後の最後、波の造形の間をバンクを付けて抜けていくのだが「本当にサーフィンしてるかの様な動き」と「疾走感」が相まってこのコースターで一番面白いエレメントだと個人的には思った。
POVだと中々ピンと来ないかも知れないが、機会があれば是非体験して頂きたいくらい実際に体験しないと分からない魅力だ。
最高のエレメントを抜けブレーキゾーンへ。
【まとめ】
期待を裏切らずここぞと言う時に加速したり、気持ち良い浮きを味わえたりと総合的に爽快感の抜群のコースターへと仕上がっており、評判通り大変素晴らしいコースターだなと感じた。
造形だったりなどマンタ要素や海要素が薄いのが少し気になったが、コースターの完成度としては「約束された勝利」の様に感じた。
そして前日に乗った「Flying Ace's/Ferrari World」は「Manta/SeaWorld AbuDhabi」よりスペックも強く世界のコースターランキングでは上位だが、筆者は「Manta」の方が好みかなと思った。
理由としては「エレメント」の良さと「ハーネスの形状」だろう。
スペック的には大したことないが刺さる人には刺さるコースターだった。
そして初のIntamin LSM。
期待通り面白かったので是非機会があれば乗って頂きたい。
「SeaWorld AbuDhabi」については見るポイントが多過ぎて一日で周りきれないので、またアブダビへ行く機会を作り訪れたいところだ。
ちなみにパークとして私はTop5に入るくらい素晴らしい場所だった。
「音楽」「演出」「造形」「ショー」が上手く組み合わさっており非現実感を味わえてとても良かった。
Thank you Manta.
Thank you SeaWorld AbuDhabi.
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