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【ファンタジードーム】屋内遊園地 ファンタジードーム八戸@レポート

知る人ぞ知る屋内遊園地
ファンタジードーム

【レポート】
ファンタジードーム」、それは知る人ぞ知る屋内遊園地であり、また筆者の思い出のある遊園地の中の一つである。

ファンタジードーム」は長崎屋系列の屋内遊園地であり過去には
『北海道』帯広店/苫小牧店
『青森』八戸店
『新潟』聖籠店
『大阪』岸和田店
と全国各所に存在していた。

特にその中でも「ファンタジードーム苫小牧」の「スーパーローラーコースター」は知ってる方は多いであろう。

屋内という立地に甘えず、ところ狭しと張り巡らされたレイアウトは写真で見ても凄い迫力だ。
バブリーな設計から当時の「イケイケゴーゴー感」が伝わる。

そんな「ファンタジードーム」だが、私の母方の実家が青森県である為に親の実家へ帰る際は必ず訪れていた遊園地であり、今回久しぶりに伺うことが出来たのでレビューと振り返りをしようと思った訳だ。

久しぶりにエントランスへ足を運ぶと、なんととてもポップなエントランスへとリニューアルしていた。

エントランスがリニューアルされ綺麗になっていた
泉陽興行製のような雰囲気のエントランス
柔らかい味を出している

中へ足を踏み入れると、そこには圧巻の光景が広がる。
1Fには"バイキング"
2Fには「花やしき」と同機の"ヘリサイクル"
3FにはSBNO(Standing Bad Not Operation(つまり稼働はしていないがアトラクションは残っている状態))のハイパーキッドコースター
が目の前に広がった。

※過去にはモーションシュミレーターの「スーパーX」や「豆汽車」の2機種が稼働していた。

ライドの数こそ減ったものの、屋内で尚且つワンフロアでのこの規模は今では唯一ではないかと思う。

1Fにはバイキングが鎮座している
少し上を見上げると「ヘリサイクル」のレールが見える
更に上を見上げるとハイパーキッドコースターが空高くに姿を表す。
まるで「天空の城ラピュタ」だ

まず順を追って1Fの「バイキング」からレポートしていこう。
この「バイキング」は左右3列の比較的オーソドックスな車両だ。

Vikingのgの字が欠けてしまっている...(涙)
車両は左右 3x3 の小さな車両

少々小ぶりではあるものの、結構な角度が着くまで高さを上げるのが特徴だ。
情報がないので実際の角度は分からないが、左右端の座席だと地味に浮く

しかも屋内遊園地なので遊具の状態はかなり良い
車両も未だに綺麗だ。

そして、車両やホイール部分などもキチンと整備されていて「残す意識」というものを感じ取れて何だか嬉しい気持ちになった。

アクアパーク品川ほど派手ではないが、屋内バイキングは映える!
中々の角度が付くまで上昇するのが分かる
タイヤホイールもきちんとメンテナンスされている様だ
「バイキング」と「ハイパーキッドコースター」がお互いに際どいクリアランスで設置されているのだ

次いで2Fの「ヘリサイクル」へと移動した。
コチラも「バイキング」同様、かなり綺麗な状態で運営されていたのが特徴的だ。

そんな「ヘリサイクル」だが、乗り場の場所が中々独特でいわゆる「建物の2Fに設置してます!」という感じではなく、中2Fと言った中途半端な位置に乗り場があるのが面白い。

ロゴがシンプルで中々イカしてる
この様な1Fと3Fを繋ぐ途中の階段に急に姿を見せる。
利用客の少ない時は、この様な運営がされていた。
数分おきに運行しているライドを目にした時はスタッフの方は常駐していた。
当然入り口には「トーゴ看板」
めちゃくちゃ綺麗な車両
どことなく可愛さも溢れている
もう一枚別角度から!

乗った印象としては、やはりスムーズだった事!
比べる対象が「花やしき」のヘリサイクルしかないが、ペダルも軽く左右のガタつきなどは感じられなかった
(恐らく花やしきほど稼働率が高くないのも相まってだろう)

後は間近で先程の「バイキング」を見る感じや「ファンタジードーム」を見下ろす感じ、スタートして施設内の端っこを走るのだが「園内の裏路地を走ってる感」などは体験していてとても楽しかった。

車両も綺麗、ペダルがスムーズだ。
「バイキング」の看板が近い!
外で眺めていても可愛らしく幸せな気持ちになった。

最後は3Fの「ハイパーキッドコースター」だ。
現在は稼働こそしてないものの、その姿を見ることはできる。

せっかくなので、「思い出しレビュー」という事で簡単にはなるが当時の印象なりを語れればと思う。

まだコースと車両はあるので、興味のある方は是非来て頂きたい。

まず車両だが車両内部にはラップバーなどはなく、いわゆる「フリューム型」のシートベルトオンリーだ。

そして搭乗時は「背の高い人が後ろ、低い人が前」と言った運営がされていた。
確か持ち手などはなく、マウス系の動きのコースターの為に車両の中でシェイクされた様な…今思えばなかなかカオスな体験だったのかもしれない。

普通のマウスと違い車高も高いので、かなり振り回された。

次に「巻き上げ」だが、既存のマウスコースターの様に可もなく不可もなく普通に巻き上げていく。

そして、マウスゾーンに入ると「ガシャンガシャン」と1Fに居ても聴こえる音量で走行していたのが特徴的だ。
小さなドロップも「浮く」というよりは「ポン!と跳ねる」ような感じだった。

一応、中盤に大ドロップはあるが意外にも落下感はなくガシャガシャと強い横揺れが襲った記憶だ。

感想としては全体を通して、「めちゃくちゃハード過ぎるマウスコースター」という感じ。
しかし、屋内のしかも地上に設置していないジェットコースターに乗れるという体験は唯一無二だった。

巻き上げが1Fから見上げられるのも中々面白かった。
巻き上げ終わるとマウスゾーンへ
ちょこちょこと「小ドロップ」を挟みながらマウスゾーンを走り抜けていく
中間ブレーキがあるが、減速した記憶はない
そのまま走り抜けていく
右、左とターンを抜けると…。
大ドロップ!
「大ドロップ」→「右ターン」→「小ドロップ」
そして旋回し見にくいかもしれないが、「小ドロップ」し「ブレーキゾーン」へ
ブレーキ後は180度旋回をしホームへと戻ってくる
現在はレールが切断されている。
個人的にはシンボルとして「その姿」を残して頂きたい。

【まとめ】
屋内バイキング、ヘリサイクル、(稼働していないが)ハイパーキッドコースター…と一部のマニアには最高に刺さる屋内遊園地だと感じた。

何より良かったのが、この「ファンタジードーム」という施設を残していこうという努力を見れたこと。
(メンテナンス面や新規でキャラクターを導入したり、エントランスをリニューアルしたり)

また園内を探索すると当時の名残がほんの少し残っていたりするので、トーゴ好きの方はとても楽しめる施設なのではないだろうか。

また私自身「観覧車はまわる」という本を読み進めているのだが、そこで得た価値観で再びこの施設に足を踏み入れる事が出来たのが良かった。

日本で少なくなってきた「トーゴ」というメーカーを感じ取れる場所、それが「ファンタジードーム」なのかも知れない。

お宝探し的な気持ちになる遊園地
ファンタジードームへ是非‼︎

Thank you Fantasy Dome Hachinohe.

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