【LDLパートナーインタビュー】公共空間を活用した稼ぐ道の駅再生 ~新井友和さん

LDL(Locally Driven Labs)とは、継続的なオンラインコミュニティを作り、アウトプットまで持っていくことを目的にして、始まったラボです。詳しくは下記をお読みください。

パートナーがプロジェクトを立ち上げ、リサーチアソシエイトが関わりながら活動が進められています。

このインタビューでは、パートナーがどんな方なのかを紐解くインタビューです。興味のある方はぜひお読みください!
第4回は、埼玉県杉戸町役場の新井友和さんにお話いただきました。

Q.あなたのプロフィールを教えてください!

埼玉県杉戸町で生まれ育ち、杉戸町役場へ就職しました。
最初の職場は、都市計画課でまちづくりに関わり、次に工業団地造成のプロジェクトに携わりました。工業団地のための用地交渉や関係機関などとの調整を行いました。プロジェクトの最初から最後まで関われたことは、今でも良い経験だと思っています。

次の職場は、彩の国さいたま人づくり広域連合への2年間の派遣でしたが、人生の転機となった職場とも言えます。ここでは自治体の課題解決に向けた政策研究などに関わりました。当時はバブル崩壊後、景気がとても悪く失業率が5%を超えていました。雇用政策は国が一元的に行ってきましたが、地方自治体も一緒に考える必要が生じているような現状でした。また、派遣元の杉戸町での課題であった、幼保一元化の研究会も立ち上げました。

その後、教育委員会に異動し、学校施設の営繕などを4年間やりました。当時はアスベストの問題やプールの排水溝点検、校舎の耐震補強工事も担当しました。

再び産業団地に関する職場へ異動し、産業団地の拡張など7年間やりました。この時もプロジェクトの立ち上げから終わりまで携わることができました。ここでは、東武動物公園駅前通りの整備や公共施設の再編プロジェクトにも関わりました。この仕事の過程で、紫波町のオガールを見に行き、岡崎正信さん達のお話を聴き、公民連携などへ興味、関心を持ちました。また、木下斉さんの本を読んだりしている中で狂犬ゼミに参加しました。

Q.どうしてラボに入ったんですか?

第3期狂犬ゼミの時、ただゼミに参加しているだけでは何も得るものがないなと思い、「ノート編集部」に参加しました。そこからの流れでラボに入ることになりました。「道の駅」については日ごろから町の課題だと考えていたこともあり、また、何とかしたい気持ちもあったので、思い切ってラボのパートナーとしてやる決心をしました。
オンラインだからこそ様々な人と繋がることができています。特にノート編集部のみなさんとは苦楽をともにし、深く関わることによってキズナも感じています。

Q.このチャンネルを立ち上げた理由を教えてください!

記念すべきLDL第1回目のテーマとなり、正直、このテーマで良かったのか悩ましいですが、どのような解決ができるのか、方策などよく考えていきたいと思っています。
「道の駅アグリパークゆめすぎと」との関わりは、最初の工業団地のプロジェクトかたわら、オープニングイベントの担当を任され、時には畑や農園の整備の一環で石拾いをしたり、土日に売店の手伝いをしたり、いろいろ思入れのある施設でもありました。アグリパークは杉戸町で一番大きな施設で、地域の方々に知られており、全国でも数少ない10haを超える大規模な道の駅です。

Q.今の悩みはなんですか?

「道の駅」という大きな渦に飛び込みましたが、変えることの難しさに直面しているところに悩みがあります。ラボ立ち上げ直後に木下斉さんとキリンジの天川洋介社長に現地を見に来ていただいきましたが、アグリパークへ投資するビジョンや魅力など様々な点に課題があることに加え、「人」の問題もあり、抜本的な解決には至っていません。いただいたアドバイスとしては、町内で成功事例の事業を作り、それをアグリパークに導入してみてはどうかということがありました。例えば、道の駅の直売所と農園のコラボなどのアイデアをいただいています。直売所と農園は離れた場所にあるのですが、セット券を販売してみるなど両方を利用できる仕組みを取り入れてみてはどうかなどの提案がありました。また、直売所の値付けなどにも工夫ができそうですし、農園のオーナー制、とくに水田のオーナー制度にはニーズがあるように思いました。
事業の継続を考えると安易な取組みはできませんが、社会実験や仲間づくりをとおして自分事として捉え、再生プロジェクトを進めていきたいと思っています。


今、杉戸町では「ミズベリングすぎと」や、道路空間を活用した「くすのきテラス」などの事業が進められています。それらの活動を通し、商店会のみなさんや様々なプレイヤーの協力を得て、アグリパークの課題にも触れて行こうと思っています。そのために職場の自主研究グループを立ち上げ、仙台市の公民連携タスクフォースなども参考にさせていただき、職員の公民連携意識を高める取組みも進めています。まずは、「できることからやっていこう」ということで、くすのきテラスに協力していただける10店舗の商店や地域のみなさんと一緒に地域課題の検討や、これからのまちづくりを一緒に考えていける機会にしていきたいと思います。

Q.ラボに入っていない人に一言お願いします!

パートナー会議で話題となった、このラボで何ができるのか?何が解決できるのか?ゴールがまだ見えていない中で、パートナーとアソシエイトがどう協力し、成し遂げていくのか?そのあたりを少しづつ明確にして、魅力的な発信をどうやっていくかなど、模索中ですが、アソシエイトのみなさんからのアイデアでいろいろ考えることができています。

全国各地の猛者?たちが集まるこのラボで、新たな気づきや連携が生まれると思います。パートナーのテーマに共感できれば、アソシエイトとして参加して、一緒に深掘りしていくもよし、自ら進めたい研究テーマがあるなら、パートナーとして参加してみるもよし。
まずは一歩を踏み出すきっかけに、このラボに参加してみよう!

Locally Driven LABs への加入については下記をクリックしてみてください!


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