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「不撓不屈の漢」の「らしさ」とは

「不撓不屈」
 強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。▽「撓」はたわむ意。転じて、屈すること。「不屈不撓ふくつふとう」ともいう。

三省堂『新明解四字熟語辞典』

「不撓不屈の漢」、Bリーグ公式の柳川選手のページ(2023-24シーズン)に書かれてあるこの言葉。

前回記事にも書かせてもらったように、柳川選手は2度の大怪我からコートに戻って来た、まさに不撓不屈の選手です。

「不撓不屈」、どんな苦労や困難にもくじけないさま。それは彼のプレーやベンチワークにも表れていて、とにかく彼の熱量に心を滾らされるのです。今回は「僕的柳川幹也選手のバスケ」の魅力を紹介したいと思います。

●柳川幹也選手のバスケ

・攻めるディフェンス

僕は彼の「攻めるディフェンス」に心を鷲掴みされています。ディフェンスの圧とか、ディフェンスの圧とか、ディフェンスの圧とか。笑

相手が誰だろうと狙う
徹底的にディナイかける
絶対持たせない
手伸ばす
体張る!

写真では伝わりにくいところはあるかもしれませんが、とにかく準備の瞬間と狙う瞬間がワクワクポイントです!粘り強さとか、特に相手にボールを持たせない意識をもってるだけではなくて常に継続させていることがすごいと思っています。「凡事徹底」という言葉がありますが、バスケットマンとしては当たり前のことでも、それを当たり前以上にすることは「努力」でしかないと思います。体力の消耗も激しいと思いますし、ディフェンスを頑張ったからといってスタッツに残るわけれはありません。でもこういった献身的なディフェンスがあるからこそ、オフェンスのチャンスが巡ってくるし、僕の写真データの中にはオフェンスの写真よりもディフェンスの写真の方が多いです(ただの好み笑)。

ファールにはなったものの熱いディフェンスでした!
この狙っとる眼が👍
やっぱりバスケはディフェンスなんよ

柳川選手がディフェンスの準備をしたとき,僕の中のボルテージは高まっていきます。そして彼のディフェンスはクリーンなのです。自分が怪我で苦しんだ分、リーガルなディフェンスを追求しているように思います。そこもまた彼を支持したい理由の一つ。

・パスの判断

次にパスの判断の速さです。これもほんとに写真では伝わりにくいと思うので、僕のインスタに上げさせてもらっている動画を見てもらうのが一番分かりやすいと思いますが、本当にボール持った瞬間に(もしくはボール持つ前に)判断していて、次の瞬間には違うところにボールがあります。カメラ、追いつけません(笑) 次のライジングゼファーフクオカ戦ゲームハイライトの柳川選手のプレー(2:43あたり~)を見てもらうと伝わるかと思います!

チャンスがどこにあるのか分かっていて、そこに配球するイメージをもっているんだと思います。(ちなみにこの日、柳川選手は3ポイント4/4で個人キャリアハイを更新しています!MIPにも選ばれたゲームで、11分ちょっとのプレータイムでしたが攻守にわたって冴えわたっていましたね!)

アルティーリ千葉戦ゲームハイライト(1:05あたり~)のパスも、相手のアシュリーを一旦引き付けてからバックカットするシャックに合わせたパスを出しています。この瞬間僕はゾクゾクとしていました。(笑)

このハイライトの0:55あたりからのフロントコートへのパスも、全員が走っていたからこそですが、それを見て瞬時にパスを飛ばしています。

何よりも越谷アルファーズ戦でのジャクソンへのディッシュパスはお見事でした!何度見ても「うぉー」と声を出してしまいます!

フロアレベルでこのアシストを観たい方は僕のインスタへどうぞ。(笑)

コートの奥を見据えたタッチダウンパス
このパスもコンマ1秒の判断

柳川選手がコートにいると、ボールムーブのリズムが変わります。ボールが動くと足が動いて、足が動くとオフェンスのチャンスが生まれます。自身の得点がそんなに伸びない日でも、自分の足を動かしてパスを回し、そうやって周囲の足を動かして、チームの勝利のためにメンバーを動かす力があると思います。現に、彼がコート上にいる時間帯の得点の推移は相手チームとの差を縮めたり、優位に広げたりしている場面が多いです。(ちょっと調べてみた)

ノールックで出すパスもフロア状況を把握できているからこそ

・ボールへの執念

ボールデッドになりそうなところをライブにした!

ボールへの執念、それはどの選手にも求められることだと思うし、僕自身もしがない指導者として子どもたちに伝え続けていることです。彼もその執念はもっていて、どんなボールへも飛び込む(こちらとしては冷や冷やしながら見てます笑)、ボックスアウトして取りに行く、ボール掴んだら離さない、そんな姿にワクワクさせられるのです。

とにかくボールに!
体格差なんて関係なくボックスアウトしてリバウンド取りに行く!

このゲームハイライトのルーズボールへの執念(1:18あたり~)、それを相手2人に囲まれながらも前のジャクソンに何としてでもつなげる、こういった執念に「不撓不屈の精神」の一端が表れていると思います。

相手外国籍ですが、関係なくリバウンドです!

・捉えるまで打ち続けるシュート

3ポイントシュートは彼の得意とするプレーの一つです。なかなかリングを捉えられない日も、(僕が見ている範疇でさえ)何度も何度もシューティングを重ねて、繊細な調整を行っています。そのシュートが入った時の喜びと気持ちの高揚は筆舌しがたいものがあります。どれだけ外しても、チャンスがある限り打ち続けてほしいし、そういう時こそ「不撓不屈の精神」を存分に発揮するときなのだと思います。だって、これだけ相手のHCを唸らせるスリーポイントなんですから。

ピントは持っていかれたけどね

僕は柳川選手のシュートフォームが好きです。なぜかは分かりません。(笑)
なんか、いいなーと思うのです(月並みの表現)。

このシュートフォームが好きなんよ。

・柳川選手が与えてくれるワクワク感

柳川選手がボールを持つとワクワクするし、それは他の選手を推している方々からすると同様の感情だと思います。ボールを持ったん瞬間に「この次どうする?」という思考から「そっちかー!」という新たな発見に繋がっていて、次は?次は??とワクワクを増幅させてくれるのです。そのワクワクは、何よりもブースターを元気づけてくれるし、気持ちを昂らせてくれるものだと思います。そのワクワク感を味わいたくて、現地でプレーを観たいのだと思います。

この瞬間のワクワク
この次の展開、予想できますか?
ワクワク感と安心感。お気に入りの写真。

●オフコートでの柳川幹也選手の魅力

まだまだプレーでの魅力はありますが語り始めたら止まらないので5つにまとめてみました。でもコート外でも彼の魅力は溢れています!

彼のベンチワークは、学生時代からずっと変わらず、チームを鼓舞するための行動です。じっとしてません。(笑) でもそれが良いんです!「ワンストップ!」「エナジーエナジー!」そんな声が、檄が、柳川選手から飛び出ます!

やなの檄が飛ぶ!
コート内外、鼓舞する姿勢はずっと変わらない

今シーズンは怪我から始まり、初めはプレーすることすら叶わなかった柳川選手ですが、誰よりも前に出て選手を迎え、誰よりも奥で選手を送り出していました。

コーチ陣よりも前に!

仲間がいいプレーをすれば全力で喜ぶし、そういったベンチワークをしているからこそ、仲間からの信頼を得ていくのだと思います!

全力で喜ぶ!
全力で仰ぐ!

こんなベンチ最高すぎるでしょ!

●2023-24シーズンを終えて

今シーズン、バンビシャス奈良の会場に足を運ぶ度に、柳川選手のタオルを掲げていたり、Tシャツを身に着けているブースターの方々がどんどん増えて、奈良の地でも愛され、応援される選手になったんだなーと毎回嬉しく思いました(何目線)。

子どもたちからも人気で、誰に対しても同じように優しく対応してくれる、そんな人間性が人々を惹きつけ、ファンを増やしていっているのだと思います。僕もその内の一人で、彼の実直で直向きな人間性、その人柄がにじみ出るプレーに心を惹かれ、動かされ、時には涙を流しながら悔しがる姿からも柳川選手の熱量を感じ、今シーズンもたくさんの勇気をもらいました!ぶち感謝よ!

2023-24シーズンもお疲れさま!

チームのために、誰かのために、がいつも先行する柳川選手。柳川選手が思う「自分らしいバスケ」が何なのかは分かりません(今度教えてほしい)。でも、これが僕的「柳川幹也のバスケ」です!少しでも共感してもらえて、一緒に柳川選手を応援してくれる人が増えると嬉しいです!


オフシーズンに入り、しばらく柳川選手のプレーは見れませんが、また来シーズンプレーが見られることを楽しみに、オフシーズンを過ごしていきたいと思います。ここまでお付き合いいただきました読者のみなさま、ありがとうございました!



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