今頃、1月のエンタメをたっぷり振り返る

2024年1月 印象に残った番組・コンテンツ・ニュース

01日 「マヂカルラブリーno寄席」(配信)
02日 『川島明の辞書で呑む』(テレ東)
02日 『アイドル誕生』(BSプレミアム)
03日 『侵略者たちの晩餐』(日テレ)
04日 『太田光のテレビの向こうで』佐野元春(BSフジ)
04日 『お笑いエスポワール』(TBS)※よぴぴ
08日 松本人志、活動休止発表
08日 『あたらしいテレビ2024』(NHK)
09日 『イワクラと吉住の番組』「クイズふまんだらけ」(テレ朝)
13日 『M-1グランプリ2023 アナザーストーリー』(ABC)
14日 「男・出川哲朗 還暦祭り」(横浜アリーナ)
17日 エスパー伊東の訃報(16日死去)
20日 『中居正広の土曜日な会』「さよなら大好きな店」(テレ朝)
20日 『フェイクドキュメンタリー「Q」』「隠しリンク - Hidden link」(YouTube)
21日 南部虎弾の訃報(20日死去)
21日 『チャンスの時間』永野の「年下お笑い大賞」(ABEMA)
22日 『週刊ダウ通信』「8番クロちゃん」(テレ朝)
23日 『ラヴィット!』(TBS)※「ヨギソダイブ」
23日 『ぽかぽか』爆笑問題(フジ)
24日 『成瀬は信じた道をいく』(宮島未奈:著)
25日 吉本“鎖国”へ?
26日 『セクシー田中さん』原作の芦原妃名子、ドラマ制作過程について声明
27日 『芸能界ウケたから残して映像GP』(フジ)
28日 『王者・井上尚弥の10ラウンド』(NHK)
29日 芦原妃名子の訃報
29日 FUJIWARA藤本敏史に罰金2万4000円の略式命令
29日 『SHUT UP』最終回(テレ東)
31日 『水曜日のダウンタウン』「クロちゃん宅でナマの『100万円を捜せ!』」(TBS)
31日 「水道橋博士 VS 東野幸治 with 吉田豪 vol.2」(高円寺パンディット/配信視聴)

元日から大きな地震があって、エンタメの世界もイヤなことが立て続けに起こった2024年の始まりでした。
やはり、松本人志の活動休止には驚き(後述)、これからどうなってしまうんだろうと暗澹たる気持ちになったし、ドラマの世界でも『セクシー田中さん』問題(後述)が大きな影を落としました。
エンタメ界に蓄積された諸問題が一気に吹き出したような感じで、だけど、それが簡単に解消されないであろうことも予見されて気持ちが落ちてしまいがちですが、それを救ってくれるのもまたエンタメ。1月も胸を躍らせてくれるエンタメがたくさんありました。

1月のベスト

ライブ「男・出川哲朗 還暦祭り」(横浜アリーナ)

最高にヤバくて素敵な会だった。文句なしで1月のベストコンテンツ。幸運にもかなりいい席で見れました。記憶の限り記録しておきたいと思います(うろ覚えの部分もあります)。

まず三四郎の前説。三四郎ほどの売れっ子が前説?と思ってしまうけど、その役回りが妥当と思ってしまえるほど豪華なメンツ。
オープニングVTRのナレーションが入江雅人! なんらかの形で関わってほしいと思っていたから嬉しかった。
総合司会・内村光良、大会委員長・南原清隆という肩書でウッチャンナンチャンが揃って登場。もうこれだけで胸がいっぱいに。
進行役としてバカリズム、いとうあさこも登場して、いよいよ主役・出川哲朗の入場。なんと『充電させてもらえませんか?』のバイクに乗って。前日からSNS上に“目撃情報”が載っていたのでもしやと思っていたら、横浜アリーナがゴールだったらしい。ああ、なるほど、こうやって出川哲朗の芸能生活の歴史をたどるようなライブになるんだろうなとイベントの趣旨を理解した。
ホリケンのポテチを食べながらの「開会宣言」から、狩野英孝が「50TA」として登場。やっぱり華がスゴい。「男子!」コールが楽しい。コーラス役?として三四郎。三四郎の雑な使い方第2弾。
ナイツは「ヤホー漫才」の出川哲朗バージョン。さまぁ~ずは、出川からコントをリクエストされるもコントではなく漫才風の「悲しいダジャレ」を。途中、出川にかんするダジャレも入れ込む。
そのまま大喜利コーナーに。バカリズム、さまぁ~ず、ホリケン、ずん飯尾、ロッチ中岡が解答席に並び、ウッチャンが司会。サングラスをつけてほしくなるほど『内P』風味。バカリズムの早さと打率の高さに唸るばかり。
そして演者としてナンチャンがダンス☆マンとともに登場。ダンス☆マンといえば。元ジャドーズ。ウンナンがショートコントをつくるきっかけになったといわれるコンビで盟友。2人でこのイベントのためにつくったという「ナンバラバンバンバンⅡ」を披露。観客はサビ以外は初めて聴くメロディに若干「?」な空気に。イベント後、出川をはじめとする出演者たちにそれをイジられていたのが面白かった。
さらに三四郎(雑な扱い第3弾)、いとうあさこが加わって「はっぱ隊」へ。1曲目が「?」だった分、会場大爆発。露出の多いあさこの衣装に対し、出川がしきりに「あさこは脱ぎたいんです」と言っていたのが面白かった。
続いて登場したのがダチョウ倶楽部、有吉弘行、土田晃之の「太田プロオールスターズ」。出川とともに伝統の「おでん芸」を披露した後、アリーナ中央のステージに熱湯風呂がせり上がってくる。そのカタルシスがスゴかった。
全員が熱湯風呂に入ったあとで「どう締めるんだ?」となった絶妙なタイミングで「白い雲のように」のイントロが流れ出し、内村が「やめろー」「曲を大事にしろー!」などとツッコむ中、有吉が歌いだし、全員が海パン一丁で歌う。泣き笑い。最高のシーンだった。リアクション芸のところでは、有吉がしっかり先輩のマイクフォローをしていたのも印象的だった。

松村邦洋、ヤクルトの村上、キャイ~ン、エガちゃんといったメンツのビデオメッセージが流れる中、淳がサプライズで登場して楽屋ドッキリ。ここは正直ドッキリとして無理があって微妙な感じだったけど、『ロンハー』も出川の歴史にとって大きいことを考えると確かに必要か(その後の落とし穴ドッキリの伏線でもあるし)。
ナインティナインとはサザンの「みんなのうた」を。岡村が足が万全であればもっと乱闘的なことができたんだろうけど仕方ない。
そして真打ちウッチャンナンチャン。彼らがなんと令和版「日比谷線vs銀座線」を披露。さらにはCHAGE and ASKAの「YAH YAH YAH」を使った打ち上げカラオケ芸。ウッチャンは煽るだけ煽ってずっと歌わない!
なんて楽しく幸せな空間だろう。

通しVTRとして、内村宏幸脚本でマセキ芸人が総出演したドラマ「出川哲朗物語」が。ウッチャンの出川役はやはり絶品。何気に内村役のバカリズムと南原役の加賀が「素晴らしきEnglishの世界」をコピーしていたのが胸熱だった!

もちろん最後は出川による矢沢永吉。1曲目の「トラベリン・バス」では最後に落とし穴に落ちるドッキリ。が、思いのほか深すぎて肝心のリアクションが撮れなかった上、上がってくるのに時間がかかり間が伸びてしまったのが残念。それもまた面白かったけど。
そしてなんと矢沢永吉本人からの音声メッセージが!
最後は「止まらない Ha~Ha」で大盛りあがり。
エンディングの一人ひとりの挨拶もみんな良かった。まさか寺門ジモンの言葉に一番泣けてしまうとは…!
出川の人柄そのままの雰囲気とキャリアが詰まっていたライブだったし、僕の好きな“テレビ”が詰まってた。今年、これを超えるライブに果たして出会えるのだろうかと思えるほど素敵なライブだった。

余談ですが、そんなイベント自体ではなく、それに関連してごく個人的な後悔がひとつだけありました。
(※以降、バカ長いです)


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