面白い人になりたい前編~関東と関西の違い~

面白い人になりたい前編

昨日収録した隼君とのラジオ(電話をラジオと言い張っている)の#1が公開されました。
人気音楽アプリSpotifyで聴けるようになっているので、僕のインスタグラムのストーリーから飛んでみて下さい。家事をしながら聞いたり、スマホで別の物を見ながら聞くことができます。3時間録った物を10分ずつ公開するので、毎日配信できると思います。

僕はお笑いが好きなので、今回もまた笑いの話になると思います。二回に分けて書くので、今回は関西と関東の違い編です。
僕は高校の時、友達に笑わせられるのが楽しくて仕方ありませんでした。同時に友達を笑わせるのも楽しくて、色々と工夫をしました。しかし、大学に進学すると、あまり人を笑わせる事が無くなりました。どうしたら笑ってもらえるのか分からなくなったのです。

一つの理由として関西と関東の違いがあると思います。関東ではパターンから外れているもの、いかに予想を覆し落差を作るかで笑いが起きる傾向にあります。一方関西では同じ差を作るにしても、いかに王道のパターンに持っていくか、そしてそこで皆が予想しているその上を越していくかで高低差を作り、笑いが起きると僕は思うのです(あくまで私見)。

関西に来て驚いたのは「めっちゃ面白い話あんねん」と言ってエピソードを話す人が少なくないという事です。関東ではあまり見たことありませんでした。話す前にハードルを上げるのは、自殺行為だと思われていたからです。そしてその前置きをする人は全員、僕の予想よりも遥かに面白い話をしていました。

そして大体の話にオチがあります。そのパターンを皆分かっていますが、想定レベルを越えるオチを持ってくることで笑いは起きます。比較的個人で完結しているので、途中でツッコミを入れるとしても「なんでやねん」や「頭おかしいやん」みたいな普通の物でいいのです。

一方、関東でもし「めっちゃ面白い話あるんよ」という前置きをしたら、シンプルにそのまま面白いというストーリーはあまり起こりません。大風呂敷を広げておいて全く面白くないというパターンや、途中で話を忘れるとか、そんな感じになります。その場合一人では成立しないので「いや、何忘れてんだよ」みたいなツッコミが必要です。

オチが無かった場合、関東では予想を裏切ってオチがないという笑いになりますが、関西ではオチのあるパターンを期待されているのであまり笑いになりません(あくまで私見です。違う意見の人がいたらごめんなさい)。

今やテレビで見ない日はない人気お笑い芸人の千鳥は、元々関西芸人で数年前に東京へ進出しました。当初彼らが東京で売れるのは厳しいという見方が大半でしたが、見事再ブレイクを果たし現在に至ります。僕は彼らの芸風が予想の裏を行くスタイルだからこそ、東京でも売れたと思うのです。

代表的なシーンとして、ロケ中にツッコミ役のノブが海辺(桟橋の端っことか)に手を洗いに行くというくだりがあります。ノブはボケ役の大悟に「おい、危ないから押すなよ(海に落とすなよ)」といいます。お笑いの王道パターンとしては、そこで大悟が押してノブが海に転落するという鉄板がありますが、千鳥の場合その裏をかいて、大悟が誰からも押されずに自ら海に飛び込んでしまいます。そしてノブが桟橋の上から「どういうお笑い」という名台詞を言うのです。

その他にも、バラエティー番組でノブが女優に尻を蹴られる流れになり、スタンバイしたものの女優は全く蹴らず、ノブはたまらず「せぇ!」とツッコミを入れるくだり等、今まであった芸人が蹴られて痛がるリアクションが面白い王道パターンに対して、まさかの蹴られないという新しいパターンを実践しているのです。

ただややこしいのが、現在のテレビにおけるお笑いを仕切っているのは大阪発祥の吉本興業なので、関東の芸人も関西スタイルに合わせていきます。なので単純にあの人は関東だから関東パターンとは当てはまらないかもしれません。そしてどちらが正しいとか良いとかいうのでもないです。

この理論で説明できていないにしても、関東と関西にはれっきとした違いがあるのです。僕はそれに戸惑い、理屈をグルグル考えているうちに混乱してしまいました。そしてどんどんおもんない奴になっていったのです。なんとか面白い人になるためには、まずここから抜け出さなくてはいけません。という事で、今日はこの話を書いてみました。あまり他人に話した事がない主観なので、意見があったらどんどん言ってきてほしいです。

明日は面白い人になりたい後編の予定です。今日もややこしい話になりました。全然わからないよっていう人、電話してきてください。暇で仕方ない人も歓迎です。スキ、感想、共有等してくれると励みになります。明日もよろしくです。

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