ひきこもりの居場所事業は「承認と尊敬の欲求」を満たせないから、成長欲求が生まれないか

マズローの基本的欲求の階層図(5階層版)を眺めると欠乏欲求は4種類ある。

マズローの基本的欲求の階層図

「生理的欲求」は自宅が提供している。
「安全と安心の欲求」は国と社会が法によって提供されている。ただし「安心」は自宅も提供していると考える。

そして「愛と所属の欲求」を居場所事業が提供すると考えられる。
ひきこもりであると称して場所に行けば受け入れられる。その場所に継続して居て良いとされる。

しかし、「承認と尊厳の欲求」は居場所では満たされない。
ただ「居て」「話す」だけでは満たされるのは難しいだろう。

この欲求は「何かを知り」「それを話し」「評価や尊敬を得る」ことで満たされる。
だから「課題」や「テーマ」を設定して、居場所に行く前に各自が調べ学び考えを持って、居場所で皆で話し合うことにより「承認と尊厳の欲求」が満たされるのではないだろうか。

これを繰り返すことで「承認と尊厳の欲求」を満たされていき、欠乏欲求を満たせるのではなかろうか。

そして欠乏欲求が満たされることで成長欲求が芽生えて、成長欲求を得ようという意識が生まれるのではないだろうか。
これにより前を向いた生き方を考えられるようになると考える。


なお、就労支援は「承認と尊厳の欲求」を満たすだろう。
しかし、そこは「早急にフルタイムで働け」という場である。


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