見出し画像

私が訳す「I love you.」

かの有名な夏目漱石が「I love you.」を
「月が綺麗ですね。」と訳したことは
現代でもよく知られていることである。

もしも私が、「I love you.」を訳したらきっと
「ねぇ、みて!今日の夕焼け/月、綺麗だよ‼︎」
だと思う。

LINEで、この文に加えて、
私の目に映るその景色の写真を送るんだ。

***

結果、「月が綺麗ですね。」に似ているけれど
日本人の四季の移ろいを大切にする心や
花鳥風月を美しいものとして挙げる心が、
そうさせるのだろう。

実は私は、日常的にこうやって愛を送っている。
2年くらい前までは、ボランティアで同じ支部の
2つ上の大好きな同性の先輩と、
1つ上の教育係の大好きな同性の先輩。

2つ上の先輩は、感性が自分と似ていて、
私が写真を送ったら、
必ず写真付きで送り返してくれていた。

私が綺麗な景色をみたとき、「綺麗‼︎」の次に
浮かぶのは、「この景色を共有したい」気持ちだ。
そのときに必ず、この先輩たちが一番に思い浮かぶ。

そんな風に、綺麗なものを見て心を動かされた時に共有したいとすぐに思い浮かぶ人がいることの
幸せを、ボランティアを始めて知った。

次第に、綺麗な満月をみたとき、
支部のみんなと共有したいと思うようになった。
私が写真を送ったことで、同じ空の下
みんなの目に映る同じ月の写真が
支部のグループLINEに並んだのが嬉しかった。

そして、それこそが好きなのかも、と思った。
心動く物事に出逢った時、みんなの顔が一番に浮かぶ
そう日常の中で想いあえるような支部にしたい
と思うようになっていった。

最近は、後輩にも送るようになった。
まだ、反射的に湧く気持ちから生まれる行動ではないけど。
まだ、少しの勇気もいるし、頭もちょっと使うけど。
でも、「こうやって送ってくれるのが嬉しい!」
ってみんな返してくれるから、
共有してよかったって幸せな気持ちになるんだ。

昨日は、準備に向かう道で
わたあめみたいな雲を見つけた。
私は道の端に立ち止まって写真を撮り、
大好きな教育係の先輩に写真を送った。

最近の先輩のインスタのストーリーは
お仕事が大変そうで、少し心配になってしまう。

この前送った茶屋町のイルミネーションの写真には「笑」の一言と、「いいですね」のスタンプで
返してくれた。先輩らしいな。

この雲をみて、少しでもふわふわな気持ちに
なりますようにという願いを込めて。
勇気を出して、「お仕事大変⁇」って一言を添えて。

***

大好きな人たちのブログでたまーに共有してくれる、カメラのフィルターを通して見える、
あなたの目に映る景色。

かわいい、かっこいい自撮りももちろん嬉しいけれど、たまのこんな写真も、すごく嬉しいんだ。

大阪は、今日も晴れています。
夕方には、綺麗な夕焼けが見えるかな。
夜には、綺麗な月が見えるかな。

トラジャのみんなは南座での公演を昨日終えて、
今日は少クラの生放送に出るのかな。
もう、東京に無事帰ったのかな。

少クラの放送が終わったら、メンバーと
月の下を通るのかな。

物理的距離は離れても、
今日も同じ月の下にいるんだ。


今日も大阪は晴天だから、
夜の月も、きっと綺麗だと思うんだ。
東京にいるあなたと、同じ月が見えるといいな。

毎日note日記*12日目
〈1293文字〉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?