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電力業界の今を紐解く

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電力業界の有識者に寄稿いただいた玉稿です。
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#インフラ

第2回「再エネ主力電源化に向けた挑戦者たち」座談会 2021年03月22日

自然電力株式会社 代表取締役 磯野 謙様 千葉エコ・エネルギー株式会社 代表取締役 馬上 丈司様 株式会社エネファント 代表取締役 磯﨑 顕三様 (以下、敬称略) <各位のプロフィール> 磯野 謙 Ken Isono 自然電力株式会社 代表取締役 大学卒業後、株式会社リクルートにて、広告営業を担当。その後、風力発電事業会社に転職し、全国の風力発電所の開発・建設・メンテナンス事業に従事。2011年6月自然電力(株)を設立し、代表取締役に就任。 慶應義塾大学環境情報学部卒業。

失われたバッファーの回復が急務 2022年06月25日

公益事業学会 政策研究会会員 阪本周一 (電気新聞 2022年6月24日版 3面掲載記事を転載、補足のための追記あり) 電力需給逼迫は2020年末に顕在化して以降、修復の兆しがない。23年1、2月の東京エリアでは、周波数変換設備(FC)マージン開放、試運転電力などを加味してもマイナス予備率となっている。公益事業学会政策研究会会員の阪本周一氏は、電力システム改革の中で失われた「バッファー機能」の回復が急務だと訴える。  2020年末以降、電力需給逼迫が顕在化し、落ち着く兆し

あいまいな定義/戦略的予備力とは何か 2022年07月04日

戸田 直樹:U3イノベーションズ アドバイザー       東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所 (電気新聞 2022年7月1日版 3面掲載記事を転載、一部修正、追記あり)  内閣府の再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース(TF)は電力需給逼迫を受けて4月25日に公表した提言の中で、戦略的予備力の活用に言及した。これに対し東京電力ホールディングス経営技術戦略研究所経営戦略調査室チーフエコノミストの戸田直樹氏は、「戦略的予備力」の定義をい