今冬の電力需給逼迫をどのように見るべきか(その1) 2021年04月15日
市村 健:エナジープールジャパン株式会社 代表取締役社長
(エネルギージャーナル社『環境とエネルギー』2021年2月18日付からの転載)
コロナ禍が一向に収まらない中の年末年始から一か月にかけて、電力関係者にとっては稀に見る危機的状況が続いた。主観ではあるが、2011年東日本大震災以降では最も過酷な系統運用だったと感じている。仕事柄、各電力会社の「でんき予報」は毎日チェックするが、異変を感じたのは1月3日だった。東京電力PG管内の予備率が、正月三が日の日曜日であるにも関わら