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未来に繋がるアクションを、この世代から │ 7/23 U35-KYOTO交流会

京都の概ね35歳以下の多様なプレイヤーが集い、これからの京都を描く、U35-KYOTO。昨年2020年に発足し、次期「京都市基本計画」を軸として、1年間駆け抜けてきました。

これまで誕生したプロジェクトは、32個。
活動や価値観をまとめたタブロイド誌は、5万部を発行・配布。

一人ひとりの「もっと良くしたい!」「現状を変えたい!」という強い想いから、新しい共創が次々と生まれてきました。

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1年間の取り組みを終え、今年度は新たな体制で華々しくリスタート!
……するはずだったのですが、コロナ禍の中で、しばらく活動がストップ。
しかし水面下で議論や準備を重ね、この7月23日、いよいよ今年度第一弾となる交流会を開催できました。

ここでは当日の様子を、写真とともに紹介していきます。

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司会を務めたのは、昨年に引き続いてプロマネを担当する、仲田匡志。

会場には、昨年度からのU35メンバーはもちろん、今回が「はじめまして」の方にもお集まりいただき、参加者は総勢50名以上に。終始、熱気に包まれる時間となりました。

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冒頭のプロジェクト紹介では、昨年度から勢力的に活動を続けているお二人に登壇していただきました。

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まずは、「持続可能な観光産業のあり方」を考えている大倉択磨さん。
ヒアリングや調査を重ね、詳細なデータを集め、提言書を作成されました。

新京極にご実家がある大倉さんは、コロナ禍の中で、どんどんと商店街の様子が変わっていくことを痛感。このままではいけないという強い想いから、プロジェクトを始められました。

「提言書に説得力を持たせるためには、フィールドワークも欠かせません。この場を借りて、ぜひ新しい仲間も見つけられたら嬉しいです」

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続いては、「みんなの想火」京都チーム代表の大森勇志さん。
1年に1回、全国で一斉に竹あかりを点灯させようというプロジェクトです。

交流会前日の22日に、ちょうど47都道府県と6つの国々で点灯を終えられたばかり。京都では、鳥獣戯画のデザインの灯りを用意するなど、新しい取り組みもされたそうです。

「展示された灯りは、放置された竹林の竹を活用したものもあります。そして半年間寝かせた後は、竹炭にしていく予定。こうした循環をつくって、私たちが整備する竹林を増やしていけたらと思います」

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今回は、昨年度からご活躍をいただいているお二人に、代表して登壇していただきました。

今年度もU35-KYOTOでは、「自分も何かはじめてみたい!」「協力したい!」という方に向けて、企画会議を開催予定です。U35世代の架け橋になれるような場をつくれたらと思うので、ぜひ気軽にご参加ください!

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続いては、プロマネの原田岳より、今年度の活動を紹介。

「自分たちの手で未来の京都を作るための基盤を作る」というビジョンのもと、エリアにとらわれない大きな町内会のような仕組みづくりを目指すと、原田。

「一個人や一団体だけでなく、色んな世代を巻き込みながら、行政や市民の垣根を飛び越えて、ひとつの街をつくっていきたい」

プロジェクト相談会や交流会はもちろん、メディアでの発信や出前授業など、今年度は一層活発に動いていきますので、ご期待くださいね。

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ここまでで、前半が終了。
後半は複数のグループに分かれて、それぞれが興味のあるテーマで討論をしました。

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グループでの討論を通して、参加者の方が感じた気づきを、いくつか紹介させていただきます。

「ここまで若い世代が集まっているイベントって、なかなか存在しないと思います。こういった場に来るのは初めてですが、こうして同世代がフランクに話し合えることが『京都らしさ』なら、とても魅力的ですね」

「子育て世帯も、Uターン・I ターンがしやすい街だと嬉しいなと思います。私は今年、京都に戻ってきましたが、「そろそろ京都に帰りたいな」と感じている友人も周りに多いです。地域への入り口が分かりやすくなると嬉しいなと感じました」

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「若者が活躍していける場を、どうやってつくるか考えさせられました。同世代は、似た関心や悩みを持つ人同士が集まりやすいので、盛り上がります。他の世代や別の価値観も持った人とも、関わる機会が地域の中にもっと増えていけば、みんなが生き生きと暮らすヒントになるのでは、と感じました」

「高校生の子から、『大人がつまらなさそうに見えるときがある』という声がありました。ただ反対に、私は中高生が退屈そうに見えるときがあります。立場や環境によって、感じ方は全然違うんだなと気づかされました。それぞれの行動や感じ方を、しっかり学問に落とし込めたらと思っています。今日は建築学を学ばれてる方とお話ができて発見があったので、大学関係の方と繋がっていけたら嬉しいです」

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「町内会という仕組みは面白いな、と改めて思いました。町内会に入るのはちょっと……という若い世代もいますが、地域との繋がりを求めている方は多いと思います。そもそもの町内会というあり方を、今の時代に合わせてアップデートしていったら良いなと感じました」

「前の職場で、大学生と一緒に町内会について研究したことがあります。『何をやっているかよく分からないけれど、掃除はいかなきゃ』など、若い世代にとって町内会は魅力的に写りにくいのかなと、問題意識を感じました。一方で、人の温かさやつながりは、今の時代だからこそ大切になってくると思います。色々の世代が交流できる場を、今後もつくっていきたいです」

ここには書ききれないくらいの、様々な意見が飛び交いました。
そして、グループでの対話から、プロジェクトのヒントがいくつも誕生。
今回はキックオフでしたが、次回以降の企画会議から、より具体的なプランに繋げていきます!

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最後には、冒頭から参加をしてくださっていた門川大作市長から、締めの挨拶をいただきました。

「この世代から京都を変えていこう、社会課題を解決していこうと集まっていただいた皆さん、本当にありがとうございます。すべてのグループのお話を、じっくりと聞かせていただきました。その中で『ダイバーシティ(多様性)も大切だが、インクルージョン(一体性)も重要』という言葉に感銘を受けました。先が見えない状況が続いていますが、良い世界を京都からつくっていきたい。お一人お一人に、感謝申し上げます」

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昨年度、「京都市は、令和8年度に財政破綻の恐れがある」という衝撃的な発表がされました。
仮に本当に財政破綻が起きた場合、様々なサービスや保育料・市民税が値上げされ、国の関与の下で厳しい財政再生に取り組むことになります。

私たちが暮らし、生きている、大好きな京都。
一人ひとりが持つ「もっと良くしたい!」「現状を変えたい!」という気持ちを大切に、京都を未来に繋げていくアクションを、一緒に少しずつ起こしていけたらと思います。

最後になりますが、猛暑の中お集まりいただいた参加者の皆さま、心良く会場を貸し出してくださった京都リサーチパークの皆さま、本当にありがとうございました!U35-KYOTO、今年も駆け抜けます!!

2021年度U35-KYOTO プロマネ
原田 岳 株式会社taliki CCO / (一社)Impact Hub Kyoto Maker
仲田 匡志 株式会社MIYACO コーディネーター/ フリーランス
井上 雅登  京都リサーチパーク株式会社
小黒 恵太朗(メディア担当) 株式会社アイトーン/ひとへや主宰

※本記事は京都市の委託に基づくものです。

文・写真:小黒 恵太朗

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