「もっと良くしたい」「現状を変えたい」という30の思い │ 11/23 U35-KYOTO交流会
U35世代のプロジェクトを募集して、応援しよう。
その話を聞いた当初は、「15くらいは集めたいなぁ」「20くらいいけるんちゃう?」「相談会やっても誰も来んかったらどうしよ」こんな会話をしていた記憶があります。
ところがどっこい、8月から10月にかけて4日間の相談会を終えた今、私たちの周りには、30ものプロジェクトが立ち上がりました。まだ方向性を模索している生まれたての企画もあれば、具体的な計画を立てて動き始めているもの、定期的にミーティングを重ねているものも。
11月に開催した交流会ではその中から14のプロジェクトの代表者に、いま何を思い、何を目指しているのかを、約60名の参加者を前にお話ししてもらいました。ここでは彼らの思いを一言ずつ、ご紹介したいと思います。
「ドライブインシアターなど、様々な場所で映画を楽しんでもらいたい」
「自分たちのまちに、自分たちの手で竹のあかりを灯したい」
「日本人が昔から持っている、暮らしと文化の価値を見直したい」
「様々な理由で“おうちにいたい”人たちに、社会とつながる仕事を提供したい」
「音楽を通して、暗い世の中に10代のエネルギーを届けたい」
気になる取り組みはあったでしょうか?5つ目にご紹介したのは、12月に「HERA-HERA」というオンライン音楽フェスを開催する高校1年生 斉藤 心南さんの言葉です。この日の最年少参加者でありながら、堂々とご自身の思いを語ってくれました。「まだ若いからというだけで挑戦できないことが悔しくて、中2の頃から活動しています」という力強い言葉に、彼女よりずいぶん長い年月を生きてきた会場の大人たちは、どんなことを感じたのでしょうか。
では、続きをご紹介していきます。
「どんな環境にいる子どもも、望む人生の選択ができるようにしたい」
「コロナ禍で変化したコミュニティスペースのあり方や価値を考え、再発信したい」
「持続可能な京都の観光産業のあり方を考えたい」
「今までに京都を訪れてくれた海外の人たちに、各国の大使館を通じて“ありがとう”の声を届けたい」
「京都の素晴らしい手仕事を、作り手の思いと共に海外に届けたい」
交流会では、参加者全員にふせんの束をお配りし、応援や質問のコメントを書きながら14名のプレゼンを聞いてもらいました。記事を読んでいただいている方も、ピンとくるプロジェクトが見つかったら、ぜひU35-KYOTO事務局までご連絡ください!
では、ラスト4つをお届けします!
「U35-KYOTOに関わるメンバーの活動を体験できるツアーを企画したい」
「イラストなどのグラフィックを使ってコミュニケーションを豊かにしたい」
「先の見えない時代だからこそ、子どもの教育をよりよいものにしたい」
「京都のプロスポーツチームの横のつながりを作り、スポーツの価値をもっと広めたい」
Jリーグ加盟を目指す京都市のサッカークラブ「おこしやす京都AC」の代表 添田 隆司 さんは、
「種目の垣根を超えてチーム同士が連携し、企業や市民の皆さんにむけて活動していきたい。スポーツの力を社会にもっと活かしたいんです。そういう話は、他府県では聞いたことがありません。日本初の試みになると思います」
と語ってくれました。京都サンガF.C.や京都ハンナリーズも巻き込みながら具体的な議論が進んでおり、今後の展開がとても楽しみです。
集まったプロジェクトはジャンルも規模もバラバラですが、「もっと良くしたい」「現状を変えたい」という思いは、関わる全員に共通していると思います。U35-KYOTO事務局メンバーが各プロジェクトを手厚くサポートをしているかというと、必ずしもそうではありません。U35-KYOTOをきっかけに、いつの間にか、あちこちで新しいものごとが生まれていた。そんな印象です。
正直なところ、関わり始めた当初、私はここまでの広がりを想像できていませんでした。14名のプレゼンが終わって一息ついた時、世の中のすごい人たちが口にする「予想していなかった景色に出会えた」という言葉は、こういうことなのかも、と感じる瞬間がありました。人を動かすこと、誰かに何かをしてもらうことは、簡単ではないし、お金を支払いマニュアルを用意しても上手くいかないことだってあります。それなのに、なぜこんなに多くの人が、耳を傾け、足を運び、自ら動き、さらにはイベントの運営にまで力を貸してくれるのか。理由を挙げればたくさんあるのだろうけれど、一番大きいのは、U35-KYOTOを形作るメンバーそれぞれが、日頃から誰かの要望や期待に全力で応えてきたからだと思っています。
先日、21歳のメンバーからこんなことを言われました。
「僕はまだ大学生で、U35-KYOTOの中でも若い方だから、やる気では絶対に負けないと思って参加したんです。でもいざ一緒に活動してみたら、20代後半や30代の先輩たちが僕なんかよりもっと真剣に、一生懸命に動いていて、そのエネルギーに圧倒されました」と。
手探りで必死にやってきたことの意義を実感させてくれる、じんわりとあたたかい言葉でした。後から聞いた話によると、電話の向こうの彼は、ものすごく緊張しながらその言葉を伝えてくれたそうです。13歳年下の可能性に溢れた若者に、かっこ悪くとも前向きな姿を見てもらえてよかった。私は彼に文章を書く技術もいくらか伝えたつもりでいたけれど、大切なのはノウハウよりも、そういうことなんだなと教えてもらいました。
さて、ずいぶん脱線してしまいましたが、イベントに戻ります。後半の交流タイムは、気になるプロジェクトを訪ねたり、名簿をもとに興味関心の近い人に声をかけたりと、思い思いの時間を過ごしました。きっとこの時間にまた、何か新しい動きの種が生まれたのではないかと期待しています。
ここで、U35-KYOTO事務局メンバーが裏で進めていたサプライズのお話を少し。実はこの日は、京都市長 門川 大作 氏の70歳のお誕生日でした。お忙しい中、会場に駆けつけてくださる市長の古希を祝福すべく、色紙と花束を準備することに。「午前0時を過ぎたら〜♪」の歌声と共に、皆でにぎやかにお祝いすることができました。(曲は DREAMS COME TRUE / HAPPY HAPPY BIRTHDAY です!)
締めは、U35-KYOTO盛り上げ隊長 中馬 一登さんのご挨拶。
「今年の3月にする予定だったのにコロナ禍で何度も延期になった交流会を、やっと今日、開催することができました。U35-KYOTOは事務局メンバーの僕らが作ったコミュニティではなくて、参加してくれる皆さんと一緒に作っていく新しいコミュニティです。僕は乾杯とかお祭り騒ぎは得意なので、旗振り役として皆の役に立てるなら、その役目を全うします!一人ひとりに役割があると思っているので、できることを持ち寄ってU35-KYOTOを良くしていきましょう。来年の春のイベントでは、ここにいるメンバーは場を作る側に加わってもらって、一緒にやっていけたら嬉しいです」
参加いただいた皆さん一人ひとりのあたたかいご協力のおかげで、無事に開催することができた交流会。残念ながら、打ち上げのBBQは新型コロナウィルス感染者増加により中止になってしまったので、春には皆で乾杯できることを祈るばかりです!
そして、U35-KYOTOはそろそろ来年度以降の活動についても考えていかねばなりません。2020年度は京都市の事業として動いている私たちですが、年度が終われば事業は終了。そのまま解散するわけにはいかないだろうと、4月以降の運営について真剣に話し始めています。その前に、今年度やるべきことがまだまだたくさん残っているのですが。(実はnoteのインタビューは、まだ計画の1/4も掲載できていないのです……この冬の公開ラッシュにご期待ください……!)そんなわけで、今後もU35-KYOTOをよろしくお願いいたします。
Webサイトにて、プロジェクト紹介を随時更新しています。この記事には載っていないプロジェクトもたくさんあるので、ぜひご覧いただき、気になる動きがあれば応援お願いいたします!
【アンケートご協力のお願い】
対象:京都市内を拠点に活動する、35歳以下の方
アンケートの結果をU35-KYOTOが発行するタブロイド紙に掲載させていただきます。500名を目標にしていますが、まだまだ全然足りておりません。ぜひご協力お願いいたします!所要時間は5分程度です。
U35世代の価値観アンケート
写真:小黒 恵太朗、其田 有輝也 文:柴田 明
メンバーの中に素晴らしいカメラマンが2人もいるなんて、とても心強いです。小黒さん、其田さん、ありがとうございました!
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