国立西洋美術館「キュビスム展」
10月×日
上野の国立西洋美術館で「キュビスム展」
正確には「パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展 美の革命 ピカソ、ブラックからトローネー、シャガールヘ」
キュビスムと言えばピカソとブラック。
というかそれ以外ほとんど知らなかった。
今回の展覧会ではその後のキュビスムの展開が紹介されていて、それが良かった。
かなりカラフルになった感じ。
シャガールとキュビスムってあんまり結びつかないイメージだったが。
クプカの絵が2点。
むかし世田谷美術館で「クプカ展」を見た時には全然ピンと来なかったのだが今回はちょっと良いな、と思った。
ピカソやブラックだけじゃないんだ、というかその後の展開の方がむしろ幅広かったんだ、ということが分かる。
そういう広がりのあるジャンル、というかムーブメントなんだ、ということはわかったのだが、でも個人的な好みで言うと、ピカソとブラックの辺りの方が面白かったかな。
まだ方向性も何もわからない状態で、ピカソとブラックが、ああでもないこうでもないと手探りで色々やっていた辺りが面白い、と思う。
そしてそれで行くと、ピカソやブラックに影響を与えたセザンヌ。
一人でああでもないこうでもないと手探りで色々やっていたこの人が一番面白い気がする。
この展覧会でも、一番最初に展示してあるのは、(キュビスムを準備した存在ということで)セザンヌの絵だ。
そういえば今年の6月にアーティゾン美術館で観た「抽象絵画の覚醒と展開」という展覧会でも入って最初に展示されているのはセザンヌだったっけ。
やっぱりこの人が一番面白いんだよなあ、などと思ったりも。
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