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おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり

11月×日
新宿のSOMPO美術館で「英国 キュー王立植物園 おいしいボタニカル・アート 食を彩る植物のものがたり」展を見る。

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「ボタニカル・アート」というのは、直訳すると「植物学的」な「芸術」ということで、
もともとは植物学の本や図鑑に載っていた図であり、やがてそれをアートとして愛好する人たちが出て来て、そのうち実用性よりも芸術性が高いようなものも描かれるようになってきたが、あくまでも植物学的な正確さは求められる、とのこと。

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この展覧会でも、いかにも昔の図鑑に載っているような植物の絵が多数展示されていた。

リンゴ

・・・正直こういう絵だけを並べられてもそこまで興味を惹かれるわけではないのだが、この展覧会では「食用となる植物」をめぐる文化、みたいな切り口で、

野菜とか、

ハーブ/スパイスとか、

アルコールとか、

お茶とか、

レシピとか、

テーブルセッティングとか、

様々な方向から見せてくれて面白かった。
それぞれそこから色んな世界が広がっていくような感じ。

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イメージで言うと、
少しだけ開いたドアがあって、そのドアの向う側になにやら面白そうなものがチラッと見える。
そんなドアがいくつも並んでいる。
それぞれのドアの向うに、それぞれ違った「面白そうなもの」がチラッと見える。
ああ、このドアの向こう側は面白そうだな、こっちのドアも面白そうだな、と思いつつ、でもそのドアを開けて中を入るには知識と教養が、あるいは勉強が必要でそう簡単には入れない。

でも面白そうだな、ということはわかる。
そんな感じの展覧会だった。

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【余談】・・・写真撮影可のエリアとそうじゃないエリアがあって、入口で訊いたらフロアマップを渡されて丁寧に説明してくれたが、それを聞いていなければかなりわかりにくかったと思う。
撮影可のエリアには「撮影可」のマークが書いてあるのだが、撮影不可のところには特に何も書いていないので、撮影不可のところで撮影している人も目に付いた。

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