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映画「ファルコン・レイク」が素晴らしかった

9月×日
TOHOシネマズ日本橋で「ファルコン・レイク」(シャルロット・ル・ボン監督)

いや、びっくりした。
すばらしい。
なんでもっと話題になっていないのか?
それとも自分が気付いていないだけで話題になっているのか?

もうすぐ14歳になる少年が、夏休みに家族で母親の友人の家を訪れ・・・そこは湖のほとりで自然豊かな所なのだが・・・そこで16歳の少女と出会う、という話。
ひと夏の経験的なヤツであり、話には全く新鮮味はない。
だから「今この時代にこそ見るべき作品」みたいなところを重要視する人には引っかかってこないのかもしれない(そういう人はバービーとかエブエブとか、ウーマントーキングとかに惹かれるのだろう・・・別にそれらの映画が駄目だと言っているわけではないけれども)。

良い映画かどうかは大体最初の10分も見ればわかる(まれに例外はあるが)。
この映画も最初の5分くらいで「あ、これは良いゾ」と思い、その予感は裏切られなかった。
正直言うと後半若干ダレたところがあって、それがなければ「大傑作」と言ってもいいところだ。
しかし「大傑作」でないにしても、少なくとも今年見た映画の中では一番。

監督は1986年生まれ、俳優としてのキャリアは豊富らしいが、この「ファルコン・レイク」が初の長編監督作品、とのこと。
この瑞々しくも不穏な映画を撮ったシャルロット・ル・ボン、という監督の名前は憶えておきたい。

細かい部分の話はもう一度見てからにしたいのだが、上映している映画館が少ない上に一日一回しか上映していないところが多く、もう一度見ることができるかどうか。
とりあえず素晴らしい映画に出会った興奮を書き留めておく。

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