弥生美術館「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり展」&竹久夢二美術館「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展」
11月×日
弥生美術館で「大正の夢・秘密の銘仙ものがたり展」
そして隣接した竹久夢二美術館で「明治・大正・昭和 レコードの時代と夢二の時代展」
着物のことなどまるで分らないのだが、大正から昭和初期のあたりの大衆文化みたいなものにぼんやりとした興味を持っているので行ってみることに。
「銘仙」というのは (Wikipediaからの受け売りだが) 絹織物の中ではあまり上質ではない種類のもので丈夫で安価であり、学習院長に就任した乃木希典が、女学生があまり華美な服装をしないように、という意味で「服装は銘仙以下のもの」と定めたのだとか。
しかし呉服屋などがこれを逆手にとって、銘仙だけれども色鮮やかで多彩な柄の着物をつくり、それが大流行した、ということらしい。
女性のカルチャーということで見に来るのは女性が多いだろうとは予想していたのだが、そこそこ混んでいるのに男は私一人、というのにはさすがにびっくりした。
入場者の7割~8割くらいは着物姿。
場違いな人間が紛れ込んですみません・・・、ささっと見てすぐ帰りますので・・・、という気持ちで小さくなって見て回ることに。
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この展覧会の入館料で隣接した竹久夢二美術館の方も見ることができる。
こちらでやっているのは「明治・大正・昭和/レコードの時代と夢二の時代展」
竹久夢二の描いた楽譜表紙絵とか音楽に関わる絵の他に、夢二とは関係のない沢山のSPレコードやポスターなども。
竹久夢二は戦前、1934年(昭和9年)に死んでいるのだが、レコードやポスターは戦中戦後の物も。
大正時代から昭和初期にかけての大衆文化への興味は、もちろんそれ自体の魅力もあるけれど、その自由で先進的な雰囲気が、その後なぜ急激に軍国主義に塗りつぶされてしまったのか、ということに対する興味もある。
まあ、うすぼんやりとした興味なので別になにか考察をしたりはしないのだが。
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