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Day268.株-6-日経平均とTOPIXの違い

こんばんは。
今日の日経はほぼ動かなかったですね。
今更ではありますが、改めて
日経平均とTOPIXの違いをみていきます。

まず日経平均とTOPIXは銘柄の数はもちろんですが
一番の違いは算出方法だと思います。

日経平均:株価平均型
TOPIX :時価総額加重平均型

です。それぞれ順を追ってみていきます。

①株価平均型

・日経平均株価(日本)
・NYダウ工業株30種(米国)

最近話題のNYダウもこの方式による指数です。
以下は日経平均をベースに考えていきます。

(1)平均なのか?

まず日経平均は
「採用銘柄の株価合計を225で割る単純平均株価ではなく、
株式分割・株式併合や採用銘柄の入れ替えなどによる影響を修正し
指数の連続性を保てるように計算している。」

これは日経のHPにそう記載がしてあります。
https://bit.ly/3dguc4W

具体的な算出方法はこちらにありました!
「日経平均株価算出要領」

スクリーンショット 2020-03-17 21.03.17

50(円)➗みなし額面(円)がポイントですね。
これ初めて知りました…。

(2)みなし額面とは?

よく読むと、歴史があるみたいだ。
株式の額面制度が2001年10月に廃止。
但し、廃止後も多くの銘柄が旧額面水準をもとに株価形成されている。

1株単位で取引される銘柄
単元株が100株or1000株の銘柄
→これでは株価水準が大きく異なる。

このまま平均するわけにはいかないので
「みなし額面」を各構成銘柄に設定し、各構成銘柄の株価を
旧50円額面に換算して、日経平均の算出に用いているそうです。

そして、225銘柄がどれだけ日経平均の動きに寄与しているか?
単純に平均したわけではないのでこういう結果になります。

スクリーンショット 2020-03-17 21.18.20

上位4社で約24%!上位10社で約35% !
日経平均と言いつつ、225社のうち、10社でほとんど
日経平均の価格が決まってしまう偏り具合。
なんか富裕層が国民の平均年収を押し上げてる?イメージですね。

(3)除数とは?

2019年8月1日から除数は27.497になっているそうです。

(4)東証一部上場の会社数は?

そして日経新聞社が東証一部に上場している中から
225社を選んだのが日経平均225です。
2020/3/17時点で何社上場しているか?

↓以下は日本取引所グループJPXから持ってきました。

スクリーンショット 2020-03-17 20.49.44

東証一部が2,166社
こうしてみると結構多いなという印象。

さて、その中から225社だから約TOP10%という感じですかね。

②時価総額加重平均

TOPIX
JPX日経インデックス400
S&P500指数、ナスダック総合株価指数

こちらの指標の方が多いです。
どちらかというとこちらが主流ですね。


まず、TOPIX。
東証が算出・公表しています。

TOPIX = (本日の東証市場第一部の時価総額 ÷ 基準時価総額) × 100

昭和43年1月4日(1968年1月4日)の東証一部全体の時価総額を基準として
そこからどれくらい増減しているかを示している。
その時の基準値=100です。

今日時点(2020年3月17日)で1268.46ポイントです。

日経平均と違って、こちらは特定のある企業が
ものすごく指数に影響しているわけではないし
母数となる企業も2,000社以上あるので
日本経済全体を示していると言えそうですね。

参考ページ

↓みなし額面について。めちゃわかりやすい。


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