Day268.株-6-日経平均とTOPIXの違い
こんばんは。
今日の日経はほぼ動かなかったですね。
今更ではありますが、改めて
日経平均とTOPIXの違いをみていきます。
まず日経平均とTOPIXは銘柄の数はもちろんですが
一番の違いは算出方法だと思います。
日経平均:株価平均型
TOPIX :時価総額加重平均型
です。それぞれ順を追ってみていきます。
①株価平均型
・日経平均株価(日本)
・NYダウ工業株30種(米国)
最近話題のNYダウもこの方式による指数です。
以下は日経平均をベースに考えていきます。
(1)平均なのか?
まず日経平均は
「採用銘柄の株価合計を225で割る単純平均株価ではなく、
株式分割・株式併合や採用銘柄の入れ替えなどによる影響を修正し
指数の連続性を保てるように計算している。」
これは日経のHPにそう記載がしてあります。
https://bit.ly/3dguc4W
具体的な算出方法はこちらにありました!
「日経平均株価算出要領」
50(円)➗みなし額面(円)がポイントですね。
これ初めて知りました…。
(2)みなし額面とは?
よく読むと、歴史があるみたいだ。
株式の額面制度が2001年10月に廃止。
但し、廃止後も多くの銘柄が旧額面水準をもとに株価形成されている。
1株単位で取引される銘柄
単元株が100株or1000株の銘柄
→これでは株価水準が大きく異なる。
このまま平均するわけにはいかないので
「みなし額面」を各構成銘柄に設定し、各構成銘柄の株価を
旧50円額面に換算して、日経平均の算出に用いているそうです。
そして、225銘柄がどれだけ日経平均の動きに寄与しているか?
単純に平均したわけではないのでこういう結果になります。
上位4社で約24%!上位10社で約35% !
日経平均と言いつつ、225社のうち、10社でほとんど
日経平均の価格が決まってしまう偏り具合。
なんか富裕層が国民の平均年収を押し上げてる?イメージですね。
(3)除数とは?
2019年8月1日から除数は27.497になっているそうです。
(4)東証一部上場の会社数は?
そして日経新聞社が東証一部に上場している中から
225社を選んだのが日経平均225です。
2020/3/17時点で何社上場しているか?
↓以下は日本取引所グループJPXから持ってきました。
東証一部が2,166社
こうしてみると結構多いなという印象。
さて、その中から225社だから約TOP10%という感じですかね。
②時価総額加重平均
TOPIX
JPX日経インデックス400
S&P500指数、ナスダック総合株価指数
こちらの指標の方が多いです。
どちらかというとこちらが主流ですね。
まず、TOPIX。
東証が算出・公表しています。
TOPIX = (本日の東証市場第一部の時価総額 ÷ 基準時価総額) × 100
昭和43年1月4日(1968年1月4日)の東証一部全体の時価総額を基準として
そこからどれくらい増減しているかを示している。
その時の基準値=100です。
今日時点(2020年3月17日)で1268.46ポイントです。
日経平均と違って、こちらは特定のある企業が
ものすごく指数に影響しているわけではないし
母数となる企業も2,000社以上あるので
日本経済全体を示していると言えそうですね。
参考ページ
↓みなし額面について。めちゃわかりやすい。