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Liella! 3rd Lovelive Tourにウィーン・マルガレーテは必要だったか

はじめに

この文章は、以下のものに対するアンサーになります。

上記の記事を簡単に説明すると、
・ウィーン・マルガレーテをLiella!の3rdライブツアーに出す必要はない。
・良い印象を持っていない人が多い中で出演させるのは逆効果であり、Liella!との相乗効果を期待できない
というものです。

この主張に対して、一言で結論を述べるなら、
ウィーン・マルガレーテは必要でした。

さんざん、いらないだの言ってすみませんでした。

ここから先は興味がある人のみご覧ください。

上記の記事では、3つの条件を、ウィーン・マルガレーテが必要な存在になりえる可能性として提示しました。私がなぜウィーン・マルガレーテはが必要な存在だと感じるに至ったのかを、これに沿って説明したいと思います。

条件1 . マルガレーテのストーリーを深堀する

これはあまり関係のない要素でした。3rdライブの幕間で流れた映像はアニメからそのまま持ってきたもので、新規性はありませんでした。すなわち、アニメ以上の物語は語られる機会がありませんでした。アニメのイメージそのままに3rdライブが完走されたので、深堀されることはなかったといえるでしょう。

条件2. マルガレーテの中の人を知る

これが最も貢献したのではないかと思います。3rdライブ全14公演の中で、結那さんがMCをする場面が毎回ありました。そこでの結那さんのふるまい方が、Liella!ファンの心をつかんだように思います。各公演で様々な話をしてくれました。衣装の話、曲の話、リハーサルの話、そしてLiella!メンバーとの関わりの話などがありました。そこで、結那さんという存在を知り、マルガレーテに対する姿勢の本気度を知り、結那さんがマルガレーテ役であることの意味を我々が見いだせました。Liella!の敵役でありながら、ラブライブ!スーパースター!!というコンテンツを盛り上げる姿は同じであり、そこに共感ができたことが良かったのだと思います。また、彼女の明るい性格がウィーン・マルガレーテとのいい中和剤になっており、そのギャップもプラスポイントでした。さらに、最初の仙台公演以外では、ギャグを必ず披露していたようで、これもクールなマルガレーテからはおよそ想像もつかぬ様子で良かったです。いい意味で予想を裏切る存在になっていました。

条件3. パフォーマンスがマジですごい

これは条件2の次に貢献度が高かったと思います。

アニメ内では、絶対的な歌姫という位置づけで彼女の存在が描かれていました。これを結那さんが再現できたかがこの条件の焦点にです。これについては、私には判断しがたいところでした。良いか悪いかで言えば勿論良いですが、果たして絶対的だったかと言われると疑問でした。

「絶対的」というのは、見る人全員を認めさせることが必要です。初めて見たときに、私がそれを感じなかったのです。
12月3日の仙台公演(3rdライブ初日)に、私は初めて結那さんのパフォーマンスを見ました。その時にはまるで結那さんとマルガレーテには興味がなかったので、早く終われとしか思いませんでした。パフォーマンスが終わってもその気持ちは変わりませんでした。やはり受け入れがたいものは受け入れがたかったです。

ただし、これはあくまで私の感想です。Twitterの反応を見る限り、パフォーマンスで心をつかまれた人も少なからずいたので、パフォーマンスの完成度もマルガレーテが受け入れられる条件に貢献していたといえると思います。

マルガレーテが必要だったかという話

話がそれてしまいました。今回の話の本質は、ウィーン・マルガレーが3rdライブにおいて必要だったかという問いに答えることです。

今回の3rdライブツアーは、アニメ2期に沿った展開で進んでいきました。アニメ2期での重要人物と言えば、もちろんウィーン・マルガレーテです。3話では初出場の大会でいきなり優勝し、その存在感を示しました。勢いそのままに、地区大会では前回優勝のSunny Passsionを打ち破り、東京大会においてLiella!の最大のライバルとして立ちはだかりました。
東京大会ではLiella!に敗れましたが、その後も澁谷かのんちゃんの留学に対して重要なカギを握る存在になりました。そして、最後には結女の制服姿で澁谷かのんちゃんを迎え入れるというシーンまで見せてくれ、今後の展開にも重要なカギを握るのではと匂わせました。
つまり、ウィーン・マルガレーテをなくして2期の世界観を語ることはできないわけです。それはすなわち、3rdライブの世界観を作り上げるために、ウィーン・マルガレーテはなくてはならない存在だということも意味します。初登場の衝撃を与えた「Butterfly Wing」と、東京大会で立ちはだかった「エーデルシュタイン」は、Liella!が何者でもない存在から、優勝するほどの実力をつけるまでに至った過程を示すうえで重要な役割を果たします。
つまり、ウィーン・マルガレーテはアニメ2期の世界観を示した3rdライブには必要不可欠でした。

そして、圧倒的プレッシャーの中、たった一人で世界観を作り上げた結那さんは素晴らしいと思います。
ありがとうございました。

最後に余談

ウィーン・マルガレーテが結女の制服を着たということは、3期でも何らかの形でLiella!に関わることになると思います。ここからは予想ですが、そのままLiella!に入ると、Liella!にとって相乗効果を生むのではないかと思っています。
理由は以下の4点です。
・グループとしてのパフォーマンスの質の向上が期待できる
・一度ファンの心をつかんでいるので、ファンとの敵対関係が起こりにくい
・既存メンバーにも新規メンバーにも寄り添えるので、良い橋渡し役になれる
・他の3期生(特に一般公募から来た人)にとって追いつくための良い目標になる

2期生が入った当初、巷では、「5人だけのLiella!が最高」とか「2期生はいらない」とか「これ以上人数を増やしてどうする」とか言われていました。3期生が入ると、おそらく同じ問題に直面することになると思います。「今まで通りの9人のバランスが崩れる」とか、「2期生を見殺しにするのか」とか、「3期生と1期生の差」とか、まあ叩く要素はいくらでも作れます。
結那さんが3期生として加入するのであれば、Liella!としては新参者ながら、既存メンバー並の実力が既に証明されている人として認識されます。ここの溝をうまくつなぐことができるのは、結那さんだけだと思います。

完全に新規メンバーだけの3期生であっても、まあ何とかなるとは思いますが。

あくまで予想なので、外したらまあそれはそれでということで。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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