小伏史央の企画道(1)「はじめに」

 つい数日前に、「あなたのSFコンテスト」企画サイトが公開された。小説投稿サイト「小説家になろう」で開催される非公式のSF小説企画だ。しかし従来のSF企画とは異なり、サイエンス・フィクションやスペキュレイティブ・フィクションに限らず、スペース・ファンタジー、スーパー・フレンド、桜・風吹、少女・ふたり、鯖の・フライなど、S・Fの略とみなされるものならすべてSF小説として認める。SFの枠組みを取っ払う、あるいは、SFの多様性をつぶしてしまう企画として、全力をあげて企画を運営していく所存だ。

 ところでこの企画でちょうど、自分の主催する10回目の企画になる。10回といっても企画主催の回数としてはあまり多い数字でもないのだが、この区切りになる回数でこの大きな企画を開くことができて、誇らしく思う。

 このエッセイでは、「あなたのSFコンテスト」の宣伝も兼ねて、これまで主催した企画をいくつか振り返ってみる予定だ。取り扱う企画は以下の3つ。
 ・「御題短編集 たのしいきかくです。」
 ・「お題執筆会」
 ・「200文字小説コンテスト」

 振り返っていくことで、企画を通じて得たものや、失敗談、運営方法の試行錯誤した過程などを紹介していければと思っている。ニッチなエッセイになるが、創作企画の主催を計画されている方や、いつか企画を開きたいとお考えの方、主催者に限らず企画に参加したことのある方の参考になれば幸いだ。
 小伏史央の企画道、はじまり、はじまり。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?