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名古屋ハッカソンに参加してきました

2017/10/28〜29に開催された名古屋ハッカソンに参加してきました。

名古屋ハッカソンは、名古屋市が主催しており、「女性や外国人に愛される街となるIoT製品やサービスを創り出せ!」というテーマで、名古屋の企業と首都圏の企業が技術提供し、それを利用した作品を作ります。
特徴的なのは、技術提供する名古屋と首都圏の企業メンバーがハッカソンに参加することで、新たな共創・協業の可能性があるということです。
また、ハッカソンで優秀だった作品を、事業化に至るまで名古屋市と協力企業がサポートするというプランもあります。

もともと、運営のチェさんから「東京の企業を紹介して欲しい」という依頼があったところを「うちも出ます!」と手を挙げ、自社開発のAIボットチャットの「かぼちゃん」を引っさげて会社として参加しました。

最優秀作品には、「迷子研究会」のBluetoothタグを付けた子供の位置をトラッキングして保護者に通知する「デジタルまいごひも」が選ばれました。(弊社メンバーもチームの一員でした)

私のチームは、「小さな親切が、まわりの人の助けになる社会を、名古屋から。」というコンセプトを掲げ、たとえば電車内で席を譲りたいけど、「もし余計なおせっかいで迷惑だったらどうしよう…」とか「もし上手く助けられなくて、かえって手を煩わせてしまったらどうしよう…」とか考えてしまって小さな親切心を発揮できないケースを解決するためのデバイス「ツギオリ」を作りました。

今井さんによるアイデアスケッチ

ツギオリとツギオリを装着したところ

利用シーンの動画

今回は作品のバリエーションを幾つか作りました。

サイネージ版では席を譲るだけでなく、自分が英語でコミニュケーション取れることをさりげなくアピールしたり、目の前の人の社会の窓が空いていることをさり気なく伝えたりすることもできます。

作品を制作したチームメンバーは、ロボットエヴァンジェリストでドローンファンドのメンバーでもある今井さん、孤高のアーティスト高橋(ロック)さん、メガドラパーカーのエンジニア清水さん、各種樹脂素材のスペシャリスト本多さん、mbedとか持ち込んでくれた電子工作スペシャリストの青木さん、そしてハッカソン直前に会社からスマートデバイスエヴァンジェリスト(長い)の肩書きをいただいたわたくし渡辺の6名でした。

本作品は残念ながら入賞できませんでしたが、奇しくも11/7にLINEを使って席に座りたい妊婦と席を譲ってもいい人のマッチングサービスの実証実験のニュースがリリースされ、ニーズはあるんだなと感じました。
また、ツギオリならもっとシンプルに実現できるのではないかとも思いました。

ハッカソンでは、ツギオリの超々進化版として、意思決定エンジンAUN(あうん)を搭載したヒアラブルデバイス「右近左近」をも制作しました。(主にロックさんが)

これは、例えば電車の中で電話をしていると「マナー違反」とされるが、同乗している2人が会話していてもそうは言われないという矛盾を原点として、肩に乗せたロボットと会話しているように見えれば、電話をしていてもいいんじゃないかという気づきから生まれた肩乗せロボホン的なデバイスです。

そこから名古屋要素を追加します。名古屋といえばしゃちほこ、しゃちほこは左右に2つ、だから肩乗せデバイスも2つにする(それが右近と左近)。

右近と左近は、AIボットチャット「かぼちゃん」をベースとした意思決定エンジンAUNにより、会話の中で意思決定する際に、右近と左近が相反する解決策を提示し、選択の幅を広げ、より納得感のある選択ができるように促すという画期的なヒアラブルデバイスなのです。

右近と左近にもバリエーションがあります

これが、ハッカソンのプレゼンで伝わらなかった。

審査員の「右近左近ってなんですか?」の問いに、思わず「今世の中に無いものは説明できないんです、だれもiPhoneXのことを説明できないように!」と雑に答えてしまったことを反省しています。
せめて、20年前にスマホを持った人たちが街を歩いている姿を想像できましたか?我々が作ろうとしているのは誰もがロボットを肩に乗せて街を歩く世界なんです。くらい言えばよかったです。

というように、若干の不完全燃焼感はありましたが、作りたいものを作ってそれをプレゼンできて、大変だけど楽しかったです。
最後に、参加者、関係者の皆さん本当にお疲れ様でした。

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