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「市場価値」という名の魔物

初めに断っておきたいのが、市場価値なんてくそくらえだ!と言いたいわけでは微塵もありません。

市場価値を高めることはとても大切だし、自分自身も転職の際は自分の市場価値を高めることを軸の1つに置いていました。

伝えたいのは、市場価値に食い殺されるなということです。

自分は無能なんだ、使えない人間なんだ、価値がないんだ…

そうやって自分を自分を責めてしまって、潰れていってしまう人達を山ほど見てきました。

そして何よりついに自分がその中の1人となってしまいました。

だからこそせめてこの記事が目に止まった方くらいには市場価値という魔物に食い殺されないでほしいのです。

能力やスキルの有無とあなたの人間的価値は何の関連もありません。

これが一緒になってしまっている人がとっても多いです。

使えない人間なんだ…生きてる価値なんてない…となってしまいがちです。

全くもって別の話です。

市場価値とは、たまたま今のこの社会や市場でたまたま求められている数の多い能力やスキルを身につけているに過ぎません。

たまたま今の社会や市場において優秀だとか必要だとか思われているだけです。

今で言えばエンジニアリングのスキルやデザインスキルみたいなものが当てはまるでしょう。めちゃくちゃ売れる営業のスキルなんかも普遍的に市場価値高いと思います。

たまたま今はそうなんです。

1,000年くらい前は趣のある和歌を詠むスキルとかだったはずです。

今の時代に和歌が読めなくて私はポンコツなんだ…と落ち込む人はほとんどいないでしょう。

和歌が読めないやつなんていらねーと思う人もほぼ皆無でしょう。

なのに話がエンジニアリングやデザイン、営業になったら一緒になってしまいがちです。

まずはそこを切り離しましょう。

その上であなたにたまたまそのスキルが今備わっていないだけなので、積極的に習得すればいいだけの話です。

ゲームの主人公と全く同じと考えてよいと思います。

確かにモンスターと戦う中で様々な苦労や痛みはあるでしょうが、必ずレベルは上がりますしスキルは覚えられます。例えレベルがなかなか上がらなくても主人公は主人公なわけです。決して無価値ではありません。

お仕事も市場が生み出したマネーゲームに過ぎないと言ってもよいわけです。

あなたもゲームの主人公と全く同じです。

重く考え過ぎず、かと言って遊び過ぎず適度なバランス感覚でお仕事に向かえばいいと思います。

どうか市場価値という魔物に食い殺されないでください。


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