仙腸関節性疼痛の医療面接と検査
本記事は仙腸関節性疼痛の検査と、検査に伴って解剖学を極力詳しく解説を試みたものです。
以前、腰痛概論の動画(46分)を配布しましたが、そこでは仙腸関節性腰痛については5枚しか触れませんでしたが、動画の最後でも言ったように、これだけの情報で臨床するのは中々難しいと思われます。
※動画をまだみてない方はこちら
ということで今回はこの仙腸関節性疼痛について、微に入り細を穿ち詳しく解説していきます。
ただ、仙腸関節性腰痛のスペシャルテストはたくさんあるため、それらを1つ1つ紹介していると、それだけで膨大な量になってしまうので、臨床的に使えるものをピックして紹介しています。
本記事は実践的になるように、最初に仙腸関節性疼痛に関する情報をまとめた後、実践の流れも紹介しています。
そのため本記事を読んですぐそのまま臨床応用できます。
特に以下に該当する方にオススメです。
▶︎仙腸関節性疼痛と仙腸関節機能障害をごっちゃにしている
▶︎スペシャルテストの手順が分からない(どのテストからすべきか?)
▶︎スペシャルテストの信頼性を把握してない
▶︎スペシャルテスト以外の参考になる所見を知らない
▶︎どのような条件で仙腸関節性を除外すべきか分からない
▶︎検査の全体像を把握できてない
もしよかったらスキボタンよろしくお願いします。
仙腸関節性腰痛の検査についての前提知識
まず仙腸関節性腰痛について解説する前に、勘違いの多い事実を紹介します。
仙腸関節性腰痛と仙腸関節機能障害はしばしば類似したものとして扱われ、検査においても併せて紹介されることがありますが、この2つは全く違うものです。
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