頸椎症性神経根症の理解を深める


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頸椎症性神経根症は臨床で混乱をきたしやすい疾患です。

なぜなら教科書と異なりデルマトーム通りの症状がでなかったり、正常な腱反射、感覚障害がないといった神経学的所見がみられないこともあり、タミニングによっては上肢に症状がないこともあります。時に肩こりと誤診されたりと他の症状や疾患を類似する厄介なものです。
神経根ごとに類似する疾患が異なり、幅広い知識が疾患を区別するために必要です。

典型的に以下のように神経根症の障害レベルの知識を覚えている人も多くいるとは思います。臨床的には部分的に役に立ちますが、これをそのまま鵜呑みにすると障害部位を誤って捉えてしまったり、神経根症でないと誤って判断してしまうことにつながります。

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そこでここでは神経根症をより理解し、臨床をよりよくするための知識をまとめます。


症状

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