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#1 『心を整えるランニング』 -コロナの不安に打ち勝つ、マインドフルネスの考え方-

◎この本に出会ったきっかけ

Kindle Unlimitedでサーフィン?してた時に偶然流れてきた本。
この連載をするって決める前に読んだ本だから、まだそんなにきっかけを意識していなかったんだけど、体を動かすことと心を整えることの繋がりをなんとなく感じていた時だったから、なんかヒントを得られるかなぁと手に取った本。

◎こんな本だよ

ランニングを通じて自分の心と向き合うことで、心の健康が保てるよー、という新しいセラピーの提案。
ネガティブな感情が芽生えても、身体の感覚に集中すること。
不安や苦しみを自分とは切り離して考え、あくまで事実として「認識」すること。
この2つがメインの考え。

◎こんな解釈をしてみました

コロナの影響で、おうち時間と題して自宅で自粛をする時間が増えました。
人とオフラインでは会えない時間が長くなったので、"森"に籠る人が増えたのと笑
嫌でも自分と向き合う時間が増えてしまったのではないかなと思います。

日頃の忙しさの中で隠れていた(隠していたのかもしれない)いろんな感情が唐突に自分の前にたくさん表れているんじゃないかなぁと思います。
その感情との付き合い方が今非常に大事だと思っていて、それが出来ないと「心が不健康」になってしまう。

先が見えない中で、誰もが不安なのは間違いなくて、
でもその不安を解消する方法として、人を叩く(攻撃する)ことや、自分の権利だけを主張することで満たそうとすると、中毒みたいに不安がどんどん膨らんでしまうので、より強い刺激がないと安心できなくなってしまう気がします。
みんながそうなってしまったら、コロナが収まっても人間関係は回復しないかもしれないと思ってしまいます。

不安というのは見えないから不安で、
部屋が散らかってるのと一緒で、自分の頭をちゃんと整理しなきゃいけない。

片付けで有名なこんまりさんの考え方の中の一つに、
「片付ける前に持っているものを一旦全部出して把握する」というのがあって、
それが億劫だったり、怖いっていう人に対して、
「部屋の中と頭の中は似てるから、自分と向き合うのが怖い人なんだと思う。ものを出してしまうと出したものと向き合わなきゃいけないことがわかってるから怖いんですよね。」と
「でも、一回勇気を出して一歩踏み出すとそんなに実は大したことではなかったんだって気づくんです」って言葉を掛けていたのを覚えています。

見えない不安は、言葉通り見えないから怖いんだよね。

なので、見なきゃいけない。

その時の見方が、この本に載っている
「不安を認識する」ということ。

この本の中で紹介されている仏陀の言葉に、
「何かが起こるたびに人は2本の矢に射られている」というのがあって、
1本目の矢は出来事そのもの。2本目の矢は出来事への反応。
だから1本目の矢は避ける事が出来ないけど、2本目の矢にどう反応すべきかは学ぶことが出来る。1本目の事実に目を向けることで、2本目の矢が生み出す混乱(怒りや不安)に巻き込まれないようになる。
という教えがある。

例えば、コロナの不安は避けられない出来事そのもの。
またそれに付随する、(僕の場合は)試合が中止になっているというのも出来事そのもの。

そこで、「中止になって今不安だよね、俺」というのを認識する。
そして、漠然とした不安を、何が不安なんだろうっていうのを自分に問いかけて、ちゃんと考えて見える化する。
すると例えば、この期間に試合感が落ちるのが怖いとか、この時間を無駄にするのが怖いとか、いくつかの不安が出てくる

じゃあ、実際に試合は出来ないけど、これまではあんまり時間取れかなったフルマッチの90分間の動画を見て勉強しようとか、
別分野の本を読んでレフェリーに繋げられることがあるかもなぁと本を読んでみたり、その不安を解消する何かしらの方法が生まれるはずなんです。

1本目の矢で確実に射抜かれてはいるので、ダメージはもちろんあります。
でも、その不安をちゃんと認識することで、出血は最小限に留められるし、
次に向かって「心が健康な状態で」前向きに進めるので復活も早い。

この本の中からもう一つ引用すると、
「人生には苦しみがつきもの。過去の心の傷が悪化しないようにするためには、それを受け入れ愛する気持ちを持つことが大切。すると人にも同じことが出来るようになる。」

苦しいことあるよね。
辛いことあるよね。
けど傷から目を背けるのではなくて、それを正しく認識すると、むしろ前向きになれちゃうよ。自分が見えてるから、人に優しくする余裕もうまれるよ。

漠然とした不安に向き合ってみませんか。
今の自分にそんなことを教えてくれる本でした。

それではひとまずまた次回まで。



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