マガジンのカバー画像

河童

65
天下分け目の戦から幾日か過ぎた日。 旅の坊主が古びた小さな社で一夜の宿をとっていると、そこへ怪我をした若い侍が転がり込んでくる。名を康介と名のり『落ち武者』と身を明かした。 それ…
運営しているクリエイター

#身体

河童67

起き上がろうと手足を動かすと身体がきしむ。 腰と脚に激痛が走った。 動くに動けない。痛みの…

アガ
3か月前

河童65

康介は足音に首を向け、目を細めて足音の主を確かめる。 幾人かの百姓女のようだ。 「何ごと」…

アガ
4か月前

河童60

グサッ、グサッと娘が腕を振り下ろす度に音がする。 先程まで昆虫のように苦しみもがいていた…

アガ
6か月前
1

河童59

イビツな頭と黒い目玉がこちらを視ている。娘の眼を。 その黒い目玉と見つめあい、声も出せず…

アガ
6か月前
2

河童46

少しでも動けば斬りつける。 間合いと溜めをつくり倒れている河童をうかがい見る。 「・・死ん…

アガ
1年前