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デザインの法則  図と地

【図と地】
心理学で、ある物が他の物を背景として全体の中から浮き上がって明瞭に知覚されるとき、前者を「図」といい、背景に退く物を「地」という。
出典: 小学館デジタル大辞泉について

上図は「ルビンの壺」と呼ばれる図形で、
『向き合った2人の横顔』にも『壷』にも見えるという特徴を持つ。

ルビンの壺では『壺に見える部分』を図として認識すると、『2人の横顔のに見える部分』は地としてしか認識されず(逆もまた真である)、決して2つが同時には見えない。

【図と地の性質と特徴】
図は形はあるが、地には形がない。
図と地の境界は、図の輪郭になる。地は輪郭を持たない。
図は手前に出てきて、地は背後にあって広がりをもつ。
図は実在感があるが、地は漠然としていて実態がつかみにくい
図は表面があり抵抗があるように見えるが、地はそのようには見えずやわらかで空虚である。
出典:デッサンと言う礎

デザインにおいて
鑑賞者に「図」として認識されやすい領域をコントロールすることが
重要な要素だと言える。

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