デザインの法則 ゲシュタルト

前回、脳は無意識に規則性を見出すことで美しいと感じるのではないかと考察しました。
今回はその規則性を掘り下げたいと思います。

人が対象を知覚する法則にゲシュタルトの法則があります。
ゲシュタルトの法則は以下の7つに分類されます。

近接(Ploximity)…………………距離が近いもの同士が同じグループだと考える
類同(Similarity)…………………色や形、向きが同じだとグループだと考える
連続(Continuity)………………小さな要素の整列によって描かれる切れ目や変化の無い線を見出す。
閉合(Closure)……………………輪郭の曖昧な余白や長方形のような、はっきり意図して描かれていない単純で閉じた図形を見出す。
共通運命(Common Fate)……移動のベクトルや変化の周期が同じだとグループと考える。
面積(Area)…………………………重なっている図形では面積の小さいほうが主として認識されやすい。
対称性(Symmetry)……………対称な図形ほど認識されやすい。

つまり、人が知覚するのは、個別の要素からではなく、要素が組み合わさることによって全体として捉えるということが言える。

上記の法則から美しいデザインは要素を構成すること(構図)が重要になってくることが伺える。
次回は構図について述べていきたい。

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