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開成中学校の2024年度国語入試|本の紹介

開成中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


佐々木正人「時速250kmのシャトルが見える (光文社新書 361)」

出版社 ‏ : ‎ 光文社 (2008/7/17)

内容紹介

佐々木正人
スポーツを論じるには二つの語り方がある。
一つはアスリートの身体に焦点を当て、どのスポーツにも通じるようなボディとマインドのコントロールを中心に語る方法。今までのスポーツの論じられ方と言えば、大部分がこれだった。
もう一つは、アスリートの身体を取り巻く「環境」に焦点を当てる語り方。例えば、陸上選手にしか語れない「地面」、水泳選手にしか語れない「水」を中心化する語り方である。
本書では「スポーツの環境」に焦点を当て、生態心理学で「アフォーダンス」と呼ばれる「環境」の意味に、第一人者である著者が、北京五輪に出場する"オグシオ"潮田をはじめアスリート16人のインタビューを通じて肉薄する。

著書紹介

一九五二年北海道生まれ。教育学博士。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。生態心理学専攻。著書に『アフォーダンス--新しい認知の理論』(岩波書店)、『レイアウトの法則--アートとアフォーダンス』(春秋社)、『知覚はおわらない--アフォーダンスへの招待』(青土社)、『アフォーダンス入門』(講談社学術文庫)ほか多数。

著書の他の本

「アフォーダンス入門――知性はどこに生まれるか (講談社学術文庫 1863)」出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2008/3/10)

アフォーダンスとは環境が動物に提供するもの。身の周りに潜む「意味」であり行為の「資源」となるものである。地面は立つことをアフォードし、水は泳ぐことをアフォードする。世界に内属する人間は外界からどんな意味を探り出すのか。そして知性とは何なのか。20世紀後半に生態心理学者ギブソンが提唱し衝撃を与えた革命的理論を易しく紹介する。(講談社学術文庫)

知覚・認知に関する近代的常識を覆す理論。20世紀後半生態心理学者ギブソンが提唱した概念は広い領域に衝撃を与えた。外界は人間に対してどんな意味を持つのか、知性とは何なのか、新理論の核心を解説。

「新版 アフォーダンス (岩波科学ライブラリー)」
出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2015/1/9)


眼だけで見ているのではなく,耳だけで聞いているのでも,皮膚だけで触っているのでもない……?人工知能,モノづくりからアートまで,多分野で注目を集めるアフォーダンス理論をわかりやすく解説.ヒトをいわば「知覚システムの束」ととらえ,知性の本質に迫る.ロングセラーに20年ぶりの大改訂を加えた決定版!

千早茜「おとぎのかけら 新釈西洋童話集 (集英社文庫)」から「鵺の森」

出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2013/8/21)

内容紹介

「白雪姫」「シンデレラ」「みにくいアヒルの子」……誰もが知っている西洋童話をモチーフに泉鏡花文学賞受賞作家が紡ぎだした、耽美で鮮烈な現代のおとぎ話7編を収録した短編集。

著書紹介

千早茜
1979年生まれ。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。同作は2009年に第37回泉鏡花文学賞も受賞した。2013年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞を、2021年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞を、2023年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞した。他の小説作品に『男ともだち』『西洋菓子店プティ・フール』『クローゼット』『神様の暇つぶし』『さんかく』『ひきなみ』やクリープハイプの尾崎世界観との共著『犬も食わない』等。食にまつわるエッセイも好評で「わるい食べもの」シリーズ、新井見枝香との共著『胃が合うふたり』がある。

https://x.gd/byyaf

著書の他の本

「透明な夜の香り (集英社文庫)」
出版社 ‏ : ‎ 集英社 (2023/4/20)

香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。

新・直木賞作家が紡ぎだす、秘密の香り。
「言葉の意味を越えて、嗅覚が際立つという稀有な体験をさせてくれる小説である。」小川洋子(解説より)

元・書店員の一香は、古い洋館の家事手伝いのアルバイトを始める。そこでは調香師の小川朔が、幼馴染の探偵・新城とともに、客の望む「香り」を作っていた。どんな香りでも作り出せる朔のもとには、風変わりな依頼が次々と届けられる。一香は、人並み外れた嗅覚を持つ朔が、それゆえに深い孤独を抱えていることに気が付き──。香りにまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。

「しろがねの葉」
出版社 ‏ : ‎ 新潮社 (2022/9/29)

第168回直木賞受賞作!

男たちは命を賭して穴を穿つ。

山に、私の躰の中に――



戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。

天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。

しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。

生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!

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