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聖光学院中学校の2024年度国語入試|本の紹介

聖光学院中学校の2024年度国語入試で使用された本と
著者、他の作品を紹介します!


冬森 灯「すきだらけのビストロ」

出版社 ‏ : ‎ ポプラ社 (2023/3/15)

内容紹介

すてきな芸術とおいしい料理
それだけあれば、明日も幸せ
・・・
イルミネーションに飾られた小さなサーカステントにキッチンカー、お腹がぐうと鳴るいい香り。それらに出会ったあなたは運がいい。

そこは期間限定で現れる幻のビストロ「つくし」。

猫を思わせるギャルソンとシロクマのようなコックが、抜群においしい料理で迎えてくれる場所だ。

キッチンカーの赴くままに店を開く「つくし」だが、きまっていつも芸術のある場所に現れる。ピアノの演奏が聞こえる野外劇場、絵画が飾られたマルシェ、映画が上映されている砂浜……。

おいしい料理と素敵な芸術は最高のマリアージュ。弱った心と体をふっくら満たしてくれるので、どうぞ夢のようなひと時を楽しんでお帰り下さい。

著者紹介

冬森 灯
第1回おいしい文学賞(ポプラ社)にて最終候補。2020年『縁結びカツサンド』にてデビュー。他の著書にキリンビール公式note×ポプラ社とコラボした『うしろむき夕食店』など。

著者の他の本

「縁結びカツサンド」
出版社 ‏ : ‎ ポプラ社 (2022/8/4)

駒込うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。

あんぱん、クリームパン、チョココロネ。気取っていない顔が並んでいて、見ているだけでほっとするような、そんなお店。

一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。

商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。「自分なりのパン」を見つけないといけないのではないか。創業者のじいちゃんが亡くなって、店名の「コテン」の由来もわからない。

日々迷いながらパン生地をこねる和久のもとには、愉快なお客たちがやってくる。

ヒョウ柄のコートを着込む占い師に、就活に落ち続ける学生、肉バカの肉屋の息子。

人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとは――

しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。

「うしろむき夕食店」
ポプラ社 (2021/2/17)

二階建てのレトロな洋館に、ステンドグラスの嵌め込まれた観音開きの扉。ドアの両側には二つずつ背の高い格子窓。そこから見える満月のような照明と、おいしそうな香りが漂ってきたら間違いなし。そこが「うしろむき夕食店」だ。

“うしろむき”なんて名前だけど、出てくる料理とお酒は絶品揃い。きりりと白髪をまとめた女将の志満さんと、不幸体質の希乃香さんが元気に迎えてくれる。

お店の名物は「料理おみくじ」。

今宵の食事も人生も。いろいろ迷ってしまうお客さんに、意外な出会いを与えてくれると評判だが――。

友情を哲学する~七人の哲学者たちの友情観

光文社 (2023/2/15)

内容紹介

哲学×漫画で友情とは何かを考える

・アリストテレス×『キングダム』
・カント×『HUNTER×HUNTER』
・ニーチェ×『NARUTO-ナルト-』
・ヴェイユ×『3月のライオン』
・ボーヴォワール×『君に届け』
・フーコー×『青のフラッグ』
・マッキンタイア×『タコピーの原罪』

友情とは、互いが友情を認め合うことで成立する関係である。
ならば、互いが友情をどのように定義しているかによって、
その関係性はまったく異なるものになる。いま、友情という関係性の
多様さを知ることもまた、人生をいくらか豊かにしてくれるのではないか。
アリストテレス、カント、ニーチェ、ヴェイユ、ボーヴォワール、
フーコー、マッキンタイア――漫画が描く「友情」のあり方までも
参照しながら、哲学者7人の友情観を探る。

著者紹介

戸谷洋志(とやひろし)

1988年、東京都生まれ。関西外国語大学准教授。法政大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。主な著書に、『スマートな悪――技術と暴力について』(講談社)、『原子力の哲学』(集英社新書)、『ハンス・ヨナスの哲学』(角川ソフィア文庫)、『Jポップで考える哲学――自分を問い直すための15曲』(講談社文庫)がある。共著に、『僕らの哲学的対話――棋士と哲学者』(イースト・プレス)、『漂泊のアーレント 戦場のヨナス――ふたりの二〇世紀 ふたつの旅路』(慶應義塾大学出版会)。近刊に、『未来倫理』(集英社新書)がある。

著者の他の本

「僕らの哲学的対話 棋士と哲学者」
イースト・プレス (2018/12/20)

「将棋×哲学」の知的異種格闘技戦!

これは哲学者と棋士という異色顔合わせによる哲学的対話の記録です。
棋士の糸谷哲郎さんは羽生善治さん他を下して竜王獲得、久々の20代タイトル保持者となった方です。
また現役棋士として初めて国立大学へ進学し、大学院ではハイデガー研究で修士学位取得。

当時同じ研究室で議論し合った哲学者の戸谷洋志さんは、ドイツの哲学者ハンス・ヨナスを研究する一方で、

アカデミズムにこもることなく市民とのワークショップ「哲学カフェ」を各地で開催してきました。

例えばいまAI(人工知能)を搭載した将棋ソフトが驚異的な進化を遂げる中、現場の棋士はAIと人間の関係をどう捉えているのでしょうか。

「人間」の自明性が問われる現在、1988年生まれの同世代の二人が勝負論や幸福論などを切り口に、「人間」を巡る様々な問いを考察していきます。

「Jポップで考える哲学 自分を問い直すための15曲」
講談社 (2016/9/15)

なぜ「会いたくて震える」のか? 「自分らしさの檻」って何? その答えは、哲学の中にあった! Jポップの名曲の歌詞を分析した、最も分かりやすい「哲学入門」。Jポップの歌詞を哲学で読み解く! ――Jポップは、しばしば「自分」や「愛」「人生」をテーマとし、その歌詞は、シンプルであるがゆえに我々の胸に響く。一方、複雑な事象の本質を突き止め、露わにして見せようとするのが哲学ならば、両者は、密かに同じ企みを担っているとは言えまいか。Jポップの名曲を題材に誘う、いま旬の哲学入門!


「SNSの哲学: リアルとオンラインのあいだ (シリーズ「あいだで考える」)」
創元社 (2023/4/12)

『SNSの哲学――リアルとオンラインのあいだ』



10代の生活にすっかり溶け込んでいるSNSの利用をめぐるさまざまな現象――「ファボ」「黒歴史」「#MeToo運動」など――を哲学の視点から捉え直し、この世界と自分自身への新しい視点を提供する。若い読者に「物事を哲学によって考える」ことの面白さと大切さを実践的に示す一冊。(装画:モノ・ホーミー)

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