見出し画像

ミノタブって危険ですか?

危険か危険じゃないかでいったら【危険】と回答しておきます。

理由は

➀副作用発症リスクが高い。

②AGA治療ガイドラインの評価は【D】(行うべきではない)

しかし、個人的には【服用するべきではない】とは言いません

ではそれぞれ解説していきます。

 ➀副作用発症リスクが高い。

ネットで色んな情報がとれますので、たくさんのハゲ達が服用しているのは皆さんもご存じの通り。けど、副作用が出てる人が多い印象を持ってると思います。 僕もこの印象があります。

ここでは【印象】という言葉を使いましたが、残念ながらミノタブは臨床試験も行われておらず、信頼性のあるハッキリとしたデータがないんです。承認している国さえない。

しかし、発毛効果は絶大。これもたくさんのハゲ達が劇的に発毛している現実をみれば容易に分かります。僕もその一人で劇的に発毛しました。ちなみに僕に起きた副作用は胸痛、動悸、むくみ、毛深くなる等。継続しているうちに無くなりましたが。。。

これらを踏まえてここからは個人的見解です。

まず、殆どのAGAクリニックでミノタブは処方されている。何故でしょうか?そうです。発毛効果が高いからです。発毛効果が高ければハゲ患者は満足しますからね。

けど、副作用が出て身体を壊したらハゲ患者は大満足とはなりません。だって胸が痛んだり、動悸があったりで過ごすのは心配だし苦痛ですから。

しかし、現実にはミノタブを服用し続けている人はかなり多い。多くのAGAクリニックでは【フィナステリド+ミノタブ】を処方しています。

この組み合わせを継続している人が多いという事は副作用が発症してなかったり、治まってしまったりという人が多いという事です。

この 発毛効果が高い と 副作用リスク を天秤に考えた時にあなたのハゲ悩み度合いはどうでしょうか?

一刻を争うような悩みであればミノタブは選択肢に入ります。

そうでなくても、服用してみて何かしらの副作用が発症してから服用中止するのも手でしょう。(循環器系の病院で診てもらうのが良いと思います)

冒頭で【危険】とは言いましたが、危険だから服用は絶対ダメだよという薬ではないように感じています。実際に大手のクリニックでは何十万人という患者にミノタブを処方しています。これだけいて、重篤な患者や死亡例など聞いたことがありません。たぶん、いたら大騒ぎになっています。

【危険】と書いたのはフィナやデュタと違って副作用の内容が心血管系だから。

副作用リスクを軽減するポイントは低濃度(2mg程度)で服用開始する事です。効果の出る人は低濃度でも髪の毛は増えます。

副作用リスクが高い薬という事だけは理解しておきましょう。


②AGA治療ガイドラインの評価は【D】(行うべきではない)

フィナステリド内服・・・評価A(行うよう強く勧める)
デュタステリド内服・・・評価A(行うよう強く勧める)
ミノキシジル外用・・・評価A(行うよう強く勧める)
ミノキシジル内服・・・評価D(行うべきではない)

これは男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版で記されている評価になります。

ガイドライン上での王道治療は

【フィナステリド + ミノキシジル外用】 という事が分かります。

この組み合わせで治療して解決するならそれがベスト。リスクが低いのが理由です。ミノタブを服用するよりも安心感もあるかと思います。


ガイドラインにはこうも記載されています。

 多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく,内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に,胸痛,心拍数増加,動悸,息切れ,呼吸困難,うっ血性心不全,むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。
 以上のように,ミノキシジルの内服療法は,利益と危険性が十分に検証されていないため,男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。

一言で言えば【ミノタブに関して信頼性のあるデータがないから止めとけよ】という事です。

心血管系って聞くとやっぱり怖い。。。ですね。

しかし、ここで言われている添付文書とは降圧剤のものだと考えられます。本来、ミノタブはAGA治療の薬ではありませんからね。

降圧剤であるファイザー社のロニテン(ミノタブ)の添付文書を見てみると

有効な投与量の範囲は、通常、1日あたり10〜40mg。最大投与量は1日あたり100mgです。

ロニテン添付文書からの引用:http://labeling.pfizer.com/ShowLabeling.aspx?id=2199

と記載されています。

この10~40mg、最大100mgという濃度はAGA治療ではありえない濃度です。AGAクリニックで通常、処方されるのは5mg。治療開始時に2mg程度に抑えれば更にリスクは下げられると考えます。

ただ、気軽に服用する薬ではないという事だけは言えそうです。


まとめ

ミノタブはハゲたからって気軽に服用する薬ではない。簡単に言えばそういう事です。ただ、服用しているハゲも多く且つ継続できているハゲも多い現実を見れば絶対に服用してはいけないとも言えません。(副作用出てない人も多くいるという事です)


僕達ハゲの悩みは深いもの。

こんな人は服用してみるのもアリだと考えます。

➀超絶、薄毛で悩んでいる。

②副作用リスク承知で服用したいと考えている。


個人的には➀に該当する人は服用した方が良いと思っています。

僕もそうでしたが、ハゲのままじゃ人生のQOL下がりまくりでしょ。これ、【ミノタブの副作用リスク】と【人生のQOL】を天秤にかけたら。。。

この答えを自分で考えてみてください。


僕の個人的な考えは

軽度ハゲなら➡フィナ+ミノキシジル外用薬
中程度ハゲ以上なら➡フィナ+ミノタブ

もちろん自己責任。だから自分で答えを出すことが重要です。

相談には乗ります。お気軽にどうぞ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?