【S14 最終266位】 初手カミ破壊ブリジュラス【ポケモンSV】
ポケモン好きのかた、はじめまして。
ラジオ配信アプリで配信をしていました「たり」と申します。
今回はポケモンSVシングル対戦で初めてレート2000を達成することができたので、記念に構築記事を書きました。
高校生以降、ほとんどゲームをやってこなかったのですが、YouTubeで見たキヨさんのポケモンSV実況に感動し、スイッチを購入してルビサファぶりにポケモンに復帰。関連に流れてきたランクマ実況動画を見たら激ハマりし、DLCの碧の仮面をクリアした後ぐらいに勇気を出してポケモン対戦を始めました。
なので、過去作&スカーレットを持っておらず、【バイオレット+DLCで捕まえられるポケモン】で構築を組みました。同じような状況の方の参考になれば嬉しいです。
そして、最後にはランクマッチを通して感じたことを書きました。ポケモンを詳しく知らない「たりリスナー」のみんなはここだけ読んでください。感想くれたら、たぶん泣いちゃいます。たりは元気です。たぶん。
◯結果
TN さくらい レート2034 最終266位
◯構築経緯
①バイオレット+DLCで捕まえられるポケモンの中から初心者にも使いやすいポケモンを探した結果、カジュアル対戦で相手にして強かった雨パのコノヨザル・ペリッパー・イダイトウが条件に当てはまり採用。
②2シーズンほど潜り、初手のコノヨザルが素早さの早い挑発持ちや鉢巻水ウーラオスの水流連打によってステロがまけずに儚く散るのが悲しいため、今シーズンはそれを解決できるステロ枠としてメンタルハーブ持ちの頑丈ブリジュラスを採用。
③それによって初めて3桁台を達成するも、終盤にかけて雨パで勝てなくなった悲しさを乗り越え、イダイトウを雨パエースからトリルエースに変更。
④トリルイダイトウの構築記事を探し、
(無断転載のため問題あれば削除いたします)
こちらのみずもさんの記事のミミッキュ+イダイトウが使いやすそうだったので、トリル要員としてミミッキュを採用。
⑤初手にハバタクカミがたくさんくるので、ブリジュラスをステロまきからハバタクカミ意識の物理アタッカーに変更。ブリジュラス+ミミッキュ+イダイトウの基本選出が完成。
⑥残りの枠は、どんな相手にもやっていけそうなカイリュー、受けポケモン対策でイーユイ、雨パを使っていたときからの愛着でペリッパーを採用した。
◯テーマ
・雨パと思わせてトリルイダイトウを通す
・初手のハバタクカミを絶対に倒す
・基本的な動きを決めて勝率を高める
◯個体紹介
ブリジュラス
持ち物:ジャポのみ or ラムのみ
テラス:鋼
特性:頑丈
調整:無邪気(S↑D↓)H4 A252 S252
技構成:アイアンヘッド / 流星群 / 地震 / ミラーコート
・初手カミ絶対倒すマン
・「雨パだからステロまきだろ」と思わせて、初手のポケモン、特にハバタクカミを一撃で倒すためにA特化。
・CS特化のヘビーボンバー型も考えたが、ヘビーボンバーだとパオジアンを倒せないこと、ドラゴン技は流星群を打ちたかったため、Cダウンした後でも相手のポケモンと打ち合えるようにと両刀型にした。
・ブリジュラスミラーでの準速の同速対決が多かったので最速。ミラーコートのダメージを意識してDに下降補正をかけた。
・ハバタクカミとパオジアンにアイアンヘッド、ガチグマやアシレーヌなどの特殊ポケモンにはミラーコート、ウーラオスに流星群、カイリューにはアイへ→流星群を押した。
・あまりの枠は、なぜかドヒドイデやジバコイルと対面する機会が多かったので地震を採用。採用した瞬間、2人と対面することはなかった。悲しい。なので、砂パのドリュウズにその悲しさをぶつけて打った。
・ジャポの実は襷のパオジアンやウーラオスを倒すことができ、またミラーコートで初手の特殊ポケモンを倒したあとに出てきたカイリューのマルスケを削れたりと優秀だった。
・ラムの実は初手の電磁波ブエナカミを頑丈を残したまま突破できたり、苦手なあくび持ちがいる構築にも安心して選出できるようになった。持ち物はどちらも良い点があるので、その日の精神状態で決めた。
・いろんなポケモンが挑発を打ってくれたので興奮した。
ミミッキュ
持ち物:いのちのたま
テラス:ステラ
特性:ばけのかわ
調整:勇敢(A↑S↓) H68 A236 B204
技構成:じゃれつく / かげうち / トリックルーム / のろい
・みずもさんの構築記事の調整をそのまま使用。
・基本的に2番手で出し、トリル→のろいで退場してイダイトウにつなぐ。
・トリルを押すのか攻撃するのか、トリルをしたあとのろいを押すのか攻撃するのか、そこら辺の判断が難しかった。
・ゴツメカイリューがめっちゃアンコールしてきた。けれどもミミッキュの方が素早さが遅いため、よく空振りしてくれたのが思い出。カイリューかわいい。
・このミミッキュを採用してからたくさん勝てるようになった。感謝。
イダイトウ
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:フェアリー
特性:適応力
調整:勇敢(A↑S↓) H28 A252 B228
技構成:ウェーブタックル / お墓参り / アクアジェット / テラバースト
・みずもさんの構築記事の調整をそのまま使用。
・雨パのときからイダイトウに身代わりを採用していたが、順位が上がるにつれて身代わりをケアされ、ふいうちやじんらいの択に負けることが多くなった。
トリルとして使い始めても択に負け、さらに上手にトリルターンを枯らされたりすることが多かったので、ふいうち択は負ける&トリルは枯らされてしまうことを前提とし、ラス1対面で雨パによく出されて嫌だった仮想敵(ブエナのハバタクカミやテツノツツミ、パオジアン、悪ウーラオス、トドロクツキ、タケルライコなど)に対し勝てるようにと考えた結果、チョッキ持ちのフェアリーテラバ型に変更した。
・基本的にはお墓参りを押し、水弱点にウェーブタックル、フェアリー弱点にはテラバースト押した。ラス1に出てくるカイリューは感覚的に鋼テラスはおらず、ノーマルテラスが多かったので、テラバーストでゴリ押しした。ノーマルテラス読みのウェーブタックルを押す勇気はなかった。
・たくさんのカイリューを葬り、たくさんのカイリューに葬られました。
残りの3体はほぼ選出していないので簡単に。
ペリッパー
持ち物:しめったいわ
テラス:鋼
特性:あめふらし
調整:控えめ(C↑A↓)H4 C252 S252
技構成:ウェザーボール / 暴風 / 冷凍ビーム / 白い霧
・雨パ偽装要因。雨パを使っていたときは一生懸命頑張ってくれたので、ルビサファ時代の思い出も込みで愛着のあるポケモン。
・白い霧がお気に入り。雨パを使っていたとき、霊獣ランドロスの威嚇でイダイトウのAを下げられ、倒しきれないことが多かったので採用した。意外と生きる場面が多かった。
カイリュー
持ち物:イカサマダイス
テラス:鋼
特性:マルチスケイル
調整:意地(A↑C↓)H4 A252 S252
技構成:スケイルショット / アイアンヘッド / 神速 / アイススピナー
・ブリジュラスだと初手の霊獣ランドロスが重かったため、それを意識してのアイススピナー採用したが、1回しか打つタイミングを作れなかった。尻尾を振り回してくるくるしてるのがかわいかった。
イーユイ
持ち物:ピントレンズ
テラス:ゴースト
特性:わざわいのたま
調整:臆病(S↑A↓)H4 C252 S252
技構成:火炎放射 / 悪の波動 / 悪巧み / 身代わり
(無断転載のため問題あれば削除いたします)
・受けループに勝てるということで、こちらの記事のイーユイを採用。
・採用してから一度も受けループに当たらなかったが、勝てなかったドヒドイデ+ディンルーに対して活躍してくれた(ドヒドイデの毒々に合わせて身代わり)。
それに味を占めてその後のドヒドイデ+ディンルー入り構築に出したら2体とも出てこずボロ負けした。選出って難しい。
◯選出
・基本選出
ブリジュラス+ミミッキュ+イダイトウ
ブリジュラスで1体倒し、ミミッキュでトリルして、イダイトウで2体倒す。
9割以上この選出。
理由は基本選出の使い方に慣れた方が勝率が上がると考えたのと、「基本選出していれば勝てたかも」と後悔するのが嫌だったから。
◯補足
細かいところはけっこうガバガバ。
・努力値は基本252ぶっぱ。残り4は分からないのでとりあえずHに。
・ほぼイダイトウにしかテラスを切らなかったので、他のポケモンはよくあるテラスに。
・ミミッキュはS0厳選せずボックスにいた個体を使用。
「もっと強い調整や取り巻きがありそう」と思いながらこの構築をずっと使っていた。雨パのときは「完璧!」と思っていて勝てなかったのに、この構築はずっと「本当にこれでいいのか?」と不安になりながらも雨パより勝てたから不思議。完璧よりも不完全を感じているぐらいの方がちょうどいいのかも?
◯最後に
僕は「行動しなきゃ変わらない」とか「何事も経験が大事」といった前向きな言葉があまり好きではない。行動するのは勇気がいるし、経験したことで嫌になることもあると思っている。
それができる人は勇気のある人で、決して当たり前なことではない。勇気を出せることはすごいのであって、勇気を出せない人がダメなわけではない。
けれども、そういう前向きなアドバイスが溢れすぎると、勇気を出せないことがダメなことのように思えてくる。前向きなアドバイスはときに背中を押してくれるが、浴びすぎると苦しくなる。人間としての在り方の基準がどんどん高くなっていくような気がして、それが生き辛さみたいなものに繋がっているような気がする。
行動することも、何かを経験することも、今の自分から「変わる」ことで、変わることはとても怖い。行動し、経験が増え、変わったあとは「やってよかった」と気持ち良くなれるが、変わる前はいつだって怖い。上手くいっていた自分を捨てなきゃならないときは、なおさら。
僕は雨パを捨てるのが、とても怖かった。
対戦を始めてからずっと雨パを使っていたし、愛着もあった。ステロ枠でブリジュラスを採用したらもっと勝てるようになったし、ポケモン対戦の楽しさを教えてくれたのも雨パだった。
けれども、中盤以降、雨パでまったく勝てなくなった。
300位くらいだった順位も気付けば10000位を下回り、だんだん対戦するのが苦痛になってきた。技構成を変えたり、調整を変えてみたりしたが、それでも勝てなかった。
雨パはもう限界かもしれない…。
そんなふうに思い始めてきたが、僕は雨パを使い続けた。限界を感じても、雨パから変えるのが怖かった。まだやれるはずだ、強いはずだ、そんなふうに自分に言い聞かせていた。順位はどんどん下がっていった。
どうしても雨パで勝ちたくて、なんとか打開策のヒントがないかと、イダイトウ入りの構築記事を読み漁った。そこで僕は「イダイトウがトリルエースになれる」ということを知った。
雨パっぽく見せて、トリルでイダイトウを通せる…かも?
その作戦なら、大きくポケモンを変える必要はない。なんとなくの理由で採用していた他の3体の枠の中に、トリル要員のポケモンを入れたらいいだけである。
大きく変わることは怖いが、それくらいの変更ならできるかもしれない。そうしてトリル要員にミミッキュを入れ、イダイトウをトリルエースに変えてみた。
すると、驚くほどに勝てるようになった。
僕は雨パを捨てられなかったのは、そのポケモンたちに強さと愛着を感じていたからだ。ブリジュラスは初手置きとして優秀だったし、イダイトウは本当に強かった。ペリッパーも種族値が低いながらも本当に頑張ってくれた。
しかし勝てなくなると、なぜかそのすべてが弱く感じ、すべてを変えなきゃいけないように思えてくる。その考えが間違いだった。
ブリジュラスの初手置きの安定さ、ペリッパー=雨パとなって選出されるポケモンが偏ること、イダイトウのパワー…強い要素はいっぱいあった。
愛着のあるポケモンの良さを変える必要はなかった。強さが揺れてしまったのは、その土台が安定しなくなったからだ。
雨パからトリルパに変えるということは、そのポケモンの良さを残したまま「前提にある戦略」という土台を変えることだった。すべてを大きく変える必要はまったくなかったのだ。
それに気づいたとき、ふと、「人生も同じなのかもしれない」と思った。
「行動しろ」「経験が大事」。そんな言葉を浴びすぎると、自分が今までやってきたことをすべて捨て、変えなくてはならないと思えてくる。
けれども、今ある強さをそのまま持ったまま、変わることだってできるのだ。
すべてを変える必要はない。いま自分が持っている良さを変えずに、その良さを生かすための戦略を変えればいい。
変わらないまま、人は変わることができる。変わることの恐怖を持ったまま、変わりたくない自分を、もっと活かせるように変わっていく。
大きく変わることは難しいけど、少しずつアレンジを加えながら、ちょっとずつ良い方向へと変わっていく。そんなふうにこれから生きてみたいなと、このポケモン対戦を通して、改めて思うようになりました。
ポケモンの楽しさを呼び起こさせてくれたポケモン実況者のみなさま、構築記事を書いてくれているみなさま、頑張ってくれたポケモンたち。
そして、長い文章をここまで読んでくださったかた。すべてに感謝です。本当にありがとうございました。
p.s.憧れの構築記事を書けて満足。
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