あの日から10年

2014/1/13
私はこの日の景色や行動、気持ちを一生忘れないだろう。

この日は私の父が癌で亡くなった日です。

私の最大の味方であり、
大好きだった父が居なくなった日。

おとんは、ステージⅣの肺がん。

確か診断されてから半年も経たないうちに亡くなった。

私は当時10代前半でした。

当時の私は、おとんがステージⅣの肺がんでも亡くならないだろう
と思っていたので
亡くなったと知らされた時はとてもショックで動揺しました。

知らせを受けたのは、確か10時半?くらいだった。

お母さんから「おとんが亡くなったって」
っという知らせが電話で来た。

その知らせを知った時は、
えっ!?って思う気持ちとまさかね…
という感情だった。

その日は、前日の夜に疲れて寝てしまっていたのでお風呂に入っていなかった。

なので、急いで髪と体を洗って支度した。

そこからの記憶は、おとんの病室に着くまではない。

次の記憶は、おとんの病室に着いた時。

おじいちゃんがおとんの隣の椅子に座って私達の到着を待っていた。

私はお父さんの病室に入り、見た時
まるで起きているかのように目が開いていていたので
「よっ!おとん。来たでぇ」と声をかけた。

私の声を聞いたおじいちゃんが
「1時間前くらいに亡くなったみたい。私達の到着を待ってから死亡確認をするみたい。」
と言った。

そのおじいちゃんの言葉を聞いた瞬間
私の頭はかーっと熱くなり、息が出来なくなりそうだった。

次の記憶は病院から帰る時。

現実を受け止められずにぼーっと駐車場まで歩いていた。

歩いている時、ふと空を見上げると
雲の間から太陽が出ていた。

その空の景色は10年経った今でも忘れない。

続く


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