服を買う
通販で、服を買った。
考えてみたら、コロナ以降、4年半ぶりの服の買い物だった。
コロナ禍中、推しのミュージシャンを応援するためのグッズTシャツや、消耗品の下着靴下は買っていたが、服らしい服は買っていなかった。
そもそも店舗に出向かなくなってしまったし、なんなら定期的に巡回して、よく使っていたZARAやUNIQLOといった通販アプリも、ここ数年見ていなかったことになる。
そう、見ていなかった。
コロナ前、なんなら私は服を毎月1点買うくらいには、服を買う行為が好きだった。
店舗に出向いてでも、通販でも。
新しい服を着て出かけると、背筋がピンとするし、何より楽しい。今持っている服との組み合わせを考えるのも好きだった。
そんな時にやってきた、コロナのバカ。
普通の生活、と思っていたものが大きく変わり、生活も働き方も変わった。
そんな中、私から、外出の楽しさ、ひいては、外出の時に纏う服を選ぶ楽しさが、奪われていたのだ、と、今回服を買って、初めて気づいた。
私の楽しみの1つを!
コロナに奪われていたなんて!
くそぅ!
今回、なぜ服を買ったのか。
それは本当に、ただの気まぐれでしかなかった。
生活が大きく変わったとか、気持ちが何か大きく動いたとか、そういったキッカケは、何もなかった。
買ってから気がついた。
私、服、買ってなかった。
服、断捨離して減らしただけで、そこから何も変わり映えしない服を、ここ数年纏っていた。
これからは、服をもっと、買おう。
そう思うと、なんだか、自分がなくしていたものが1つ、思いもかけず取り戻せたような、不思議な感覚になった。
服を買う。
私はこれからも、服を買う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?